ちょっ
としたプロローグ
今愛用のヤマハSR500はしばらくの眠りについています。問題がある
わけではありません。静かに時を待っている(とカッコイイことを言っているけど)だけです。
2016年、ひょんなことから「脳梗塞だね、即入院です」私と同じ苗字の若い医師に言われ、なすがままに指示に従いました。2017年のことです。回復
は急速な場面は一切なく、今も時として考えていることとしゃべりが一致しないこともあります。こんなのを網羅してその都度対処方する方法など今でも分かり
ません。
こんなことがあって、病気の前に先に原チャリを購入してますしたから、今はこれだけです。その他の愛車はお眠りしているだけです、あしからず。そんな
中、次なることとして表題のことを考えたのです。その年(2014年)の11月。我ながら亀の歩みですけど重い腰を上げたのです。
乾式クラッチ
単純なことなのに、SR400が一次生産中止(実際は2回目か)になるから、こんなのは記載しなくてもいいかもしれないのです。おまけに、それを私の方
で記載すると何というか今さら...
になってしまうような気がしてちょっと気が引けるのです。本体と各部は私のHPに出していたので、そちらをご覧いただくとして、これが「思い出3」になる
わけです。
それまでに、現時点でネットに紹介してあがいくつかあるのはご存じでしょう。以前から試作をやられていらっしゃるのは分かるとして、ダイシンさんの開発
した物とは少し違うので、何とも言えませんが。
もちろん、ダイシンのクラッチキットも既に絶版で元通りにガンバッテつくっても、一部パテントがありますから、今さらつくるようなこともないかもしれま
せん。
しかし、私の技術で組み付けが出来たのですから、このキット自体は素晴らしいものであった、と思います。大半はヤマハのパーツに沿ってますが、これをを
見つけるだけでも大変だったのです。
今は、一部のパーツが変わっていますが、ダイシンさんの言うままで今に至っています。そのことは、これでいいのであろう、と思ってます。
クラッチカバー
過去、私が代行車検を受けるときは、ハンドルバー等を除いていつも通りのノーマル使用ですが、常に文句が言われるのはクラッチ部分のカットです。厳しい
検査官がいてこれはおかしい、となればそれまで、というのではおかしい。が、おかしいのがおかしい。とカバーを付けた方がいい、と私は感じています。ドカ
のパニガーレにしてもクラッチがカバーが装着されています。古い話、ダイシンさんに問い合わせたときには「水をかけても大丈夫」といわれていました。した
がって、カバーに穴が開いているのは当然か、とおもいました。触ったことはないですが、通風口としての穴は必要かな、とも感じていました。唯一、クラッチ
カバーの底部に穴があった方がいいというのは、私の愛用結果からそう思ったことです。事実、穴が開けただけで、おかしげな水は流れてしまって、クラッチが
引っ付くことはなくなりました。
そういったことから、本来のクラッチカバーの切り欠き部分を何とか出来ないだろうか、と苦労したのです。ドカのようにかっこのいいサードパーティーのク
ラッチカバーなどワンオフで出来るわけがありません。私の住むところでもアルゴン溶接をやってくれる処もありませんしね。土台そうでしょ、エンジンのシリ
ンダーフィンなど溶接でつくる処なんてありませんからね。
思 考
そもそも、最近ではあまり言わなくなった車両の改造ですが、いつ頃でしたか、自動2輪の車検が10年の社歴を越えて以降、毎年更新になっていたのがどこ
までいっても2年ごとに変更されてから以来、結構おかしいことで車検を受けることができるようになって参りました。
もっと言いますと、各部のチェックに「黄色ペイント」があったのも懐かしい思い出です。クリップハンドルもフロントのトップブリッジと一体となったタイ
プ(CB750F)のようなヒネリ(普通のこととは違うの意)が加わったものも出てきました。
オイルクーラーなど形がオイルクーラーなのにサブタンクという名称となってしまった(SRX6)ような、考えようによってはヨモダの車検だった頃が懐か
しいのです。
もっと言うと「変形ハンドル」って、多くの人がその手のハンドルバーになってるでしょう。あれ合法なんですからね。特にすごいのがスズキの刀
(GSX750)の国内仕様など「耕耘機」とあだ名が付けられたほどです。刀の1100の逆輸入など、同じようなスタイルがOKなのにどうして?、と官憲
が「刀狩り」と称した方法で、随分とやられましたね。ただし、これはスタイル上だけではなく、GSX750は燃料タンクが1100と同じでしたから、日本
の規格に合わないため、耕耘機ハンドルしかパスしなかったのが正しいところですけど。
そんなようなことを言う車体検査にわずかに切り欠きがあるクランクケースカバーは本当にダメなのか?、これも考えようによっては色々なものが存在するよ
うですが、ここでは割愛します。
実 施
最終は、私も文句言うのは嫌ですから、クランクケースカバーの切り欠きを塞いでしまおう。それアラモンクもないはずだ。では、どこで作業するのか、もう
ダイシンさんは今はありません。
全くひょんなことから、BORE-ACEのマスターと電話で話をしているウチにシムズクラフトへ電話してみたら?、ということになり、私もM型エキパイ
した時に知り合ったことを思い出しました。早速、電話でこれこれしかじか、を通知しておきました。送ってください、で早速送ったのですがホントに大丈夫か
な。で、実施になったわけです。
ところが、アレだけ無い頭をひねり回ったのですが、昔と違って私の頭が上手く回転しないのです。そのためでしょうか、シムズさんにもSRはあるはずで
す。山ながらエキパイなどがチョットSR500と違うのです。そういったところを無視してもクラッチカバーは詳しくいわなくても分かるはず。そのため、シ
ムザさんも忙しいのだろう、と思ってました。
しかし、2週間近く過ぎても本当に何も無い。どうなったのだろう、とシムズさんへ電話を入れました。「どこをどうしたら...
」と言われる。それなら、アドレスなど以前のものがあるはずですけど、といいますと、2日で現品が戻ってきましたよ。
やはり、この辺が奥ゆかしい?私のこと、急かしてはいけないのです。私もいつ切れるか分かりませんから。2017年も冬、こんなところであの世へ行って
はダメですから、現品が戻ってくるまで待ちました。その様子はシムザさんのブログにあったとおりです。(詳しくはシムズクラフトさんのホームページに出て
います。)
これで溶接の様子などがあればうれしいのですが、こ
れはガマンします。とにかくあっと驚きましたよ。早速仕上げから仮組みをします。数か月目のエンジン始動です。
カラカラの音が出ます。いつもとは違う音です。オープンとは違う感じでの作動音です。これでようやく検査官に文句は言われません。残りは本当に通風の穴
をクラッチカバーに開けておいた方がいいのだろうか。今度は失敗するともう終わりですから、クラッチカバーの穴開けなどの調整は後日としましょう。