ひょ んなことから(その2)
/// そろそろ最終章 ///

思 いとは別に...
 馬鹿な話ですが、事の結果を下記に記すとして... 。
 これまでは音が相当に速いとか、シフトのたびにアクセルを2〜3回ひねるとか「バウバウババババッバ〜」と出て行く族っぽい若いの。全く古い連中だよ ね。それが堂 々と生きてる。SRにしてもマフラー取り替えして、音が速い輩は多いはず。とおっしゃる方は確かに少数派になってはいるものの、全国では結構いらっ しゃるのでしょうね。
 中には確かに効率はある程度断念しても高速度域を重視したい、というライダーはいらっしゃる。その方々の大半はSRのパフォーマンスは一般公道では出す 必要がない、という考えからでしょう。が、スタイルだけという方々も多くいらっしゃるのも事実でしょう。
 が、ですよ。SRをまずいじるのは、本当のところサスペンション関係が最初のはずなんですが、一般的にはノーマルの性能を確認しないうちに、いち早くマ フラー交換をするのですよね。ここから何とか上手くいくようにしたい、というのがアマチュアの態度であろう、と考えるのですが、そうはいかない。単に「音 が速いSR」にしてしまうだけのように思います。
 そこを何とかしたい、ということからホワイトブロスのスーパートラップを使って様々な試みをやることから私のSRイジリが始まったと記憶しています。

 確かにSR400ならマフラー交換は比較的簡単に上手くいくんです。 おかしいように、ネ。ところがSR500では事のごとく打ちのめされる。
 SR400に乗っている方には不思議に思われるかもしれません。マフラーを交換しても何とか普通にSR500に乗れるようにしたい。たまたま、私の場合 はそのリプレースマフラーがスーパーとラップであったことから始まりましたので、SR500専用に作られたリプレースマフラーを別として、これまで実験し た結果から すれば、大半は多かれ少なかれ、良い結果で終わる場合は少ないのではなかったか、と感じているところです。

 このことを含め、スーパーサウンドとスーパートラップ改での何やかやをやった結果はこれまで数回にわたって「ひょんなこと」シリーズで報告してきまし た。何度も申します が、いくらパーツメーカー側が高性 能を 謳って「こうだっ!」としても、それのベースはSR400です。ことに最近はSR400しかリリースされていないので、SR500を念頭に 置かれていないのは明白です。
 当時の私にはどっちもどっちだ、と思いましたが、数回SR400に乗る機会を得ましたけど、SR500より遙かに上を行くオートバイに感じたところで す。それとは逆に、私はオレブルさんが今でも「SRは500」がモノホンという表現を自社のHPでおっしゃってますが、これはSR500の最終モデルと、 その時のSR400とを乗り比べれば、SR500の100cc分の違いは理解できるものの、私の経験からすると「SRという車種ではSR500こそ本物」というのは嘘だろうと思います。
 これも以前に記載しましたが、この意見に対抗するように400と500が併売されていた頃に、当時のウエリントンの廿枝氏が「SR400というオートバイが最高」と自社のCMでおっしゃっていたのを思い 出しました。私もその考えに賛同します。
 それじゃ、どうして私はSR500に乗っているのか?。今からでもいいのでSR400に乗り換えれば良いではないか?などと言われるのは重々承知してい ます。理由めいたことはこのHPの「SRつれづれ」に稚拙な表現ですが一 文をしたためていますので、ご一読いただければ幸いです。

これまでのところ
 それから10年以上も過ぎた2006年の暮れにエンドキャップ方式の4インチスーパートラップのデッドストック品を入手してから、何かが動き始め、 2007年の3月頃、「ひょんなこと」が始まったように思います。そして、前回このスーパートラップに遮蔽板を小改造したスーパーサウンドのディスクを装 着したもので落ち着きをみせていました。
 2007年になって、全くひょんなことからSR500用にスーパートラップをモディファイし始めて、「このぐらいかな?」というところまで追い込むこと が出来ました。それが前回までの報告です。
 今夏は大変な季節でした。結局、10月の1週目までは日中の冷房を必要としました。そういった状況ではありましたが、ダイシンの乾式クラッチが修正され て帰ってきましたし、MAGURAの油圧クラッチもRBRさんから修正されて帰ってきたとき、9月の末に偶然にも「ひょうんなこと」で行った改造を2日間 にわたってほぼ同じ条件で比較することが出来ました。
 まずはその結果から申し上げましょう。

