い たずら心で(その7)
スーパート ラップ自体は車種専用など無い

春 のBritish Runへ
 改造スーパートラップにスーパーサウンドのディスクを組み合わせる方法はなかなか面白い結果を呈しました。実際うれしかったです。
 が、2009年4月4・5日に観音寺で開催された春のBritish Runへトライアングルディスク5枚、遮蔽板、円形ディスク6枚の組み合わせで出かけたのです。雨天ではありましたが、大変快調のうちに走らせることが出 来ていました。
 ところが、往路の国道11号線へ入ってからは大変でした。雨中走行ということもありましたが、ほとんど同じアクセル開度にもかかわらず、スピードが乗ら ないのです。
 エンジン自体はBORE-ACEのシリンダーヘッドフィンが凄い効果を出して、カチッとしたものになっているのは間違いないところです。速度域が 70km/h程度になりますと、エンジンも静かになるのですが、その近辺の回転域は各ギアに関係なく何とか持ちこたえている、と感じるような気分になって きました。
 四国中央市川之江から観音寺にかけての左手に瀬戸内海右側に山というか陸という、さえぎるものが無い場所になってもエンジンが重いのです。あの、喜ぶよ うな変化。クワーッ、クワーッ、という加速感が全くなくなっているのです。
 信号待ちで1速へ入れて、アイドリングの900回転付近からアクセルを捻るまでにはクラッチ操作がイヤになります。1000回転付近で一瞬ストールしそ うになるのです。
 結局次へのつながりでアクセル操作がシビアになって、軽四のオートマ車などとも間が開く一方になってくるのです。
 もちろん、重量的なものなどからは、現在の状況が大変いい状態なのは変わりは無いのです。その証拠に60〜70km/h、5速1500回転以上では結構 いいパフォーマンスを示すのですが、それより遅くなると、4速や3速の上側ギリギリのところしか使えません。これは非常に使いづらいエンジンである、に なってしまっているのです。

British Runの帰りに
 翌5日、朝から雨も上がっているのですが、復路も往路と同様の走りでした。
午後1時、最終の昼食を大洲のサンクスで摂ったのですが、そのときに見たディスクのエンドは真っ黒でした。まさしくディスクの組み合わせ状態が悪いことに 他ないのではないか。あのうれしいような最初の変化は一切ありません。
 大洲のここから1時間も走ると宇和島へ着くのですから、この場で少し頭を冷やすこととしました。

その際、思い切ってノーマルのマフラーへ戻すか、と考えたのですが、今の組み合わせでも一定良かった状態のときもあったわけです。
その冴えたるものはライディングスポット製のクワイエットコアを改造する前の状態でした。それがなぜ消えたのか。一つには、ライディングスポット製のクワ イエットコアを改造したのは失敗ではなかったのか...。
そうではないぞ。黒く煤けたエンドを見つつ、考えが浮かんだのはそのときでした。

そうだ、亀石屋がリリースしているような完全なクワイエットコアになったのだから、単独製品と理解し、スーパートラップのディスク、それもクワイエットコ アを使用したときの推薦枚数の4枚を試してみるべきではないか、と考えがまとまったんです。

 私自身、堂々巡りをしているようでならなかったのですが、スーパートラップのメガホンマフラーの容量などからすると、これは絶対に容量不足です。 SR400のように500より圧縮比が高く回転が上がりよいエンジンなら、ある程度アクセルの開度が一定で全ての面がいい方向へ推移するなどは考えられま すが、圧縮比も低く、そこそこのエンジンのSR500では、そのようなことは無いであろうと思われます。
 そのために、SR400ならロングタイプのメガホンスーパートラップならディスク8枚でもOKではないでしょうか。
 が、私のはSR500です。そしてエキパイの長さ(容量とも)が短いこと(おかしい長さ)に気づいて、私の狙う長さに合致していることからシムズクラフ トのMタイプエキパイを選び、ノーマルマフラーとの組み合わせでの良好な結果から、「待てよ、スーパートラップを装着したらどうなるか?」、から始まった この件、本当に「いたずら心で」という程度で終わるかと思っていたのですが、スーパートラップ自体を改造して、スーパーサウンドのディスクをス装着してど うなるかまでに至り、その状況を綴ってきたのですから、今回、春のBritish Runの帰路、「そうか、当のスーパートラップのディスクでの実験は元のマフラーでしかやっていなかったのだ」と、改めて気づいたのでした。
大洲からは晴天域が広がってきたのですが、疲れた身体に鞭打ちつつ、帰宅しました。

