向上を目指した簡易作業

 コージーシートの改善は簡便な方法でしたが、結構良い結果をもたらしま した。この件は別項を一読ください。わずか2mm程度の高低差が、相当な影響を及ぼしているのだ、というところを汲み取っていただいて、いたずらな改造は 改悪になることを理解していただければOKだ、と思っています。
 さて、購入して2年程度で追突されました。運良くフレームにはキズも曲がりなどの損傷も無かったため、SR500はフレームを交換していません。ところ が、何度シートを取り付けてもシートベースのダンパーが妙にギクシャクするんです。
 明けてビックリですね、ナット部分に段が付けてあって、その中にフレームのシート取り付けボルトが通るパイプが入るわけです。でも、本当かどうか疑わし いのが実のところです。
 この理由は簡単なことから始まったんです。つまり、フレームのボルトが通るパイプ部分がシートの取り付けダンパーのナット部分の小さい段差に本当に フィットするのだろうか?、ということからでした。
 現実にはフィットしないことがわかりました。SRでは、そう頻繁にシートの脱着をすることがないわけですから気にも掛けないことですが、実際は、そのパ イプ部分の上側が妙に磨り減っているというか、そういった気分になってくるんですよね。
 ここへ何とかダンパー的なものを装備すればいいんじゃないか。しかも比較的やわらかい材質のものを、と思っていましたが、ありましたね。自転車のフロン トフォークに取り付けるキャリパーブレーキの台座のワッシャー。これの穴をリーマで少し広げただけのものです。少しだけパイプ部分に比べて径が大きいの で、パイプ部分にビニールテープを一回巻いて調子をとっています。



 次なるものは、シート取り付けボルトです。12mmのスパナを使用する六角頭のボルトです。これが、先ほど申し上げたパイプ部分の径とドッコイドッコイ の大きさなんです。別段不安はないのですが、何とも治まりが悪いんです。
 したがって、このボルトの頭を独立したものとしたい、と考えたんです。が、何とも微妙な部分からねじ部分が立ち上がっているし、ねじ部分の先端が若干 尖っている状態になってますから、普通のボルトを持ってくることが出来ないんです。
 で、どうにか取り付けボルトの径にフィットするワッシャーをリーマで若干穴を拡大して、万力で挟んでボルトをねじ込んだものです。いかがでしょうか。取 り付け姿は示していませんが、収まりは格段に向上しました。



 どうして、スプリングワッシャーを入れないのか?。理由は簡単です。これ以上ボルトのネジ部分が入り込む長さが短くなると、取り付け自体が不安になるこ と。もう一つはスプリングワッシャーの段差がなくなる以上に締め付ける必要もあること。この2点が、スプリングワッシャーを用いていない理由です。
 比較的簡単な造作ですが、お試しとしてやってみてください。私の乗り方にも関係していますが、締め付けトルクからして、このボルトが緩んだことはありま せん。
 もっとも、ワッシャーが無いほうが取り付け座面が荒れるため緩まないこともあるでしょうが、取り付けに際しては、気分がいいのはワッシャーがあるほうで しょうけどね。



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