マグラ油圧クラッチその後

 油圧クラッチに変更して1か月が過ぎました。実に快調です。季節のせい か、ホース(パイプ)の状況が硬さを保ったままになっているところがイタダケナイところですけれど、これはこれで変化がないのではないか、と感じていま す。いずれにしても、私の場合は乾式クラッチですから、通常の湿式クラッチとはフィーリングが異なるかもしれません。
 わけあってこれまでオイルクーラーのホースの外側を通していました。ブレーキホースが何かに引っかかってしまうと困るのではないか、ということで今回 ホースの取り回しを通常のクラッチワイヤーが通る位置へ変更することとしました。
 上手く行ったのですが、それはスタティックなときだけのことで、走行中の状況でははずしたクラッチケーブルのときと同様に、オイルクーラー本体へ接触し てしまいます。スパイラルを巻くなどの簡単な方法もあるのですが、ブレーキホースのφと大きさがマッチしません。
 ということで何を持ってくるかが問題になるのです。一番いいのは今のSR400で使用されているハンガーに交換するという方法がいいのかもしれません が、もったいないことからこれははずすことにしました。何とか...、と思ったところで閃いたのは、テレビのアンテナケーブル止めです。



 早速DIYショップで購入してきました。ボルトタイプの1本を使用するだけでOKのようです。それを附属のステンレステープでダウンチューブに固定して オシマイ。念のために止め具本体の穴を拡大しておきました。
 計画通り事が運び少しばかりアゼンとしているところですが、肝心のホースはどうしてもオイルクーラー本体に触ってしまいます。無理矢理ダウンチューブへ 沿わせて止めるのは、ホースが硬い上に、上側のステアリングヘッド部分付近に無理がかかるのではないか、ということが懸念されたためです。ウ〜ム、何かな いかな?。
 再びDIYショップへ出向きます。自動車用品のところにあるじゃないですか。それはSRにも使われている片割れジャバラの配線纏めチューブです。これを 購入してきて、ステアリングヘッドの上から今回のクランプ部分まで適当な長さにカットして装着しました。
 これで全てがオシマイ、と思っていたのですが... 。



 とある日、エンジンを回して大きく左へハンドルを切ったとき、フッとエンジンが止まったんです。ヤバ〜、またマフラー?と思いつつ再始動すると事も無げ に回るんですよね。何だこりゃ?
 これを数回経験しました。原因は何だと思います?。
 ハンドルを左に切ったまま、サイドスタンドをかけてでコンプレバーを引いたときでした。ナニこの軽さ?バルブが下りたままじゃないか?。
 そうなんです、でコンプワイヤーがキンキンに張っているんです。参りましたね。つまりでコンプワイヤーの長さが2H6の長さでは短すぎるんです。もう少 し、スケール上では7〜10cm長ければクリアーできるんです。
 ところが社外品ではありませんよね。デイトナにしても20cmも長いんですから... 。
 ま、無いかもしれないと思いつつ、パーツリストから2J2のナンバーで探してみました。2J2、そう当初のSR500用です。ありましたよ。若干高めの 金額ですが、ちゃんとパーツとして存在していました。これが76mm程度ですから申し分ない長さというわけです。早速発注しました。

 受け取ってアゼンとしましたね。そうトラブルが起きるデコンプワイヤーではないのですが、芯線が複撚り線になっています。エンジン側のカシメの受けはア ルミ材に変更されているではありませんか。
 1982年にスポークホイールの限定モデルが出た時だけのことですが、それ以来アップハンドルはリリースされていませんから、厳密には純正レプリカかも しれませんけれど、やはりSRはパーツが豊富だな、と感じるところです。
 取り付けには複撚り線でフレキシブルでしたが、一応オイルを通して、メーターケース下側を通してOKとなりました。



 マグラの油圧クラッチそのものはなかなかいいシステムだと思いますが、ストックの状態でSRに装着するとなると、どうも割り切れないところが出てきま す。私のSR500そのものは、若干の改造が施してありますが、たとえば、2J2の初期のSR500にアップハンドルの状況からすると、製品のホースの長 さは短いため装着は不可能です。こういった点 にリリース側(r.b.r社)が修正を受け付けるとなるとうれしいのですが。
 といったところで、今回の改修を完了しました。


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