い たずら心を(その2)
/// 間違いではないものの ///

 お皿18枚とライディングスポット製のクワイエットコアではなかなかい い結果を残しました。その後の15枚のみでも、音はうるさいものの、ま、いい結果を残し、純正3GWのマフラーに戻しました。
 心残りがないか、といえばウソになりますが、もはやこれまで、と決めたことでした。が、一つやっていないことに気付きました。それは15枚にライディン グスポット製のクワイエットコアの組み合わせです。これをやって、ある程度の結果が出れば、心残りはない、としました。
 そして、大きな間違いかもしれないことへの実験も含まれているのです。

お皿の枚数は?
 というよりは、ディスクの大きさです。お皿そのものは「ディフューザーディスク」と呼ぶのが正式でしょう。当然、セラミックウールが巻かれるインナーコ アと区別するため、インサートする消音器は「クワイエットコア」というのが正確です。インナーバッフルでは、数枚の仕切りのようなものが消音器内へ装着さ れることになりますからね。
 余談が過ぎました。下の写真をご覧ください。以前も紹介しましたが見づらいこともあって、新たに径の大きさの違いを紹介することとします。


 これは現在のディスクです。アルミのエンドキャップに装着した 場合はこういった状況になるはずです。
 ディスクは4インチながら、完全にメトリックのサイズですね。アルミのエンドからディスクがはみ出ることは一切ありません。
 4インチ≒10cm程度でしょうか。


 上に比べて、まるで違うディスクを装着したのだろうか?、と思 えるほどのものではないでしょうか。
 これが「切り欠き」のある古いディフューザーディスクです。
 ボルト止めですと、完全に切り欠きの部分が合わさって取付部分は確実に保持され、ボルトの締めつけトルクなどで、何処かがヘコムということもないわけで す。
 また、エンドキャップの外側へディスクのエンドが来ますから、1インチを2.54cmとすると、2.54×4ですから、10.16cmとなります。つま り、0.16cmはディスクの外側へ来ることになるのです。
 この差は意外なところに現れることになるのですが、お解りですか。

 どうでしょうか?。今さらながら、昔のディスクの大きさがどんなものであったかが お解りになるはずです。

 確かに、この古いディスクを基準にするとマフラーへ装着するディスクは「4枚が基準」であることは明白です。私は、この4枚というのを、ブルックランズ から3 インチのスーパートラップを取り寄せて以来、そう確信していました。これは、ディスクの大きさではなく、ディスク間のスリットの関係から決定されること だ、と感じていからに他ありません。
 が、再び、「スポーツスター馬鹿一代」の記事に容易ならざることが記載されていることに気付いたのです。2005年の5月5日。そこに 「,,, 6枚単位で... 」とあったのです。普通なら4枚単位で、となるところですが、6枚単位、とそこに記載があります。

 もしか して、旧タイプの位置決めの「切り欠き」のある広いタイプならば4枚が基準で、「最低でも4枚」がいわゆるエキパイ径に匹敵する、であったわけですが、今 のディスク の効率から考えると、どうやら「最低でも6枚」をベースにすべきではないか、と考えたのです。

 となると、「微調整は3枚の増減」ということになるのではないか、と考えたわけです。で、前回のテストで何が得られたか?。
 簡単に、「結構良いものであった」ということと思われます。早朝の始動は気が引けますが、それ以外は概ねOKと感じたところです。
 というところで、次のことをやったわけです。

 まず、ライディングスポット製のクワイエットコア。これを前回18枚に装着しました。どことなく、バックプレッシャーのかからない状況であったことが思 い起こされます。
 枚数数えるのは大変ですので、写真にします。結構迫力ありますね。(笑)



 ではディスク15枚だけのときはどうか?。ウ〜ム、若干前よりバックプレッシャーが無くなって乗りづらい... 。といったところが、この前の結果です。それで純正の3GWのマフラーに戻したわけです。
 今までだと、堂々巡りになっていたことは確かです。そこで浮かんだのは例の「基本は6枚」とすればどうだろうか、に頼りを得て実施することとしました。
 もう一つの問題は、「電柱と電柱の間の考え方」の問題です。つまり、私の持っているライディングスポット製のクワイエットコアは、ディスクの改造品だか ら、1枚のディ スクに考えるのか、無視するのか、ということに行き着くのです。

お皿15枚とクワイエットコア
 このようなことを考えつつ、スリップオンのスパトラで実験しました。概要はディスクが14枚。ライディングスポット製のクワイエットコアを1枚のディス クとして考えました。



