SR500と... (その1)
スパトラ旧タイプディスク5枚の結果から

 第37回四国自動二輪交友会へはスーパートラップ改に旧ディスク5枚で参加しました。
 タコメーターの故障こそありましたが、いつにないパフォーマンスで走ることができました。が、何か割り切れないものが伴ったのも事実です。特に、この 「割り切れないもの」に対して、その解決策をどうのこのしてきたのが、これまで私とSR500とを結びつけてきた、と思ってます。同時に、解決策として 採ってきた方法が満足な結果をもたらさない、ということから、再びジレンマに陥ることもしばしばであった、と感じています。
 前回「当面の間... 」と記載したものの、いつもどおりに行かない、というアマチャンの改造好きの性を裏付けされてしまい、申し訳ないと思っておりますが、私の自己満足として お許しを。

 さて、今回の一件はタコメーターの故障から始まったようです。故障はメーターユニットのケーブル取り付け部分の根元がメーターといっしょに回っていたこ とから、ケーブル取り付け部分とともにユニットより分離してしまった、のが原因でした。
 早速ヤフオクで見たところ、これが、旧タイプの状態のいいのが少ないのです。そのため、故障というか、事故を防ぎたいため、メーターの塗装は若干異なり ますが、現行のSR400のものを落札しました。
 2012年4月1日にタコメーターを交換しました。モヤモヤの一端が消えたのはエンジンを回した時でした。何と、アイドリングの回転数が1700回転に なっています。ゲッ、これまでのメーター表示は500回転ほど低い数値を示していたわけです。
 とすると、これまでの値はどうも500回転ほど増した状態で確認し直す?
 今さらそんなことはできません。今回での件で唯一理解できることは。3000回転ほど前後の状況が思わしくない。加えてウルサイ、ということにあるよう に思い、これへの対処をしてみようと考えました。

 まずは、旧タイプのディスク5枚に至った経過は、宇和のT君に現行スパトラのディスクの取り付けボルト穴を修正してもらったところから始まったように思 います。
 それまではSSTー1でしたから、同じようなパフォーマンスでイケるはずでした。
 なかなか良かったのですが、6枚にした時、5枚ならどうなのだろうか、それならば、とやってみて、ディスクの大きさからすると旧タイプのディスクも穴を 確認できれば上手く5mmボルトが流用できる、と確認してみて、結果が回転数との兼ね合いから、もう少しまろやかなものが引き出せないか、と浮かんだので した。
 ところが、サウンドは一層図太くなってしまい、登りでは妙にうるささが増したように思われたのです。
 これが旧タイプのディスク5枚での結果でした。

以後のテストはいつものコースで行うこととなります。 

 この日、タコメーターが新しくなって、ディスクの取付をもう一度確認すると、どうもスパトラのエンドキャップが現在のディスクに対応させているため、ど うしても収まりが悪いのです。そのため、最終の1枚のみ現在のディスクを使用して、事なきを得ました。
 しかし、走ってみるとどうもピンと来ません。やはり、現行のディスクがウマクナイのか、とも思われました。
 それなら、旧タイプのディスクを6枚と新しいディスク1枚として、SRの標準と言われる8枚に近づくのではないか、と思ったのです。



 実際走ってみると、上手く行くところと、そうでないところとが混ざって出てきます。こと、平坦路でソコソコの走りをしますと、ヌケがよすぎるように感じ るのです。新しいタコメーターですので60km/h程度ですと、5速で2500回転手前ぐらいになります。バックプレッシャーが減るので、この程度の回転 域では効果が逆になるのではないか、と考えました。
 帰って、旧ディスクを5枚と現行ディスク1枚の6枚仕様として、この日は終了としました。

 そういえば、SST-1の時も同様の結果をもたらしたな〜、と寝る前に思い出し、今回は取付ボルトの件も大丈夫の結果が出ているため、回り道ではありま すが、SST-1のディスクを5枚で確認することとしました。

 で、4月4日、再びSSTー1に変更したところ、意外な点が発見できました。
 知恵の輪的なものではありますが、スパトラのディスクを6枚装着すると、スリットはいくつになるでしょうか?
 答は5つです。当たり前ですね。
 が、SSTー1では6つになるのです。エンドキャップ用のディスクもバリがありますから、排気ガスがセンターを通過しないディスクとして数える必要があ るのです。これに気づきませんでした。つまり、この穴が開いていないディスクとその前のディスクのスリットは確保されている、ということになります。この 日は取付のみとしてオシマイ。
 
 このことが、再びアレを持ち出すことになるのですが、ここでは申しますまい。

 4月5日、テストコースへ入れる前に、メーデーの道路使用許可申請を提出のためSR500を走らせます。SST-1のディスクを5枚としてやってみる と、上手く行くのですが、やはりウルサイ。いつもながら、ロードがかかった場合などはウルサイのです。
 これは、どうやらディスクの大きさによるものではないか、と思いました。SST-1のディスクはかなり小さいのです。ディスクの枚数とエキパイ径の関係 からすると、スリットの排気ガス排出角度は同じようですから45°。となると効率は変わらないが、音は比較的大きくなる、という特性はどうすることも出来 ません。

 そこで浮かんだのがPLOTのスーパーサウンドでした。もはやオリジナルのスーパーサウンドでスリップオンタイプの取り付けはしなかったのですが、再度 メガホン部分を確認すると、スーパーサウンドのニュータイプは内部構造が二重になっていてテールエンドへはリバースコーンの状態になっています。もちろ ん、パンチングメタルですけどね。
 スーパートラップでも国内仕様の多孔タイプのマフラーエンド部分から判るように、インナーコアは通常のスーパートラップとは大きく異なります。まして や、若干ではありますが、私のスパトラ改のエンド部分はインナーコア全体が長めになっており、これらの排気システムとは比較できないことに気づきます。

 それと、以前よりスーパーサウンドに変更すると走らなくなる、と言われています。おそらくは、特殊構造のマフラー内部にあるのではないか、と踏んではい ますが、ディスクの形状もスパトラとは大きく異なりますし、トライアングルディスクでの枚数と遮蔽板以降の円形ディスクで状況は大きく異なります。
 そこで、円形ディスクを1枚用意してスパトラの旧タイプディスク4枚に今のディスク1枚の上に円形ディスクを装着して走って見ることとしました。ディス ク枚数からすると5.5枚というところでしょうか(爆)

 4月6日、この組合せを行いました。
 驚いたことに、若干サウンドが抑えられるのです。パフォーマンスは少しではありますが下がります。
 スーパーサウンドの円形ディスクのみでは、スパトラのディスク代わりということにもならないのですが、この結果は一定満足のできるものでした。



 ディスク1枚ですが、変化は大きいものがあったのですから、稚拙な考えですが、トライアングルディスク2枚に変更するともっと良くなるのではないか、と 交換してみました。
 今度は抜けが若干悪くなります。トライアングルディスクはやはり前で使用すべきものだ、と理解しました。



 久しぶりにテストコースを午前中に2度も走りました。余談ではありますが、退職後の自由な時間とはいえ、結構リキ入れてテストしている自分がおかしくも 思いつつ、これまで休日でも仕事のことが頭の隅から離れなかったのだな〜、と思ってしまいました。

 結果を纏めますと、一定のパフォーマンスを得るまでもう少しなのでしょうが、今のスパトラのディスクと組み合わせるとなると、ディスクの構造からくる形 状で組み合わせが上手くいかないのです。





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