キースターの燃調キット

 2014年12月、初めてこのキットを購入しました。おかしいかもしれ ませんが、別段気にすることなく手元に置いておけばいいのじゃないか、と思ったまでのことです。
 SRのキャブレターで一番オモシロイのは、どなたも大半の方がキャブレターを交換されるのですね。もっとも、これはサイト上でのことで実際はそうでもな いかもしれませんが。確かに、私の当初のSR500もXT500のキャブレターに変更したこともありますけど、何も変わらなかった。色々要因はあります が、一概にキャブレターだけではないはずです。
 ここ3年ほど前でしょうか、M.W.Iさんのサイトをよく見始めました。そして、例のスプリングのことを教えてあげました。ま、それだけのことで、未だ に今村さんとはお会いしていません。
 その今村さんが絶賛したのが、キースターでした。へー、こんなところがあるんだ、とだけその頃は思ってました。そう、思ってただけ。私のSR500はそ れほど調子が悪いとは感じなかった頃です。その頃からBORE-ACEさんのパーツをよく使用しはじめていました。余談ですが、マスターと妙に話が合うの ですね。最初に電話したのは、メーデーの時でしたものね。
 余談が過ぎましたが、SR500に変調が来たのはその頃を少し過ぎてでした。40000kmを越えた頃ですね。おかしくなったら元に戻せ、でマフラー 類、キャブレターはすべからく戻したのです。その時、もし気付いてキースターの燃調キットを導入していれば、と思いますが、マフラー他を元に戻しても一向 によくならない。昨年(2015年)など徳島の四国自動二輪交友会も直前でキャンセルした始末です。
 おそらくですが、徐々に悪くなってきたのが、急激に現れてきたのだろう、と思うのですね。それが昨年から今年にかけてでした。

 SR500のキャブレターはBST-34でミクニ製の負圧キャブレターです。一般にいうコンスタントベロティシ−キャブレターでCVキャブといわれま す。最も私はミクニが使用しているSUキャブといいますけどね。
 このキャブでの当たり外れはこれまでなかったんです。古くはXS650E、TX-650、GX750とね。私のSR500にしてもSUキャブじゃないで すか。悪いはずがないのです。それ故のことです。ツイン以外の多気筒エンジンには自動車同様にSUキャブはなかなか安定性がある、と感じていました。ケー ヒンのCVキャブを使っていたTX500もGX500になってミクニのSUキャブに換えましたしね。このキャブが悪くなるとは信じられなかったのです。
 でもSRのBSTにはいわゆる補機類が右サイドに取り付いてます。この樹脂が可塑剤が飛んでパキッと折れる(割れる)ことがあります。私はそれを防ぐた めに黒塗装してますけどね。でも、これはセローにも付いてますから、SR500だけの以前のVM関係の加速ポンプの類いではなく、コースティングエンリッ チャー、でしょう。それゆえ、キャブレター自体は別段問題がない、と考えています。

 話を15年ほど前に戻して、このBSTのキャブをダイノジェット風に改造したことがありましたが、全くダメでした。ほぼ立ち消えです。もっとも、キャブ レターをその都度外すのは至難ワザですからね。この時から、ジェット類の交換でイケル、と踏んだのですがダメでした。
 以後、ノーマルマフラーに戻したり、スーパートラップにしたり、そのインナーコアを改造したりしましたけど、いい結果を得ることなく終了しました。
 同時に、SR500は過去の車になり全てがSR400になってしまい、サイト上の多くの記事もSR400が主流になってしまいました。この時点で、 「SR400とSR500は全く違う車種だ」といったところで、気にもとめられなくなったわけです。これが2002年辺りですかね。
 ハーレーのダイノジェットがあるのに、SRはどうしてないのだ、イライラはつのりましたが、そりゃ多くの方々はハーレーと違って純正キャブレターを使用 しませんからね(爆)

 純正BSTキャブの調子がおかしくなったのはちょうどその頃です。これがキャブレターとは一切気づかなかったのですから。
 まず、一般人ができるバロメーターは点火プラグです。何もかもスタンダードなのに点火プラグがくすぶるのです。おかしいぐらい。ある方に聞くと、プラグ コードやコイルではなく、抵抗入りプラグがダメなんだ、ときます。燃料満タンでアクセルのツキが悪い、これだけだったのです。
 この原因不明の状況、頭の言い方はキャブ、とわかるはずですけど、私には何が何やらチンプンカンプン。で、真剣にパーツリストを見てみたのですが、どこ も悪いところはないし、パイロットジェットなど全く変わらない、#5違いだけ。ということは、ジェット類は交換しなくてもいいのじゃないか。でもやってみ ないことにはわからないだろう。自問自答が続きます。

 そんな時に現れたのが、キースターの燃調キットだったのです。早速発注したのですけど、ほぼ2週間程かかりました。手にしたキットは釣り遠具ですね。嬉 しかったのはジェットニードルが入っていたこと、内部補機類が加えられていたことです。これには参りました。



 例えば、と思った時、すでにスプレバーとパイロットスクリュー、を交換していました。スプレバーはガソリンに使っていた部分の変色はありますが、取り付 け穴へ入れるとき、嵌合度合いがキースターのほうがいいのです。パイロットスクリューも同様、先端部分の減りはすごいものがあります。まさかこの部分が、 と思ったのですが....
 メインジェットは#160、ニードルは一つテーパーの太いものに交換。これで、セットしてみました。しかし、何も変わらないのです。ノーマル仕様を基本 としてますから、何も変わらないのです。ただ変わったのは、アクセルのツキがスムースになったことぐらいでした。
 そのため、キースターって別段純正品と 変わりゃしないじゃないか、と感じたのですね。

 どこでどう考え方が変わったのかもしれないのですけど、改造スーパートラップにBORE-ACEのハイパワー仕様ディスクを5枚入れてやったところ、わ ずかに良くなってきました。もちろん、今回は感覚だけです。全く調子の出ないSR500だな、もし、ノーマルのマフラーに戻しても変わりはしないだろう、 と思いました。

 余談ですが、BORE-ACEのマスターからインナーコアへスーパークワイエットコアの改造品を入れると、エキゾーストノートが良くなる、を聞きまし た。これは、まだBORE-ACEから発表がありませんから紹介はできませんが、この改造品を見ながら、nrf長澤製作所を思い出したのです。もしかし て、この製品が救ってくれるかもしれない、と考えてのことでした。 

 そして、この時、以前セローのニードルに変更したところ、本当に走らなくなってしまった時を思い出したのです。セローのニードルを見れば、その違いはわ かるはずです。が、キースターのはその太さが微妙なんです。おそらくノーマルマフラーなら、私がやったとおりそのままエンジンは動くものだろうと思いま す。
 というところから、ニードルジェットをスタンダードへ戻します。パイロットジェットだけ#42.5のままです。他は触ってません。よし、エンジンを回し ます。で、ギョギョギョ、なのです。



 なにこれ?、もし、パイロットジェットを#47.5にして、すべてを標準仕様にすれば、マジに、購入当時の性能に戻るのではないか、と思います。
 しかし、すでに5万キロ以上を走っている私のSR500では何というか、スタート時のもたつきがまた発生しそうでもありますから、スーパートラップを使 うなら、この辺で止めておくのがいいのではないか、と思います。

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