帰ってから
 荷物を解く前に、スパトラのディスクの状態のいいものを選んでおきました。スパトラのディスクがどうして、こんなにイビツになるのだろうか?。今回、こ の状態になる原因もわかったような気がしましたし、そのようにならない方法もある程度解りましたが、これは最後の最後で報告します。

 荷を解き、階上にカバンを持って上がります。中身を出しつつ、エンジンの冷めるのを待ちます。さてさて、冷めるのに30分もかかる?。
マフラーエンドの下側が茶色に焼けつつあります。オレブルがリリースしているVPSSもこのことを考慮して、エンドの下側へ向けてパンチングメタルのイン ナーを持ってくるようにしているのかもしれません。

スパトラのディスク4枚では?
 では、最初にスパトラのディスク4枚でどうなるか?。少し心配だったのは、シムズさんの配慮からか、マフラーの延長化でインナーコアのエンドがパイプの 中に少し入り込んでいる状況になっているため、ディスク4枚ぐらいではマフラーからあまり外へ出ない範囲になりそうなのです。(あくまで想像ですが)
 スーパーサウンドもオリジナルではディスクの上側が覆いかぶさるタイプになっており、これが特許なのかどうかは知らないのですが、排気効率は若干悪くな ることは想像できます。もっとも、インナーコアの形状も違いますし、ディスク形状も違いますので一概にそうと決め付けるわけにはまいりませんが...。
そういった作動上の不安が無きにしも非ずというわけで、ともかく慎重にディスクを装着しました。この時点ではまだBritish Runの緊張が解けていません。

 まずやったのはライディングスポット製の改造クワイエットコア+ディスク4枚+ステンドームエンドにオープンエンドで走ってみることとして、エンジン始 動。
オー、軽いです。プレップするとクワーッと上がります。どうやら間違いはないようです。
 疲れてはいますが走ってみます。最初の信号からスタートしてすぐさま変化が感じ取られます。若干不安なアクセルオフもOKです。ポッという音は出ます が、大丈夫です。
降りたくない症候群になるのですが、思い以上の結果から緊張が解け、身体の疲れもあって、乗る気が強く出ません。お城山一周で、ともかく帰ります。
が、4枚だとあまりに少ない枚数だから効率面からすると少しダメなんじゃないか、と考え、5枚にして、5枚目にグラファイトのスペーサーを入れてやってみ ることとしました。
結果に変化はありません。ということは4枚のままでいいのではないか。再度ディスクをチョイスして...。



何回目かの堂々巡り
今まで何をしていたのだろうか?この嫌な言葉が再び思い浮かんできました。
過去、何度も何度も何かにつけてやってはいるものの、その多くは堂々巡りをしたものが一杯あったような...。
これまでのことは追い込むことなくウヤムヤで終わらせてしまっていたのではなかったか?。
ところが、今回はそういったことが起きなかったのです。ということは、この「いたずら心で」を思いついた直接の要因=シムズクラフトのMタイプエキパイの 性能がすばらしく、私の考えどおりであったことであろうと思います。

今回一番気になった、というか、これまでの考察分が生きてきたような、そんなことを考えました。一つにはスーパートラップのディスクの意匠登録ではない か、と思い、まじめにやるとすれば、切り欠けのある古いディスクで組んでみようか、と考えたのです。
それは、過去にスーパートラップのディスクはオートバイの項の「いろいろ」http: //bone79841.hp.infoseek.co.jp/bike/moromoro/superdisk/disk.htmlで表示をしておりま すのでご一読を。
大筋で私の考えたこのことがほぼ間違いないと判断できたわけですから、旧タイプのディスクで確認してみれば、何か出るに違いない、と感じられたのです。

