ことの不思議(その2)
SR500
の真価が解る
2009年の10月も終わりになった頃、シムズクラフトさんから改造スパトラのエクステンションパイプの加工が終わったものが帰ってきました。加工前の
姿は次のような格好です。
ご覧のように、ブレーキペダルのピボット部分の前側ぐらいです。わずかにマフラー取付部分の煤が付着していますが、この部分が3.5cm程度になりま
す。全くマフラーとこのパイプのクランプ部分のみがマフラー内へ入り込んでいたわけです。
今回の加工に対しての私の考えは、スーパートラップの場合、どうしてもエクステンションパイプのマフラーとの合い口は取付バンドの部分(約4cm程度)
のみであろうと判断したからです。これでは、SRに限ったことではないと思いますが、トルクなどの面では不利になるのではないか、と感じたからに他ありま
せん。
ともかく、取付バンド部分より数センチメートルはマフラー内へ入り込ませるのが本来ではないか、と判断し加工を依頼しました。
当初はパイプをエキパイ側に近いところでカットして外径=内径のパイプに入れ込んで延長させる方法を考えていた緒ですが、私の考えた延長方法では、延長
した部分の内部段差が排気の抵抗になるのではないか、とシムズのマスターが考えられた結果だろうと
思います。加工と溶接については、まるで歯科技工士のような繊細さに感じられました。うれしい限りです。
最終では、元のパイプを33mm程度カットして、70mm延長でマフラー内へは35mm程度入り込むことになりました。結構後ろへ伸びている(長い)の
がお判りと
思います。
10月28日にひとまず取り付けることとしました。取り付けですが、今回はエクステン
ションから先に装着し、メガホンをとりつける方法を採りました。仮
組して、マフラー内へは確実に35mm入り込みます。ほぼ予定通りです。これで少しは変化が出るのではないか、期待に胸が膨らみます。
すっかり夜の帳が下りる季節になりましたが、気持ちを抑えきれず午後6時半頃からから走行テストを開始します。仕事帰りの自動車とライトの光に注意を要
します。時間の関係からショートコースとしました。
始動性は通常通り。何も変化がない。失敗だったかな、と思ってしまいます。何とも旨くありません。先入観が強かったかな、というのが偽らざるところで
しょうか。
気温が若干下がっていますが、アイドリングはいつものところで安定しています。
それでは出発です。宇和島自動車の大型バスが来ますし、その後に自動車の列。いつもながらの夕方です。このために、最初の信号で止まることになるのです
よね。
信号待ちのストップの間中、クラッチ切らなかったらM.W.Iさんにしかられるんだろうね、と思ったり。
もっとも、私はこれが嫌で、黄色になったらカンカンカンカンと1速へ落して止まる寸前にニュートラルにすることにしています。これは6V電装のことが体
に染みついているので、極力ブレーキは使用しないこととしています。ま、いたしかたないですね。
が、おかしな変化はこの時に感じられました。外気温は未だに23℃程度はあります。ほんのウォーミングアップだけなのに、これまでのような不安定さがな
いのです。
ともかく信号が青になったのでスタートします。対面の右折車が気になるのですが、交差点を過ぎてアッと思いました。何とも表現のしようがないのですが、
かなりの変化を感じました。
まずスタート時の一瞬止まる息づきのような感じが全くなくなっています。速いとも遅いとも強く感じることはないのですが、ともかく何かが違う。この違い
の表現はその時には明確に表現する術がありませんでした。
この信号のパターンで行くと申生田の坂までには3回はストップしてしまうことになりそうですが、気にせずに走ると、一発目の変化は最初の90°右折の吉
田病院前を曲がり、和霊神社の信号待ちまでです。右折の際、ギアを3速に落とさなくても4速でスムースに走ることができました。
残念ながら、和霊大橋の信号でストップ。ここを90°左折するのですが、これまたスムース。次なる申生田の坂の上り下りに期待が持てます。
申生田の坂の下りで、ボボッが出るのです。今まで出なかったのに。この時は、その対処方法が分からないままでした。
ショートコースなので、鳥越の峠から国道へ出ることとしました。鳥越の下りではボボッが出ないのです。どうしてだろう?。
踏切を渡って、信号待ちから左折して国道56号線へ出ます。加速がいいです。もう少し煮詰めないといけない、と思いつつ帰ってきました。