K&Nリプレイスメントエアフィルター

 ことは2010年夏頃に始まったのだと思います。SR400/500の リプレイスメントエアフィルターのBST34以降のモデル用が発売されたのをPLOTのカタログで知り、早速発注... 。
 何と12月まで待たないとならないらしいのでした。ガックリ感が強かったんです。その当時は小誌でもご存知のとおり、スーパートラップの改造後の件で手 一杯だったため、アキラメムードだったのですね。で、忘れていたのですが、2011年も2月を過ぎ、私のストーブリーグも終わりに近づいた頃、ようやくの 思いでK&Nリプレイスメントエアフィルターを発見。が時既に遅し。価格が1,000円程度上がっていたのです。
 早速ネットで安いところを調べますとありましたね。今回はGT商会さんに発注をかけました。発注から受け取りまで土日を入れて3日で入荷しました。



 2011年3月4日(金)の夕方装着。ショートコースを走らせます。そうか、こういうのをパワーアップした、というのだな。私には単に馬力が上がったな んて感じられませんが、敷いて言うなら、アクセレーションが速くなった。アクセルの開度とエンジンの回転がスムースになった、というところでしょうか。こ の気分は捨てたものではありません。






 にしただけですが、取付に少しばかり疑問が出て参りました。しかし、その後の会議に参 加するため、本日はこの程度で終えたのですが... 。

 明けて3月5日(土)この日は午前6時40分から松山での春闘の集会へ貸切バスで出かけなければなりません。早い時間に帰ることができればいいのです が、と思いつつ、次のようなことをバスの中で考えていました。
 一つには取り付け方法です。単純な構造=K&Nの強度と骨格なのですが、残念なことに、このタイプは1994年以降のモデルに対応させています から、K&Nのフィルターのバックプレートに穴を開けてパイプをたたき込むことで、取り付けスペーサーとしていること。そのため、ウィングボルト を締めつけると、ホンの数ミリ余計に締め込むことになることに気付いたんです。
 このことは、スペーサーのパイプがバックプレートの歪みでガタガタになる可能性が高いな、と思いつつどうすればいいかを考えていました。

 もう一つは、なぜアクセレーションがよくなったのか。例のBORE-ACEのエキゾーストタペットカバー増大システムTC-33の時によく似ています。 たかが、エアフィルターエレメント交換だけでこんなに変わる。もちろん馬力アップなどとは違う何かよい変化はどうして起きたのか、ということにあります。

 この2点をを考えていました。

 うまい具合に最初の疑問点の対策としていい案が浮かびました。K&Nのスペーサーはバックプレートより少しだけ飛び出ています。それなら、ここ に10mmの平ワッ シャーをあてがって、ボルトにも6mm径の平ワッシャーを入れてやればある程度面で接するため、締めつけてもそれ以上ボルトはねじ込まれないし、フィル ターのバックプレート部分の歪みを押さえられる、と考えたのです。



 幸いにも15時過ぎに帰ってきましたので、早速実行しました。

 実際にやってみると思い通りの結果になりました。
 つまり、エアフィルターの取付に対して、ウィングボルトはこの程度のトルク、ということが理解できる締め付け、といえるところです。
 万一のため、このフィルターは外さないでほしい旨のステッカーを貼付しておきました。英語がたまにきず(冷汗)



 この状態で、ひさしぶりにテストコースを走らせました。エンジンは昨日に始動しているのでキック2発程度でかかります。心なしか快調な音に包まれます。
 発信して、国道56号線を下りますが、相変わらずケイタイやってるのとか何やかや自動車のウィンド越しに見受けられる、というこの落ち着きはどこから来 るのだろうか、としたところですが、乗っているうちにあることに気付きました。私のSR500はエンジン内部には一切手が入っていません。強いて言うと、 クランクケー ス下側のオイルドレンケースを清掃したぐらいです。
 K&Nのリプレイスエアフィルターを装着しただけで、こんなに変化するとは思えません。これが正解なら、「エアクリーナーボックスカバーに穴を 開 けたとき」、「純正エアフィルターのオイルだけ塗布しなかったとき」、それと「エアクリーナーエレメントを外したとき」で変化が感じ取れたハズなんです が、その記 憶がないのです。まことに不思議なことです。
 この三点はスパトラの時でしたので、ノーマルマフラーに戻しても大きい変化はありませんでした。
 
 今回、K&Nのリプレイスメントエアフィルターを装着して、次のようなことがまず浮かんだのです。
 先に出した純正エレメントの装着写真を見ていただければ、インマニ側にすいている部分があることに気付かれるでしょう。これは、純正のエレメントでも内 部の樹脂製の骨格が経年変化してしまっているのではないか、ということでした。
 K&Nではこの部分が吸盤のような仕組みになっているため、ピッタリとくっつくのです。これによって特殊コットンガーゼのフィルター部分からし か空気は入り込まないということになるのです。

 このことに加えて、以前紹介したシートベース下のエアダム部分の大きさによるものが在るのではないか、ということも考えられました。
 ご存知のように、SRのエアクリーナーボックスへの空気取り入れは、上部後方に後ろへ開口部を向けたダクトでボックスの下部へ導入されます。したがっ て、シートレールが一定であれば、シートベース下の形状はある程度余裕がないと空気をため込むことが出来ないのではないか、と考えを纏め、ホームページで 紹介をしております。
 SR400でエアクリーナーエレメントを外したときに大きく変化が出なかったのはどうしてだろう。おそらくは、SR400ではそこそこのことを守ってい ればOKであったのですが、SR500では全く別のキカイと考えた方がいいようにも感じました。
 では、どうして今回大きく変化したのか?。その要因はどうやらBORE-ACEの燃料タンクアップパーツを装着してからのように感じるのです。この装置 によって走行風(空気)は車体の後部へ流れが良くなっているのではないか、と考えたのです。
 ということは、大きな口径のキャブをSR500に装着しても、インマニをテーパー状に広げてやらないと難しいということでしょう、それほどSR500は フレッシュ空気を要求しているのではないか、ということが判った次第です。



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