い
たずら心で(その11)
・・・再びバ
カをやる・・・
「ま
たしても」のプロローグ
いきなりですが、前回から早くも1週間が経過した2009年5月9日。テスト走行と同時に、野村のT君宅へ四国自動二輪交友会の写真を持参し、帰りに宇
和のT君宅へ寄って、パーツの加工をお願いする算段を整え、午後から出発することとしました。
スーパートラップの組み合わせは現行タイプのディスク1枚に、旧タイプのディスク3枚で、ライディングスポット製のクワイエットコアを挿入してありま
す。
コースは歯長峠から明間(あかんま)へ出て野村へ。そこから引き返して宇和へのルートです。
三間まではいつものテストコース。務田の坂を登って左折して歯長峠に入ります。若干、登りでロードがかかると、音が大きくなるキライはありますが、とり
たてて「うるさい」とは感じられませんし、ハーレーのビチビチウンコの音のようなイヤらしい音でもありませんので、むしろ音質上は好ましいように感じま
す。
野村の入り口でパトカーと遭遇しましたが、追いかけてくることも無かったので、音としては十分許容デシベル内で収まってるものと思います。もっとも、
400よりは迫力があるのはいつものとおりですが。
野村での用事を済ませて、再びもとの道を引き返します。この道も飛ばすでもなくゆっくりでもなく、60km/h〜70km/hの間で走らせていますが、
これで打ち止めかな、と思ったこともありました。
小改造の紹介
宇和のT君宅で、完全なヒートシンクの改造とスーパーサウンドの遮蔽板の加工していただきました。エレキギターもホールマーク社のNewも見せていただ
いたし、フレットの打ち替えは業者に出した方がいいとかの話をしたところです。
私のギブソンJ-160Eも表面板の割れの修理にそろそろ出そうかな、と考えるところです。ボーナスのカットがチト心配なところでもあります。
帰路は久しぶりに国道56号線を通ります。高速道が出来つつある宇和島から南のごちゃごちゃとは違い、通いなれた道ですから飛ばす気にもなりません。
法華津のトンネルからは下りばかりです。燃料が十分なときはボボッという音も出ません。
装着したヒートシンクの加工品が効果があるのかしら、若干ですが熱い風が吹いてきました。このことが、明日思わぬことに結びつくのですが、これは後ほ
ど。
帰宅して、これはこれで納めようか、とスーパーサウンドの加工遮蔽板をトライアングルディスクにあてがってみてビックリしましたね。
30mm径の穴がうまくトライアングルディスクで形作られる六角形の通路にぴったりではないですか。
ムラムラ〜っと来ましてね。お風呂から帰って、夕刻ディスクを再びスーパーサウンドに変更しようとしたのです。
で、やりましたね。加工の円形ディスク+トライアングルディスク9枚+遮蔽板+円形ディスク10枚です。この際ですから、エンドはスーパーサウンドのも
のを装着しました。
心の中は、結構いい結果を得られる!(はずだ)と踏んで、お休みすることとします。
ZZZZ....
スーパーサウンド=走らない ?!
明けて5月10日(日)。いよいよ不調の確認作業を行うこととします。
今日は母の日です。来年は母の17回忌になります。今日も「明るく陽気に行(生)きましょう」ということで、早朝より8時前までI議員のビラ配りをしてい
ました。
朝食の後、9時ごろから走行テストを開始します。エンジン始動、レレ〜、やばそう。ま、走ってみるか。
最初の信号から出た瞬間でした。「走らない」。今までよりも走らない。「スーパーサウンドってのは走らなくなるんですよね」、とBORE-ACEのマス
ターもおっしゃってましたが、やはり、本当のようです。
ショートコースで切り上げての帰路、かといって、一定の速度で走るとソコソコ走るんです。そのため、とてつもない枚数のトライアングルディスクを入れたの
ですが、最初の加工遮蔽板で走らなくなってしまうのでしょうか。いずれにしても、過去2度も400km程度の走行をやって走らなくなる、ということを確認
していますので、この結果から、スーパーサウンドはスーパーサウンドのシステムで使用することとします。
スーパーサウンドの考察はいずれ報告したいと考えます。
ディスクが熱いのですが、次なる手を考えつつ、ディスクを外します。20分程度置いてもアッチー!
