SR500のLED化(その3)
前回、いい線でいける、と思ってやったレンズ部分を削った後の装備だっ
たが、残念なるかな、照射の範囲は広がったもののエッジ関係が明確ではないから、元より暗くなってしまった。
同時に、亀石屋製のテールLEDがパーになったため、まずはメーター内のLEDを何とかしてみようと思い立った。
これまでの経緯
最初に装着したのは大型LEDのホワイト一発仕様であった。裸ではなかなか明るくてよかったのだが、直進性が強いLEDの正確に加えて、照射の角度が狭
いレンズのため、メーター内では明るさが暗い方向になってしまう。
ネットなどの改造は、レンズ部分を削れ、というものばかりで、中にはペーパーで削って乱反射させる方法もあるが、どれも上手くないな、と考えた。
とりあえずはレンズを削ってトップを平面化することとした。
装着して、スピードメーターは積算計から漏れる光は嫌らしさがなくなった代りに明るさが減った。バルブの取り付け部分が一様ではないタコメーターは完全
に
明るさが減ってしまい、使い物にならない始末に陥った。
極普通のLEDは、リード線が出ている側は平らで、先端が球状になっているのが一般だ。すると、前回の装着から、球状のレンズ部分を削ったことによる拡
散は成功したが輝度は悪くなった、ということになる。
亀石屋のLED球はそれらを合理的な配置で集中拡散の上に反射板を利用してより明るくできる方法を採ったものだ。しかもLEDは39個を要する。
これらのことで考えられるのは、小さい高輝度のLEDを集合させた上に、若干のバルブ的なカバーを被せたようなものなら、ある程度の明るさはLEDの数
によるけど、LEDの配置如何によってはレンズ(カバー)の状況で拡散も考慮されているのではないか、と考えるのである。
そういったことからGetしたのがこのタイプだ。1個当りが少し高価だけど、レンズの配置からいけるのではないか、と判断した。
結果は次のとおり。LEDの特性のため、日中、あるいはトンネル内が明るいときは判断できないが、全体が暗くなる夜間では完全にOKだ。理由は、フラッ
シュを焚いているが、透過性のある表示が明るいことからお分かりのとおりである。
逆に、写真では判りづらいが、ニュートラルランプには元の表面を削ったものを使っているが、グリーンのレンズカットの面が広いため日中の視認性が悪いと
いう結果も出てしまう。それとは別に、ハイビームのブルーはレンズカットがないため視認性抜群という結果になる。
SRの場合、LEDに全てを負わせるメーター内照射として、内部に数個のLEDを配することは困難である。一つのフォルダーに、数個の通常形状の小さい
高輝度タイプのLEDを配しても、光量はアップするが配光性はよくない。それを防ぐ方法はあろうけど、小さなものに数千円を出すのももったいない。
その点、今回実験したレンズカバーを被った集合タイプのLEDは、なかなかいい結果が得られた。