2007年9月29日(土)はれ後くもり
 午前6時20分、SRで家を出る。本日は松山道後の文教会館で開催される自治労愛媛県本部の定期大会への出席だ。SR500のマフラーはスーパートラッ プ 改。点火プラグはスプリットファイアのSF-426C。これまでのところの最終仕様と何ら変更ない。
 ガソリンはコスモのレギュラー。往復とも一般国道56号線を使用する。行きはともかく車が多い。最近のガソリン高からかしら、急ぐ必要がないのなら一般 道を使うのは当然のことだ。もっとも、こっちはお金がないから一般道を使うのだけども... 。
 大洲道の無料区間で高速域をテストするが、別段異常はない。往路は全般を通してごく普通の走り。
 帰路は同じルートを午後3時過ぎに出る。往路に対して、時間的な面もあって交通量が少ない。比較的速いペースで走れる。ま、飛ばそうなんて考えない方が 良い。何しろ交通安全週間だから。何回白黒の公用車を見たことか。
 鳥坂峠を登ったところから低速域の少しダルなところが出てくることと、発進時のモタツキに嫌気がさしてくる。ここさえ何とか出来れば... 、と考えつつ、今これに付いているのはスーパーサウンドのディスクだから、一つスーパーサウンドでもう一回試してみるのも良いのではないか、と。
 ともかく、低速域でのダルさと発進時のモタツキ。これが解消できれば... 、と思った。

9月30日(日)くもり
 朝の内に雨があったが、その後は曇り空のままであった。午前中にSR500のオイル交換をした後、午後からスーパーサウンドに交換して、テストコースを 走る。
 若干のボボッという音は出るものの、相変わらずの破綻のないものだ。ただし、エクステンションパイプだけ、どうしてこんなに焼けるのだろうか不思議で仕 方がなかったが、これは後ほど。
 コースを走って帰るとアイドリングが1100rpmに上がっている。規定の1350付近から大きく離れているが、カンリンの重量フライホイールでは 900〜1000の間でちょうど良い。900より低いと、発進時は結構気を遣う。VMキャブならストールするところだろう。2J2に乗っていた経験からす れば、こういったところも500特有のものであろう。
 可もなく不可もなく、という感想で終わった。10月3日の松山出張での走りで確認しよう。

10月3日(水)はれ
 まじめに、半袖のシャツの上にジャージーの上だけを着た装備だ。季節は10月になっているのに未だに夏だ。往路はゆっくりとしたものだし、交通安全週間 も終わっているし、自動車の数 もウィークデーだから少ない状況の国道56号線だから、スーパーサウンドの性格みたいなものの確認は出来ない。
 用務を終えて帰路。出発が午後3時過ぎ。何と9月29日と同じ時刻だ。よし、まじめにスーパートラップ改との違いなどの確認をしよう、と決めた。バカげ ているかもしれないが、吉田では同じ場所で同じリハビリ歩行している人に遇うなど、シチュエーションが9月30日とほぼ同じであったのだ。
 可もなく不可もなくの結果で帰ってきた。が、最後の最後で欠点が出た。キーをOFFにしたとき、小さな音で、マフラー内でボッという音がしたのだ。 アー、やはりSR400用だな、とその時感じた。