スパトラの3枚ではどうだろうか
ふと、例のハーレーさんの「ディスクは6枚単位で...」というのが浮かんできました。そうか、この連載の最初の頃の考え方としては、「4枚」という考
えを捨てて6枚でやってみようか、と思っていたのでした。
いわは4枚というのはスパトラのセオリーのように感じていたのですが、一つ3枚(=6枚の1/2)でやったらどうか?、と考えがまとまりました。
で、3枚でのテストをやるのですが、この時点(午前9時)で、その3枚の結果に大きな落とし穴が潜んでいたのですが、それにはまだ気づいていませんでし
た。
慎重にディスクを取り付けます。ディスクのスリットが均一になるようにチョイスもほぼ完全に揃えました。今回はクワイエットコアは使用しません。
午前10時40分頃、エンジンスタート。最初の信号はパスできました。吉田医院の前まではパツイチで通過できました。
そこからのスタート、キャブの一瞬の息つきもありません。なかなかいい状態です。申生田の上り下りも問題ありません。光満街道でもダルやるでもなく5速
のまま引っ張ります。務田の坂も5速でOKでした。
三間街道へ入って、前の軽四をパス。70〜80km/hですが、何と5速のままやってしまいました。素晴らしいです。
ことが起こったのは近永から水分までの坂でした。少しだけ走らなくなるというか、フワ〜っという加速感覚が鈍ってきたように感じたのです。
残念ながら、大きな右のRからの下りでしたから、それ以降の感覚的なものは無くなって、丸山の坂を登らず下の道を通って帰ってきたのです。
これで様子を見るかな?、と考えてはいたのですが、それじゃ旧タイプのディスクではどうだろうか?、と思い立ったので、午後から、この方法で行ってみる
こととしました。
残念ながら、旧タイプのディスクはステンドームの収まりが悪く、3枚目の後ろにグラファイトのスペーサーを入れて現行ディスク1枚を追加してセットをし
ておきました。
旧タイプディスクでの3枚
「おふくろ亭」のイリコ飯の昼食、5か月遅れの「開運なんでも鑑定団」を見た後、出発します。
午後2時、外は26℃をう越えようとしています。エンジンスタート。若干のイキツキのようなものは感じますが、若干音が大きくなったぐらいで別段大きい
変化は無かったのですが、気温が気温ということもあり、以前のお湯沸き現象が起こるかもしれないと踏んで、北灘〜宇和海の下波へ行くコースを走ることとし
ました。
快調さが感じられたのは、祝森の松尾トンネルに入る前まででした。
しかし、トンネル内は非常に快調。トンネルを抜けて、北灘までの道も順調でしたが、下波へ抜けるまでの上り坂で急激に来ました。
再び走らなくなる現象が...。でも、ここもトンネル内でその現象が消える。「新しいディスク1枚の追加がマズかったかな」と思い、宇和海中学校でス
トップ。残念ながら車載工具に小さいアーレンキーが無いためディスクの取り外しを断念しました。
再始動して、三浦への道を走りますが、トンネルと下りが続くので、それなりに走りますが、ここに来て、お湯沸き現象の手前のような感覚が走ったのです。
が、今回は縦方向のフィンをもったヒートシンクを装着していますし、風があるため、その状況へ至るまでにはなっていません。
最後、寄松からは裏道をゆっくり走って、新田町から国道に入り帰ってきました。
3枚なのに好不調があるのはなぜ?