 走行してみますと、ともかく、なじみが出るまではウルサイという感じがつきまといます。“なじみが出る”などというと、バカいえ、とおっしゃられる向き もあるでしょうけど、キャブレターの調整と同じように、一定の作動状況でどうなるかは、データだけではなくある程度の時間使ってみてから出てくるもので、 一概に数値だけでは得られないものが五感を通して感じられる場合があるわけです。ことに、スパトラのディスクはボルト止めですから、お皿のなじみなども装 着時と、実際に走って一定時間経過すると、微妙なところですが、変化するというところです。

 申生田(さろうだ)の交差点からJRのレールをまたぐ陸橋の昇り付近で、音が少し丸くなりキャン付き音が消えました。パッパッパッパッという音とバッ バッバッバッという音とが混じった音 になり、ノーマルのマフラーの音を大きくしたような音となります。
 ウルサイから止めようかな、と思うときでもありますが、天気も良いのでもう少し走ってみることとします。ショートコースは止めにして、いつものコースへ 行くこととし て... 。

 鳥越の交差点までに、フラ〜リ、フラ〜リの四輪車が前を走るんですね。どうもステアリングホイールの手が... 。嫌ですね。仮に取り締まりやっても、後ろからパトカーで追尾しなければ止めることが出来ない。四輪自動車の強みでしょうか。併せて、免許はマニュアルク ラッチの みとする、以前の試験に戻した方がいいようにも感じます。

オートマチックという便利さは、時として自動 車というキカイを扱えなくする。

 そいつをパスして、通常走行。スポーツスター馬鹿一代さんのブログにあった「効率がピークになると、スパトラでは排気音が消える」ということが記載され ていますが、3速で2000回転ぐらいになると、ビーっといった音になってくるので、そのことを少しばかり感じることが出来るように感じます。
 光満(みつま)街道を上ります。務田(むでん)の坂まで来る途中、道路工事のダンプが左折する際にシフトダウンし、そこからシフトアップしながら加速を するのですが、1〜3 速までのバックプレッシャー不足をわずかに感じ、加速がカッタルイものになってきます。この時の回転域は3000回転付近まで引っ張りますので、先ほどの 音がわずかに静かになるにもかかわらず、加速がニブイということになります。
 務田の坂を下りて、三間街道へ入ると、このスパトラの組み合わせの真価が発揮されるようになります。全く不思議な世界です。といいますのも、60〜 70km/hの5速での走行がオートマチックのように変化してくるのです。つまり、5速の守備範囲が大きくなってきてラクチンなんですね。これは今回のス パトラのバックプレッシャーが小さい分の良い方の効果でしょうか。
 ところが、水分からの下りは再びノーマルのように4速に落として、喫茶店横のカープは3速へ落とさざるを得ない状況になります。最終の大きい右のRまで はバックプレッシャーが無いことによる欠点が出てきました。
 で須賀川ダムサイドの下りへ入ると、今度はエンブレが効かない分、アクセルワークが楽になる。このことはバックプレッシャーが無いことによる良い点が再 び出 てくる、といった状態になるわけです。

 何とはなく、これまでのワダカマリが消えたようにも感じた瞬間でした。通常の8枚から、クワイエットコアを入れるために4枚にしたとき。クワイエットコ アを含めて8枚でやったとき。スーパーサウンドのディスクの組み合わせでやったとき。
 これに対して、今回は18枚にクワイエットコア。15枚のディスクのみ。そして、今回の14枚プラスクワイエットコア。
 そこから得られたことは、何だったのか?。

SR400/500のディスクは8枚を定番にしてはいけない

 これではないか、と思います。が、わずか3枚の増減で、大きく変化するのか、といった疑問も生じます。再び迷路に入り込んでしまい「あそび心... 」なんてことではなくなってしまうのではないか?。
 まさに、今回はその通りのことになってしまったのです。

 しかし、前と違ったことがあります。それは、点火系、吸排気系には気を向ける必要が無くなったことです。不思議ですね。若干違うことというと... 。
  1. キャブレターはパイロットジェットはそのままで、メインジェットは#165にしています。
  2. エキパイはシムズクラフトのMタイプに変更しています。
 これだけです。エッ、バカですね〜。最初で言ったじゃないですか。シムズクラフトのMタイプエキパイとノーマルマフラーで得られた結果から「あそび心」 が生まれ、スパトラで実験したって... 。

 では、「あそび」にゼニを少し注ぎ込んで心を満足してやれ〜っと... 。



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