まとめてみると...
項   目
スーパートラップ改
スーパーサウンド
写   真


発 進 時
アクセルワークに付いてこられないときがある
過不足ない状態
音   質
静か。トルクが掛かっても連続音でも破綻がない
トルクが掛かると、やや爆発音が大きくなる
エンド状態
すすの付着はまぁまぁ。始動時はスパトラのディスクと同じ状態
すすが多い。始動時の水滴が分散されない
点火プラグ
すすけ具合はまぁまぁ。碍子部分はタン塩色。ガスは標準 ※
すすけ具合はやや濃い状況を示す ※
 上記の表のとおりだが、スーパーサウンドの状況から、スーパートラッ プ改を見ると、いくつかのポイントが浮かび上がる。
  1. 発進時のモタツキはおそらくキャブレターではないだろうか。
  2. エンドの状況からすると、スーパートラップ改に用いた遮蔽板への袋ナットの追加は効果があるようだ。
  3. 点火プラグから考えられるのは2点だが、プラグ形状を除いては、エンドの状態からも判るとおり、キャブレターであろうと思う。

 これなら少しばかりスーパートラップ改をいじれば、相当良いものになるはずだし、アキシャルフローのディスクを考える前に、後方排気へ変換できる夢も実 現できる!

 自分で言うのもおかしいのですが、再び過去に私が行ったデータを見直してみました。

 その結果は意外なものでした。まずやったのは、スーパーサウンドのエクステンションパイプがマフラーへ入っている部分、ここが絞ってある点にあ ります。これは長めのドライバーをエキパイとの接合部からエクステンションパイプの縁に沿って差し込んでいくと最終部分でデッパリに当たるはずです。
 これは明らかにSRのエキパイが短いから、エクステンションパイプの長さを検討しても、マフラーの長さが一定のため、どこかで絞らなければならなかった 結果で しょう。
 したがって、VMキャブならそれ相応のキャブレター調整は可能ですが、BST34 の負圧キャブでは、そう簡単に調整ができるものではありません。この状態(ノーマルの#162.5)から薄くすると一定回転ではいいのですが、アクセル ワークに対してはガスが薄い部分が現れてくるため、マフラー部分が相当に焼けるのではないか、と感じたところです。
 これに比べると、スーパートラップ改で何が必要でないのか?。それはライディングスポット製のクワイエットコアです。まず、これを外してみることとしま した。


 早速10月3日の夜、クワイエットコアを外して、スーパーサウンドと入れ替えをしました。午後10時頃までかかっての作業は久しぶりのことで、拙宅が飲 み屋街に近いことから、汗まみれと手を汚しての作業ですから、家の前を歩く酔客からは怪訝な顔で見られたのは言うまでもありません。

10月4日(木)
 仕事が終わって、夜のとばりが包む中、テストコースを走らせます。薄暮時が短いながら、薄暗さが続く上に街明かりが明るいこの地方独特の道路事情から、 市街地を出るまでは気を許せません。
 三間街道へ入ってしばらくの間、若干ですが排気の抜けが良くなったのが感じられます。当然、トルクのかかる部分での排気音が大きくなるのですが、それで も破綻がありません。どうやら、クワイエットコアを外したことの効果は理解できました。と同時に「パワーダウンは最小に、音量を落とす」という相反するこ とを一定行っているライディングスポット製のクワイエットコアの優秀性を感じたところです。
 が、どうしても発進時のアクセルワークの難しさと低速時のカッタルサが消えません。スーパートラップ改で残る問題は何でしょうか。しばし消去法で吸気か ら排気までをトータルで見直すこととしました。
 点火型・点火プラグを除いて問題なし。吸気系・純正エレメントも問題なし。排気系・上のとおり。じゃ、吸気の一部に問題があるのではないか。いくらスー パーサウンドのディスクでもノーマルよりは排気の効率が高い。そのためにカッタルサとかモタツキが出るのではないだろうか。
 かつて、T-140VのSUDCO MIKUNIの32mmVMキャブのメインジェットでさんざん苦労したことを思い出した。結局ストック状態のパイロット側は一切さわる必要がなく、メイン ジェットのみさわることで解決できた。
 スーパートラップ改でも、始動性は良好だし、アクセルを開いても燃料供給系統は常にダイアフラムが上がりニードルも上がるから、アクセルワイヤーでキャ ブレターを作動させている時はメインジェットから燃料が供給されている。
 ここが負圧キャブとVMキャブとの大きな違いなのです。そう、わずかではありますが、ノーマルの#162,5という特殊サイズから#2.5上げた #165に変更するだけで解消する、と考えをまとめたのです。
 しかし、リバース型のメインジェットは製造がラフです。ことに六角のメインジェットに比べると、肝心のジェット(ノズル=穴)部分は精度がいいのです が、外の仕上げは結構ラフに作られています。燃料を吸い上げる最初の部分にバリとか取り付けの際のデッパリやガタが付いたままでは燃料吸入率が悪くなるの は明白です。
 この件に関しては以前に(その1)・(その2)とし て報告しておりますので一読願うとして、あのときの加工(やり過ぎだったかな)とは違って現状のままからエッジなどの面取りを主に行った形成外科的な修正 です。後述しますが、意外な結果をもたらせます。リバース型のメインジェットでどこかが指に触るようなら面としかこうすることをお勧めします。