旧タイプのスパトラディスク
 物は試し。4月9日(木)。早速古いディスクを取り付けてみました。どうでしょうか、かっこいいでしょ?。
 エンジンを始動しますと、やはり今のディスクの4枚より、若干大きな音がします。が、これが耳障りではなく、丸みのある音で良いのですね。この音の表現 はシムズクラフトさんのブログ(2009年4月9日付)を読んでいただければ、私より巧い表現されていますから...。
 私の場合ですとダッダッダッダがバッバッバッバとなるんです。確かに4インチのディスクという感じがします。1インチを2.54cmとすると、4インチ だと10cmとするか、10.2cmとするか。たかが0.2mmですが、フランジ部分が外へ広がる旧タイプのディスクは「排気ガスの放出の効率が高くな る」という事実を示しているのかもしれません。



旧タイプのディスクでのテスト
 4月11日、本日はしばらく続いた晴天の最後の日のようでしたが、実は12日も同様で、この日のことは先の堂々巡りのことと合せて後ほど。

前日の10日は金曜日で課の歓送迎会がありましたが、本日のテストのために酒を控えたいとは思ったものの、向かいの徴収員さんの話がおもしろくて、一升瓶 の下のラベルから少し上の辺りまで空けていました。
酒をセーブする、という考えになるのは私にとっても久しぶりのことです。もっとも、最近はマスでの宴会は嫌いになりました。おまけに、今回は上司が上司で すから気分が乗らなかった次第で、この日の歓送迎会は早々に帰宅しました。

 こんなことを考えつつ、ウォーミングアップを終えます。うれしいですね。何ともイイ気分です。気温も随分と上がってきました。
 午前10時前、いよいよ走行開始。
 最初の信号での赤信号はいつものことです。アイドリングも何時になく安定しています。青に変わって、少し加速して交差点を抜けます。後は少し硬質 の...、ン、そう、再びシムズクラフトのシリンダーヘッドフィンの影響が出てきました。受ける感覚からすると、以前のより良いものにも感じます。おかし なことです。
 実のところ、今のディスクで取り付け方法を変更し、ディスク間を均一にすることが出来たときから、この現象を感じていました。古いディスクでは切りかけ がスペースを保っていますから、排気の流れが均一になって一層効果が上がるのではないでしょうか。

 国道56号線を南下するいつものパターンなんですが、アクセル操作が相当に軽い。今のディスクのときよりいい状態です。
 比較するのはおかしいのですが、良い状態のときのスーパーサウンドのディスクのときと同じです。が、次の瞬間から全く違うものになってき始めたのです。
 もう一件やろうと思っている作業があるため、この燃料残量のままとしておきたかったのですが、どうやら長期戦になることが予想されたので、3リッターほ ど給油しました。
 申生田の上り下りも無事にこなして、光満街道へ。British Runまでの快調なときとは少し感覚が違う。強いて申しますと、音こそ違うものの、スパトラのディスク12枚程度のときと非常によく似ています。エンブレ のときがスーパーサウンドの時に近いぐらいで、それ以降はディスク4枚でも素晴らしいパフォーマンスを示すことがわかりました。
 連休の朝ですし、春の交通安全運動の期間中でもあって、務田の坂を下りた後は旧三間街道を通ることとしていたのですが、交通量も変わらないため、永野市 の交差点のみ避けることにしました。
 若干排気音が大きいのですが、ダミーのオープンエンドでもあり、この程度の静けさ(?)なら大丈夫です。(笑)
 すでに初夏の気分が濃厚です。鬼北町へ出るころには上々の気分になっていました。
 一旦鬼北町に入って永野市の信号の手前を右に入ります。この時期、鬼北交番前を通りたくないのです。
 近永保育園手前で、320号線へ出て成川を通って水分までの登りに入ります。若干の向かい風。朝の日差しが上から注ぎます。昨年11月の終わりごろより 始まった一連の作業とテストが思い起こされます。長いようで短い期間である事実に、全てにOKな製品開発者の苦労がわかったような気がしました。
 そんなことを思いながら成川の登りを走ります。登り坂でもアクセルを少し開ければ前に出るようになっているはず。確かに現行のディスクではそうなってい ました。
 しかし、旧タイプのディスクではそうならない。むしろ効率が悪いようにも感じる走り方をしているのです。
とはいえ、少し前のスーパーサウンドのディスクの時のように構える必要もなく、パラララララ〜と回転が上がるか、ダカダカダカダカと1500回転ぐらいで 回っているエンジンに妙な落ち着きさえ感じるのです。
 さて、いよいよ水分の坂に差し掛かります。エンブレは普通どおりに効きます。そのため1速だけ落とすことで済んでしまいました。
 最後の大きいコーナー目指して1速アップして大きい右Rを抜けました。これがサイドが張ったタイヤであればもっとスムースに通過できるのですが、K70 だとこの程度でしょう。この程度とはいえ、パフォーマスはかなり上がっていることは確認できます。
 もっとも不安な下りへかかります。エンジンからバスッバスッという音が出ないように願うだけです。パパッという音はまだしも、バスッバスッという音だけ は願い下げです。
 このときばかりは祈りました。
 が、例の音はしません。やったぞ。
 帰るや否や、興奮気味に水を飲み干しました。素晴らしい結果に大満足。同時に、次に計画している実験に取り掛かることとしました。
 しかし、効率面から考えるといいものの、どこか足りません。結局ディスクの大きさの違いそのものは、4インチは4インチとして大きく変わることは無いの ではないか、と思ったのです。
 若干持論が覆ったため、私自身は踏ん張ってます(笑)。