センタースタンドを立てて、1枚落とすのかな?と思う前に、午前中の3枚は快調だったのに、午後の3枚はディスクのタイプこそ違うものの、こんなにも
フィーリングが変わるものだろうか。
これが第一印象でした。で、駐輪場(といっても拙宅の元店の前)は午後の陽光が差しています。ヒートシンクの状況は...、そのときでした。
燃料タンクからシートの内股があたる部分に熱気を感じたのです。そうです、この前は、この現象からお湯が沸いたわけです。
幸い今回は帰宅した後で発覚したので助かりました。
私の判断ですが、今回の対策品は少々大げさですがBORE-ACEさんのヒートシンクには上側に縦方向でフィンの少し大きいものが必要ではないか、と思っ
たところです。
先にお湯のことを記載したのですが、そのことから、いくら改造スパトラとディスク性能とはいえ、4枚や3枚では総合排気を効率よく抜けさせない方向へ向
かうのではないか、と思ったのです。
ならば、午前中の3枚のテストでは上手くいったではないか、と反論されると思いますが、これは外気温が大いに関係していると思います。午前中は22℃ぐ
らいで止まっていますが、午後は30℃近くにも上昇したわけです。
幸い、トンネル内、下り坂では若干冷たい空気がエンジンに触れますので、エンジンの温度上昇を防ぐことが出来たのだろうと推察したところです。
もし、宇和海中学校でディスクを1枚はずしていたら...。
推測ながら、ある程度の不調の要因が2つも判明しました。
再び6枚で
最終でどうするか?。最終なんて誰が決めた?。ばかげた問答をやってしまいます。「ディスクって何なのサ」とヤケ気味です。
でも、待ってくださいよ。ライディングスポット製のクワイエットコアは単にクワイエットコアの機能のみに改造しております。ディスク4枚にしても結構綺
麗な排気カーボンのフローマークがバッフルへ着いていますし、グラスウールの繊維も付着していません。
ということは、このライディングスポット製のクワイエットコアは...。
アホですよ、私は。肝心なことは頭の中からすっかり抜け落ちてしまっているんです。そう、この「いたずら心で」の(その1)と(その2)に実験レポート
を記載しているじゃありませんか。
おまけに、そこからマフラー容量のことになって...。これこそが堂々巡りです。(冷汗)
ということではあるのですが、私自身の自責の念を込めてディスク6枚にしてテストをしてみることとしました。当然、ライディングスポット製のクワイエッ
トコアも装着します。本当にセオリー無視です。
午後4時過ぎ、燃料が乏しくなりましたが、テストコースへ向けてスタートします。
おー、何ということ、良いじゃないですか。(エンジンが冷めていることと気温が若干低いこととは別として)スタート時点からまるで違うフィーリングで
す。
自動車が多くなりましたが、連休時とは違う日常の交通量です。前をBMWのRシリーズの新しいのが走ります。ブッ太―いタイヤ、静かだけどオートバイ然
としていないスタイル。見えないところで排気をためて放出する小さいマフラー。全てが車輪を2つ取っ払った自動車です。私はこういったスタイルが嫌いでし
てね。今の今までBMWに乗りたいとは思いましたが所有したいとは思わない状況が続いています。
余談が過ぎましたが、とうとう務田の坂は5速ホールドのまま登ってしまいました。三間街道は大本神社前からの緩い下りでボボッときたので、そろそろ燃料
補給と考え、リザーブのポジションへタップを回します。
近永のモービルで補給して、いよいよ水分れまでの登り。軽四のトラックが道を塞ぎます。右腕をだらりとドアの外へ出して、気分はルンルンの様子でもな
い。
こういったのが、突如センターラインよりへ来たり、速度が緩くなったりをやるのですから、私は道を塞いでいる、と表現したままです。
それを、喫茶店のイエスタディ手前まででパス。当然5速のまま。直ちに緩い下りになるので、クラッチ引いて、ブレーキングして回転数を若干下げてクラッ
チミート。
それ以降、水分の坂までは60〜70km/hの速度キープをやって、前の自動車連に追いつきました。ここからは、下りでどこまで行くかですが、前の高知
ナンバーがゆっくり目です。須賀川ダム前までは、どうすることも出来ないのでしたが、それ以降、自動車が速かったので、結局その車間を保って柿原の交差点
まで走ることが出来ました。
下りであってもボボッという音は出なかったので、これは燃料が少なくなったときに出るスパトラの提示音ということでしょう。
今回は丸山の上り下りをやって帰宅しました。
帰宅後の確認ですが、エンジンもそんなに熱くなっていません。シリンダーヘッドフィンを装着して以来、(今回の自己対作品は無視して)ロッカー周りから
の異音は出ていません。
このフィンとオイルラインの状況は素晴らしい効果がわかりましたが。この夏場で発揮されれば...、と思うところです。
しばらくの間、少しばかり興奮状態が続いています。何がそうさせるのかは不明ですが、およその成功と「まだあるのではないか?」という考え、それにスー
パーサウンドへの未練が混ざり合ったようなものではないか、とも思われます。
いよいよまとめ、となるのかとも思いますが、やはり確認の何かが必要ではないか、と感じられるところで、ひとまず...。