 もう一点、「点火プラグの状態からガスが濃い」と思われることがありますが、これも若干注意を要します。
 3つのプラグの違いをとくとご覧ください。


これはノーマルの吸気とキャブレター仕様、ノーマルマフラーで 3000km走ったBPR6ESです。
碍子が赤っぽいのはガソリンの状態でいろいろ変わるらしいので、無視しています。おそらく、今のAIS付きのSR400よりは濃い状態であろうと思います が、これでも希薄燃焼気味に方向付けられているのです。

手前勝手にノーマル(3GW)のマフラーエンドに穴を開けて走っ ていた 頃のBR7EVXです。マフラーエンドに穴を開けただけで長い下り坂でグ〜ッ、パ〜ンと大音響が出る始末。急遽7番にアップしたのですが、これでパーンは 消えました。

最近まで使用していたSF-426Cです。くすぶり気味?。普通 はそう 感じられるでしょうね。
しかし、意外や意外。それが原因ではありません。一番上のBPR6ESと比べると二股の電極以外違いが判りますか?。
答えは後ほど。

 どうでしょうか。BPR6ESとSF-426Cとでは碍子の突き出し長が違うのです。燃焼室の形状などを無視すると、圧縮された混合気の中心部分で点火 させるのが効率が良いということは理解できます。が、古い形式のエンジンにはそれが当てはまらないことがあります。
 今ではNGKのPタイプに統一されていますが、XS650、TX650などは最終モデルを除いてB6ESが標準仕様でした。当時はガソリンも有鉛でした から、そこそこ、大きい火を長く飛ばしてやる方向性だったのでしょうね。
 が、私も持っているGX750がリリースされた1976年からヤマハの方針は一気にフォーサイクルエンジンには電極突出型点火プラグに変更されたので す。SRの前身XT500はBP5ESが標準でした。理由は一つ。点火がコンタクトポイントで6V仕様だったからに他ありません。
 もし、古いスタンダードな点火プラグを使用しているオートバイに電極突出型の点火プラグを使用するのであれば、1番熱価を下げよ、というのが鉄則のよう です。 これは「ドライサンプがくちをきく」の ページに出ていますので参考までに。
 このことを逆手に受け取って使ったのがBR7EVXです。XT500でもBP5ESじゃないか、お前の考えとは少し違うじゃないか!、とおっしゃるで しょ う。
 確かにそうですが、マフラーエンドに穴を開けただけでもガスが薄くなる。だったら点火時期を遅らせる効果を狙ってBPR6ESから換装したわけです。 結果は良好でした。ということは、燃焼室内の混合気が薄くなるのと同様だから、本来ならBPR5ESを使えばいいはずですが、同様の効果を狙うのならスタ ンダード形状のプラグを使うのも大差ない、ということです。このことはSRの吸排気系はクリティカルだな、ということが判った次第です。
 もちろん、電極突出型の点火プラグは燃焼室の中へ入り込んで点火しますから、燃焼効率は良くなります。反面、中心部が盛り上がったようなピストン形状な どでは、逆効果に陥る面があるのも事実です。
 また、点火プラグの装着時にもSRの燃焼室内へはストレートに入りません。どちらかというと、吸入バルブ側の方へ斜めになってねじ込むように装着するは ずです。したがって、電極の向きを考慮しない通常の取り付けでは、L字電極側の中心碍子の後ろがすすけるのは致し方ないことに感じるのです。
 となると、電極の突出度合いも長ければいいものでもないんだな、と感じるところです。したがって、SF-426CやデンソーのW20EPUは電極が少し 長いタイプですから、場合によっては早期点火気味になっているのじゃないか、とも感じられるのです。その点、NGKの通常のPタイプは中庸を行く者に感じ ます。これは私のト ライアンフの記事で確認していただければと思います。
 そこで、今回は抵抗が入っていないBP6ESをチョイスしました。