再びスーパーサウンドのディスクへ
 スーパーサウンドのディスク組み合わせ方法をを生かしてトライアングルディスクの枚数など、独自の考え方でやったらどうだろうか?。
 このことが思い浮かんだのです。不思議なことにダメもとと思うことも一切無く、何かがしら変化が生じるのではないか、という妙な確信めいた考えが発生し たのです。

 まずは、トライアングルディスク7枚+遮蔽板+円形ディスク7枚の合計15枚でやってみることとしました。
 トライアングルディスク7枚?。どこから出てきたのでしょうか?。強いて言うと4インチディスク=10.16cmです。フランジ部分の幅を1.08cm 程度とすると、両側で2.16cmですから、10.16cm−2.16=8cmです。つまり、排気ガスが大量に流れるのは直径8cmの穴を通過するわけで す。ディスク1枚だと50.24平方センチメートルです。それに対してトライアングルディスクでは28mmの2枚組み合わせで出来る六角穴です。仮に 3cmの穴とすると、7.06平方センチメートルとなります。スパトラのディスク1枚分はトライアングルディスクで得られるホールの7倍=7枚と判断した わけです。
 単純でバカげた計算ですが、スパトラのディスクは、それだけの効率があるということでしょう(爆)。
 実際の計算は番外編スーパートラップへ詳しく出ています。

ディスクの組み合わせ(1)
早速エンジン始動から始めます。調子がいいではないですか。
走ってみると不思議に走るのです?。バカな表現ではありますが、走りっぷりがいいのです。この組み合わせならイケル。
 ということは、マフラーのインナーコアなどがストレートのスーパートラップにライディングスポット製のクワイエットコア。このクワイエットコアが 28mmの内径をもっていることなどから微妙な点でスーパーサウンドのディスクをそっくりそのまま移植は出来ない、ということでしょう。
 とすると、トライアングルディスク7枚というのはほぼ固定かな?、と考えましたが、もう少し実験を重ねてみる必要があるようです。
 まずは、加速が良くなりました。光満街道を5速1200回転程度でも走るんです。これまでですとギクシャク感が伴い、どうしても4速へ落とさないとなら なかったのですが...。
 もう一点は、三間街道で感じたのですが、100km/h程度に上げて、前の自動車をパスし、速度落として左へ入ってもスムースです。エンジン全体がネを 上げるような気分にならないのは非常に気分がいい。
 成川の上りは若干の乾式クラッチの音が加わり、少々うるさくなりますが、ブロロロロ〜という連続音に変化はありません。
 この結果から、これで終わりにするか、と考えたのですが、それならスーパートラップのディスクで、スーパーサウンドの枚数をやってみるのはどうか?。
 昼食の後、これをやってみることとしました。

