SST-1 8枚への挑戦
2009年7月11日(土)再度ディスク6枚での確認をしました。久し
ぶりに南へのルートを取ります。なぜ久しぶりなのか、といいますと、現在の宇和島
道路の建設から信号の変わり目の周期が一定ではないため、いつもの渋滞が一層ヒドイのです。時間帯によってはスムースに抜けることが出来ないためのこと。
致し方ありません。
本日も、出来る限りスムースに走るよう心がけたのですが、これが出来ませんでした。そのため、DIYショップのダイキへ行って、そのまま帰ってきまし
た。
6枚での走りの確認ははなはだお粗末ではありますが、少しばかり気がかりなことが出てきました。
当初、5枚でやってみて、中庸を行くのなら6枚ではないか。というところから決定しての枚数でしたが、その後、インナーコアの状況を修正して、一層不都
合が生じているようで鳴らなかったのです。
どうしてインナーコアの修正をしたかといいますと、10kmも走らないうちに、グラスウールがずいぶんと後ろへ追いやられているように思えるのです。最
初はインナーコアの修正前と後とでの差はあまりない、と考えていたのですが、グラスウール+スチールウール+グラスウールとされていたのを、グラスウール
の後に、当初のようにスチールウールをを持ってきました。この修正後、排気の流れが一定化すると、どうやら落ち着くようになったのです。
結果、6枚ではどうもよろしくない感覚が強くなって、何というか、消音を強くする=ディスク枚数を減じる、とはなるものの、実際は高周波音が強くなって
くるような感じになるのです。ことに1500回転付近でそれを感じました。
この点は、オリジナルでのスパトラのディスクでも同様です。ということは、4枚で確認をとってみることも必要かな、と考えが纏まりました。
ディスクが冷えてから早速やってみました。
4枚で
良いのは良いのですが、バスッバスッという音が出てきました。ま、気にすることはあるまい、と考えてはみたものの、光満街道から三間街道へ入る少しの下
りで出たものですから、気にしないわけにはいかないのです。
以後、水分の下りでも過不足無しでしたので、再び疑問が湧いてきました。が、6枚で出ないのですからどうしてだろう?。
疑問に対して、自問自答した結果は意外なものでした。
現在、BST34のキャブにはメインジェットのみ#165に上げて、ダイアフラムの押さえのスプリングを弱めた加工品を使用しています。オリジナルのメ
インジェットは#162.5です。ということは、ガスが薄いわけではない、ということになります。
逆にガスが少し濃い、ということになるのかもしれない。
バスッバスッという音が出るのはガスが少し濃いからか?。
VMタイプは(英語ですが)読んで字のごとく可変ベンチュリータイプのため、アクセル開度に応じて、ガソリン供給とそれに伴う空気流入量も変わるのです
が、コンスタントヴェロシティー、つまり、負圧(一定供給)方式のCVタイプのキャブレターでもこういった現象が起きるのだろうか。
まさか?、と思いましたが、どうも思い当たる節が多く出ます。オリジナルのスパトラででも同様にディスク枚数を「決して8枚がベストではない」として、
4枚なり、6枚なりでテストしましたが、結局12枚にしてそういった不安が消える。今度は本当にガスが薄い状態のババッという音が出る。下りでボッボッと
いう音が... 。
それとは別のバスッバスッという音ですから... 。
オイッ!、そうです。「Sick'n
SRを何とかする」でやった数多くのこと。こと、ホワイトブロスのスパトラで起こったことへの対処へのいくつかは大間違いをやっていたのではないか、赤面
の至りです。
パンパンパッパと鳴るときはガスが薄いと考えられますが、バスッバスッと鳴る場合はガスが濃いため、マフラー内で未燃焼ガスの一部に火が着く。それも、
ある回転数での時に。
このように考えをまとめました。
となると、このSST-1でも8枚でやることが必要ではないか。残念ながら、夕暮れが近くなってきましたので、本日のテストはこれまでとし、夜、丁寧に
8枚へディスクを変更し、明日のテストに備えました。
8枚はベストか
?の付かないお題目になってしまいました。スパトラのディスクとエキパイ径など、これまで何度この「8枚」を否定したきたでしょうか。改造前のスパトラ
本体
でも15枚でも12枚でもやったのに8枚はやらなかった。不思議なことです。
SST-1で8枚をやる。このことがOKなら、BORE-ACEのディスクそのものはかなりの性能を持っていることになります。
2009年7月12日(日)午前中に気になっていた吉田の民家の写真撮影にSR500を出しました。その後のルートは、医王寺下から山越えで三間の仏木
寺へ出るコースとします。
出発し、いつもと違う国道56号線を北上し、知永峠までのだらだら坂。そしてタイトな下り。過不足ありません。6枚より若干丸い音質となります。
各枚数での最初の走りは、やはり10km’程度はインナーが馴染むまでの時間が必要です。撮影を終えて、喜佐方(きさがた)を通って三間への登り下りは
若干ながらトルクフルになっているように感じます。したがって、3速・4速の使用が増えてしまいます。
RKのチェーンとサンスターのアルミ(ドリブン)スプロケットで、428チェーンでのスムースさもこれが限界のようです。対車重の関係とSR500のパ
ワーからすると次は520チェーンへのコンバートを行うべきかもしれません。
三間からは、いつものコースを逆回りして光満街道を下ります。何も気にすることはなくなりました。意気揚々とはまいりませんが、SST-1の性能の一端
を見つけた気分になってきました。
今後のこと
SST-1の性能は少し解ってきました。今後何をすべきか?。それは、インナーコアのグラスウールの増量です。
このことは、シムズさんがこれでいい、という判断を下しての量であろうと思いますが、どうも少なすぎる。そして、インナーコアのパンチングのグルリをグ
ラスウールをグラスマットで囲み、ステンの金網で押さえる必要があるのではないか。
そして、グラスウールはインナーコアの最先端がちょうどステンたわしになっている今の状態からすると、もう少し巻を厚くするべきではないか、と判断した
からです。
これをやった後で、どうなるかを8枚をベースにして検討してみたいと思います。