10月6日(土)
 朝は遊子の段畑での芋掘り。SRで行くことにしました。メインジェットは交換していません。アップダウンの県道が続くと、途端にアクセルに付いてこられ ないカッタルサがイライラを呼ぶのですね。
 段畑での作業でクタクタの帰路、三浦で次のコーナーをサッとアクセルオンで行こうとするのですが、どうしても1速落とさないとならない状況になってきま した。後ろの自動車がサッと近づく。タマラン。決して遅いのではないのですが... 。
 最後の無月の峠の下りで、ババッと大きな音が出ました。トンネル内で加速していたから、2000回転付近からアクセルを戻したときに出たわけです。一瞬 「2J2に3インチのスパトラを付けていた時代」を思い出しました。
 あのときはアイドリングからジワリとアクセルを開いて2000回転付近になると、「イッ」とエンジンが止まっていたのです。比較的速いアクセルオンだと この 部分を通過するから、エンジンは止まりません。
 この原因がエキパイの長さにあることは、スポーツショップ矢島の3インチロングスリップオンスパトラを装着したとき判りました。それ以来、私個人の考え ですが、SRではキックアーム以後 でマフラーと合わさることが リプレースマフラーとしての鉄則、と確信しているところです。
 エンジンが冷えた午後2時、メインジェットを交換します。相変わらずの暑さ。今は確かに10月なのですが... 。燃料タンクを外し、アクセルワイヤーを外し、キャブを斜めにしての無精取り替え。わずか20分で完了です。
 早速テストコースへ出向きます。変化はすぐさま感じられました。家の前からスタートしてすぐに、アクセルに付いてくることが確認できました。道路工事中 の朝日町、和霊町の通りは4速へ入れたままで車線変更などアクセル操作のみでOKです。オー、なかなかいいゾ。
 マナーの悪い原付の7人ほどの1列を三間街道の直線部分でようやくでパス。速度域は80km/h近くになっています。アクセルをオフにしてもボボッとい う音は聞こえません。
 水分(みずわかれ)の分岐点の下りも、須賀川ダムサイドでの下りも全くOK。柿原で降りてワタナベへパーツを発注した後、帰宅しました。
 下にスタンダードのBP6ESを紹介しますが、ようやく、ここまで追い込むことが出来ました。



 以上が結末です。確かに一面では異端な方法での改造です。私はスーパートラップのディスクは切欠のある旧 タイプのものが最高であろうと考える者です。 が、今ソレを求めることはなかなか難しいものがあります。止むなく今のディスクを使用するのですが、取り付けビスと受けのインナーコアの製作精度から歪ん で取り付けられる可能性が多いのも事実です。
 この点、20°排気としたスーパーサウンドのディスクは若干精度が向上していると思います。私は未だアキシャルフローのスーパートラップのディスクを使 用したことがありません。私自身の経験ですが、現実にアキシャルフローへ移行するのであれば、現在のインナーコアにスペーサーを装着する必要があります。 セラミックウールの調達から相当な出費になります。
 リスクは手を下した方が持つとして、アキシャルフローに移行する前に、私が行った改造をやってみられるのはどうでしょう?。SR400ならあまり苦労す ることはないのでしょうけど、それにしても、わずか100ccの排気量違いだけですがSR500はなかなか手強いですね。

 というところで、ひょんなことシリーズの総てを閉じたいと思います。ご一読ありがとうございました。



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