何をどうするか?
 さて、このスーパーサウンドの考えをスーパートラップでやってみる実験ですが、ディスクは現行のディスクに変更します。
 まずはライディングスポット製の改造クワイエットコア。ディスク4枚。ステンドーム。グラファイトのスペーサーにアルミ自作スペーサー。その上にディス クを6枚装着してオープンエンドとします。
 少し前にもスーパーサウンドの方法をスーパートラップでやった。一部違うのはダミーディスクのエンドはステンドームで今回のオープンではないこと。それ でも状況が変わる。この不思議さは何だろうか?。この確認もしたかったのです。

 まずは、自作のアルミスペーサーのボルト穴の内側をカットしてヤスリで整形しておきます。
 ディスクの4枚はチョイスしておりますから、ステンドーム以降のディスクは手持ちのディスクの中から比較的良い状態のものを選びます。



 写真でもお分かりのように、若干後ろへ長くなりますが、オープンエンドそのものが妙に生きてきているようで、かっこいいです。
 逆に、ステンドーム以降のディスクにもスーパーサウンドのようにステンドームを装着しなければならないかどうか、の結果も出るのではないか、と思いま す。
 もし、おかしなことになると、直ちにディスク4枚のみに戻すこととします。

 やおらキックしてエンジンを回します。4枚のときに比べてやや音が大きいかな、と感じますが、脈圧・干渉の結果から好ましいのではないか、とも感じま す。つまり、アクセルを開けたとき、音が静かになる可能性を感じました。

 スタートして最初の信号。なかなか静かです。中のステンドーム以降のダミーディスクより後は完全なオープンエンドなのに、どうして静かなの?なんて奇異 な目で見るオートバイ好きなど居ません。今のSRが置かれている立場は以前の人気車種ではない事実のみ存在しているのが実際ではないか、と感じます。

 そこから国道56号線を南下。吉田医院前の最初の90°カーブを右折して和霊神社前を通りますが、4枚のときと何ら変化がありません。当たり前といえば それまでですが...。
 申生田の坂の登りで、最初の異変が起きました。ディスク4枚のときより立ち上がりが良い上にキツイ部分が消されているのです。もちろん、乾式クラッチの カチャカチャ音が加わるのは判るのですが、それを打ち消すかのようなエンジン回転をするのです。一瞬ですが、BORE-ACEさんがリリースしている(3 インチディスク込みの)エンドキャップのことが思い浮かびました。それと同等なら、この組合せもまんざらではない、と。
 下りにかかっても、スムースに通過しました。ワインディングが重なった光満の登り道も先ほどと同様に務田の坂まで一気に上ってしまいました。
 旧三間街道へ入るべきかな、と思いつつ、今回は通常の県道のルートを採ります。とにかく快調です。ふと、3週間前のテスト走行のときを思い出しました。 改造前のライディングスポット製のクワイエットコアにスーパーサウンドのディスクの組み合わせでのときでした。後ろから改造軽四トラックに追い立てられた ときでした。
 トラックは居ませんが、極自然にアクセルについてくる回転。60〜70km/hでの走行が心地よい気分になってきます。申し分ありません。
 永野市の信号から右へ曲がって...、あれ、先ほどは音のために鬼北交番をパスしたのじゃなかったのかな。そうそう、このディスクの組み合わせのときに 感じたことから、サウンドそのものは静かになっている、と判断したからです。
 成川までの道も多少の向かい風はあるものの気分よく走らせることができました。水分までの登りも上々です。
 そういえば、スポーツスター馬鹿一代記さんのスパトラの一説を思い出しました。それと、ふたたび捨てディスクの枚数などを...、はもう必要ないと思い ました。ともかく、純作動ディスクは4枚であること、これは確定です。
 チョットの走行時間でしたが現行ディスクでの4枚のテスト、旧タイプのディスク4枚での走行テスト、そして今回の組み合わせでのテストからしても、4枚 に規定すればOKの確認は出来ました。
スパトラ自体の容量が増えていますから、この「あそび心で」の最初に記した4枚への疑問とは別の意味での4枚です。

