ひょんなことの結末

 2007年4月の第1週の日曜日、久しぶりにT-140Vを出すことに しました。理由はK&Nのパワーフィルター掃除のためです。付属のパンケーキ型の一時換装して、エンジンを始動。難なく正常に動いています。走ら せてもこれまでの「オカシイ」は消えています。ショートコースを走って帰りにオートショップ ワタナベへ寄ったわけです。ことはそこから始まりました。
 前書きが長くなりましたが、そこでPLOTの新しいカタログを見ると、スーパーサウンド用のインナーコアのリペアキットが出ているではないですか。その 上にスーパートラップ のようなクワイエットコアまでリリースされている。
 ナンジャー こりゃ !?。不思議な世界です。これまで、ディスク方式の排気構造での完璧なマフラーとしてのスーパーサウンドではなかったのか?。ウ〜、頭の中の構築がガラガ ラと崩れ始めました。
 ちょっと待ってくださいよ。私のやったスーパートラップ+スーパーサウンドのディスク構成はなかなかいい結果を出したではないか。ここから排気システム のレストアが始まったんです。いわゆる本来のリストラなんですけどね。(関係ないか)
 となると、これまでのフルエキタイプのディスク構成は「トライアングルディスク5 枚+遮蔽板+円形ディスク6枚」でした。それでは私なりに出していたスリップオンタイプの ディスク構成は違うのじゃないか、と考えて、PLOTへ電話をして確認することとしました。
 応対してもらったのは気分のいい女性でした。(メガホンの)タイプ番号を通知しますと、次の構成でした。それは「トライアングルディスク4枚+遮蔽板+円形 ディスク7枚」。少し驚きつつ、SR400と500の違いについて聞 きますと、両者とも共通のディスク構成という返答でした。

 少しばかり考えを廻らします。再びカタログを見ますとクワイエットコアに似たものは10cmと5cmのパイプ長のものがあるんです。わざわざ購入するま でもないし、と思ったとき、ビビーッと閃きましたね。
 そう、アクティブが出しているスーパートラップ用のクワイエットコアが非常によく似ているんです。これを装着してテストしてもいいのじゃないだろうか、 と考えました。
 一歩踏み込んで、ライディングスポット製 のクワイエットコアも考えたのですが、残念ながら段が付いているスーパーサウンドのインナーコアには入らないため断念しました。



 装着して驚きましたね。なかなかいいんです。これでOKかな、と思いつつ少しばかり走りますと、脳裏に不安が過ぎるようになってきました。エンジンが熱 くなると、ヤヤ硬質なサウンドが支配すると同時に振動などが大きくなってくるのです。
 想像ですが、これらエンジン特性がマフラー側で押さえることが出来なくなってきているのではないか、と考えたところです。もしSR400であった ら...?。これは凄まじいものがある、と確認できました。

 再びおかしな気分が沸き上がってきました。そうなんです。もしかして、というのは次によります。エッ!、まだ解らない?。困りますよ。このディスクをス パトラに応用するんですよ。
 やってみました。しかしながらダメでした。
 いや、ダメと決めつけるダメではないんです。
 どういった状況かというと、以前行った実験とそんなに変わらない、という結果であったのです。詳しくは記載 しませんが、以前の記事を一読願えれば幸いです。が、スーパーサウンドのディスク構成をベースとして枚数の増減と遮蔽板などを考慮するとしたら... 。

 

 この実験は今後のこととして、これまでスーパーサウンドのスリップオンタイプを入手して実験を繰り返してきましたが、私自身としてはどうも満足のいく結 果にはならなかったというの が本当のところです。
 逆に言うと「排気システムのみの変更でいい結果を出すのはSR500では難しい」と いう結論をようやく導き出せた、ということではないか、と考えます。
 もちろん、加速ポンプ付きのVM34を装着したモデルではいい結果が出せるのかもしれません。が、そういった完調の古いマシンは入手しづらいのも事実で す。SR500として一番多く売れたのはBST34のSUキャブを装着したモデルであったはずです。
 それゆえ、これまでキャブレター内部を触ったこともありましたが、吸気システムの変更をすると、一層迷路に入り込みます。それ以前に、排気システムだけ ではパーツメーカー側がSR500専用に開発してくれている排気システムなどはないわけですから、400用を応用するにも完全にはフィットできないのが現 実ではなかっ たか、など、わずか100ccの違いだけですが、SR400とは相当に異なるマシンがSR500であろう、ということが解ったとして、これまでの実験を終 え、3GWの純 正マフラーに戻すこととしました。

次なるステップ
 3GWの純正マフラーで春のBritish Runの往復600kmのツーリングをやったところです。また、以前よりスープアップしたエンジンに対しても非常にフレキシブルに対応するなどの報告がさ れています。重量面を除いて3GWのマフラーは侮れないものであることは確実です。
 これまで、色んなコトをやってきたスーパーサウンド、スーパートラップは、ま、この程度ということで一応終止符を... 。が、待ってくださいよ。スーパーサウンドもスーパートラップも、メガホン内部の構造の違いはありますが、排気はいずれもストレート(筒状)で出てきま す。ここへクワイエットコアを装着しても排気口が小さくなるだけで、それ以降はディスクの形状と構成によって排気が変化させられますが、全くストレートに ディスクのスリットから放出されます。、辺で結ばれた直線上になります。
 スーパーサウンドのみトライアングルディスクを(▲+▼の)六角として、互い違いにして組み合わせたものに導かれますが、いずれも排気への干渉、整流は 為されていません。これでいいのだろうか。
 もし、この部分に何らかの排気を整流をさせるものを置いたとすれば... 。若干の抵抗は生じるが効果の方が多く出るのではないだろうか。スーパートラップのディスクでは放出量が多すぎるし、スーパートラップにスーパーサウンド のディスクを装着した結果が比較的良かった。スーパートラップにスーパーサウンドのディスクを装着するとして、トライアングルディスクの後ろの遮蔽板に加 工を加えればいい... 。

 結果は全くのエポックメーキング。これ以降は次号で... 。






inserted by FC2 system