SR500のカンカンカラカラとは
私の言うシリンダーヘッド部分から出てくる嫌な音の表現として「カンカ
ンカラカラ」と記載しています。想像でしかありませんが、SR400からはこの音は出てこないのではないでしょうか。SR500では多くの機種で出てくる
ものと思います。ことに2J2からロッカーアーム周りが強化される機種まではひどかったように感じます。
なぜ私がこのことを言うかというと、最初期型に乗っていた私はヤマハに対してその理由を相当な回数問いただしました。
一人のユーザーがそんなこと出来るものか!、と思われるかもしれませんが、1年に2台もの大型オートバイを購入していた時代でしたし、エンジンの載せ替
えなども
OKな時代でしたから出来たわけです。今ではチョイト難しいですよ。
答は一瞬に分かりました。嫌になるほどのクリアランス調整。その都度燃料タンクを外して...
。この繰り返しを何度かやったその時、これがね〜、とロッカーアームに触れたとき愕然としたのです。「どうして揺れるんだ?」と。
このことをヤマハへ言うと、しばらくして対策案が来ましたよ。ロッカースピンドルにシフトの回り止めスプリングを入れる裏技をね。
実は、2008年10月、結構暑い中、すでにBORE-ACEのフロント側へのオイルラインに変更していたにもかかわらず、このカンカンカラカラ音は出
てきました。
どうやら、エキゾースト側へオイル供給をやったまではよかったのですが、そのオリフィスは相当に小さ
い。しかもロッカーボルトに開けられた穴が小さい。その上にルートが長い金属のパイプに熱いオイルが供給される。これでは嫌な音は出てくることは間違いな
い、と感じたところです。
経験上からだけですが、オイルライン取付ボルトのオリフィスをインレット側のボルトと同じような径で穴開けすると、例のスプリングが装着できます。が、
潤滑のオイル量と供給温度は変わりませんから、確実な方法ではないわけです。そのため、こうすべき!とは言い切れないところです。
では一体どういった音なのか?。これまた最近になってYou-tubeで見つけました。どうぞお聞きください。
これをクリアランスを多めに取った音と思っていらっしゃるのなら、トラボンなどは騒音だらけになってしまう。トライアンフのクリアランスの多い音はカ
チャカチャカチャカチャいう音のみで、カンカンカラカラではありません。
「異音」という音から判断できる力を身に付けておくことも必要ではないでしょうか。