 水分からの下りも上々でした。これで、全てが終了となるのか...。うれしい反面、もう少し触りたかったのに、という、いつもながらの考えが持ち上がり ます。この辺のところがエンジニアの端くれか〜?、とまたくだらないことを考えつつ、再び大きな疑問が持ち上がったのです。

もう一回スーパーサウンド
 というところで、以前のテスト結果からやってみることとして、トライアングルディスク8枚+遮蔽板+円形ディスク3枚の合計12枚でやってみました。
 エンジン始動、嫌な予感が走ります。非常に効率の悪いような音がするのです。ものの500mも走ると、バスッという音が出始め、まるでトライアングル ディスク6枚のときと同じような状態になってしまいました。
 急遽引き上げて、若干の間を置き、考えを巡らします。
至った結果は、スーパートラップと同じくトライアングルディスク8枚=スパトラのディスク4枚ということにはならない、ということのようです。
私の考えですが、ライディングスポット製のクワイエットコアの内部通過排気ガスは、結構流速が速いようです。バッフル部分で反射した排気ガスは再びロート 状に狭まったコアの入り口で流速をくわえらる。同時に次の排気ガスが来る。一方はトライアングルディスクで流れが変形されるものの、次のディスクで再び変 形されて正常になる。
 これらと、干渉・脈圧が加わって遮蔽板にぶつかりディスク円周上に排気が放出される。
 このことから、大きい排気量のオートバイにはトライアングルディスクは奇数枚の方がいいのではないか、と考えたのです。
 あくまで、私の仮説ですけれど...。

 それでは、先ほどと同様にトライアングルディスク7枚+遮蔽板+円形ディスク...。円形ディスクの枚数をどうすべきか?。
 ハタと悩みました。先ほどはトライアングルディスクと同数の7枚でやりました。結果は良かった。しかし、スパトラのディスクでの結果からするともう少し 枚数を多くしてもいいのではないか、と考えたのです。とはいえ、この円形ディスクの枚数は3枚程度では先にやった結果から効果が出ません。
 しからば、結果如何によって暫時外すこととして円形ディスク9枚でやってみることとしました。



 エンジン始動。申し分ありません。若干音は先ほどより太い音になっていますが、決して耳障りではありません。
 スタートします。最初の信号から出ようとするものの、車の多さ以上に、困った軽四の女性ドライバーに道をふさがれます。これが50km/h制限の片側二 車線の道路を左右に走るものですから、こっちが気を使わなくては成りません。結果はわずか1km。郊外型スーパーまでの路程だけではないですか。最近、こ のタイプの自分だけが良いドライバー、特に女性のオートマ車の方に多いようですね。マナーというものはなかなか教習できないので、本人のモラルなど生活面 での云々も必要になってくるのではないでしょうか。
 それをパスすると、申生田の上り下り。そして務田の坂までの光満街道。登りも先ほどと同じく5速1200回転でもスムースです。
 三間街道へ入ってもどことなく気分が良いままで走行できました。永野市から成川へ入ります。先ほどと違い向かい風が強くなってきました。おかしげな軽四 が前を塞ぎます。速度域が安定しないのです。左手でタバコを。灰を落とすのはシフト後ろのコンソールの上。しかも下を見つつ。イヤになりますね。
 自動車ではウインドの位置が低いのであまり感じないのですが、オートバイとか大型トラックでは、前の車のドライバーの様子は実に明快に判るのです。灰皿 へ落とす位置がズレルと下を見る時間が長くなり...。止めましょ。

 そろそろ水分の下りへかかります。排気は相変わらずブロロロロ〜という連続音です。乾式クラッチのカチャカチャ音の方が若干うるさく感じるところです。 この点はスパトラのディスクの時のほうが押さえられているようにも感じます。
 おそらくですが、トライアングルディスクが排気の流れを無理やり矯正しているのかもしれない、と感じるところです。
 この辺かな、というところで帰ってきました。

 いやはや、疲れました。結局33km×4回のランでしたから132kmを走行したことになります。その間、昼食と、考えを巡らしながらのディスク交換が 3回。よくやりました。
 丸穂温泉で汗を流した後、バタンキューになってしまいました。


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