燃料フィルターについて

 私自身、燃料タンク〜キャブレター間の燃料フィルターというもの自体、 現在では不必要ではないか、と思っています。それだけ燃料自体に塵埃の混入は無い、と考えられるからです。
 しかしながら、私のSR500は1996年製ですから、2008年の夏では12年を経過することになります。当然ではありますが、燃料タンク内の腐食と いうことも若干考えられるのですが、燃料タンク内は結構きれいな状態です。もっとも外側はタンク下部のプレス溶接の部分、フレームに面している部分などは ウッスラとサビが出ているのは事実です。
 そうそう、ツチノコをタンク内の投入してから、燃料及びキャブレター関係で問題の起こったことは一切無い状態で今日まで来ました。おそらく、ツチノコ自 体、結構効き目はあるのではないかな、と考えるところです。
 で、現在不調のT-140Vに、現行SR400の燃料フィルターを装着していますが、結構イケルと確信しています。T-140Vのタンク内部は、若干の サビは見受けられますが、これまたツチノコを投入して以来、その侵攻は抑えられているようにも思われるところです。キャブレターの調子がよければ、確信が もてるのですが、ま、いい状態としておきたいと思います。
 T-140Vのキャブレターは不調続きですが、燃料コックのストレーナーが不調のため、数年前から燃料フィルターのことを考え始めて、現在は今の SR400用の燃料フィルターを装着しています。
 というところで、アマちゃんの判断で現在の3HTのこれら燃料フィルター関係のパーツが3GWにも装着できる、と考えた上でのことで、パーツを組み込み したわけです。

 結果はどうだったか?。心配な面はただ一つ。燃料は流れるものの、自然落下式、しかも負圧コック使用のため、燃料供給に対しては落差が少ないのではない か、ということが少し心配だったため、コック側のホースを8mm程カットし、燃料タンク内のフレームのえぐりが見える程度のところとしました。



 走ってみますと、なかなかいいのです。大成功かな、と思ったのですが、何かどこかおかしい気分になってきました。この時はBORE-ACEのパーツは装 着していないため、エンジン他振動はこれまでのものと変化ありません。
 ところが、すこし走ってみると、どうも燃料がいっていないような気分になってくるんです。燃料供給の落差があまり無いので、コック側のホースを短くした んですね。つまり、見かけ上は落差が大きくなった、というところなんですが、燃料が少ないときに、アイドリングなどでストールしかけになってしまうので す。おかしい。落差の確保は出来たのにどうして?。
 何が違うのか、と思いBSR-33とBST-34のキャブレターにおける燃料供給面での違いを見てみますと、BST-34の受け口が若干上を向いている んですね。そして、BSR-33の受け口がBSTより下側にあるように感じるのです。
 そのための措置として8mmカットしたものを用いた... 、といった次第だったのですが、どうしてでしょうか?。
 水は高い方から低い方へ流れる。この当たり前のことを促進させているのだ。なぜエンジンがおかしな状態になるのか。これがしばしの間わからなかったので す。

 再び燃料ホースの取り付けを見てみます。
  1. まずは、燃料ホースを外します。
  2. 次にキャブレター側へホースを着けますがクリップはフリーにしておきます。
  3. その次は燃料タンク側のホースを着けます。
  4. 両ホースの取り付け部分を回転させながら、フィルターが上手く装着できる部分でクリップをします。
  5. その後、フィルターを取 り付けます。
 実はこの部分だけを取ってみますと後ろ側から見ると結構落差はあるんです。つまり、下水道の屋内配管のような取り回しになっているため、角を出して接続 すると、横から見るとストレートで組んだ場合より角度が付いていないという錯覚ではなかったか、と感じたのです。



 となれば、何だろうか。アレ〜ッ!?。落差がある〜?。それ以上に落差を取るために8mmカットした... 。何と、コックのホース接続パイプを若干塞いでしまってるではないか。
 早速、ノーマルの長さのホースに交換してテスト走行をしますと、いいではないですか。
 BST-34のキャブレターではチョークの使い勝手が若干悪くなりますが、このフィルターセットは旧BSTのキャブレターに装着ができることを申し上げ て、この項を終わりとします。 
 
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