'08-'09
のストーブリーグ
1
SR500の
オイルについて
11月の初旬、花園まで走って距離数42000kmでしたので13回目
のオイル交換をしました。実のところ変則なんですが、当初の1000km、乾式クラッチ変更時、そして4000km交換が1回でのこととなります。
今回はこれまでと同じ、BPのビストラスーパー4です。JASOクラスMAで、SAEは10W40の鉱物油です。前回何気なく使用したのですが、なかな
かのものと確認できましたので、今回も使用してみることとしました。
当日の気温は25℃以上になります。私の予想ですと、天候の不順はあるかもしれませんが、日中の気温が20℃以内で納まることはまずないだろうと判断
し、今回もSTPのオイルトリートメントを混入することとしました。
作業は結構時間をかけて行いました。ことにクランクケースのオイル抜きは後輪を設置させるようにして、かなりのものを排出できたように思います。
ここでの注意は、XT500のマニュアルにはあった、オイルフィルター下部ボルト穴からの100cc程度の注油を今のSRでは必要のないものとしていま
す。
また、SRは半ウエットサンプ的なドライサンプのオイル循環方式ですが、完全にオイルタンクは別になっています。その割にはトロコイド方式のオイルポン
プ
は強力とはいえません。
したがって、全ての古いオイルを排出することに近づけるため、空キックを数回やってオイルを排出する行為はSRでは止めるべきで
す。
オイルフィルターもあまり汚れていないように見えましたが、次の不燃物を捨てる日まで戸外へゴミ袋に入れて放置していたところ、下の新聞紙へ流れたオイ
ルは汚れているというか、黒い色の物が交じっていたので、やはりオイル交換2回に1度の割合で交換すべき物のように感じます。
どういったことでかなりの汚れと判断するかというと、様々な書物に記載されているのですが、なかなか難しいところです。
私のSR500は既に40000km以上走っていますが、内部の焦げ付きも少ないものです。オイル管理の賜物ではないか、と自画自賛しているところです
が、T-140Vが結構オイルが汚れることからも解るとおり、エンジン自体によってもオイル汚れなどは千差万別ではあります。
しかし、廃油を触っての粘度、泡が落着いた後の金属粉などは走行距離に比例するわけではないので、廃油の状況と自らの走りとの関係をもっと重視する必要
がありますが、こればかりは経験も大きく支配するため、その都度その都度で状況が変わり「これ」というマニュアル的なものが存在しません。
後ほど結論を申しますが、メーカー指定の走行距離ごとでのオイル交換は「最低限」の交換時期と考えて差し支えないものと確信しますし、一面関係の無いよ
うなところから例えを出すと、ヤマハのTWなどにK&Nのフィルターを装着して、真っ黒いままで走っている人っ
て居るでしょ。そのような状態でもフィルターを洗浄しない人と同じように、長い間オイルフィルターを交換しない人はいざ知らず、通常は2回のオイル交換毎
に交換してやればOKだろう、と思います。
しかし、このように記載してはいるものの、ミスはするものですね。今回は久々にオイルフィルターカバーの一番下側のボルト穴にある小さい方のOリングが
無い。あわてましたね。
路面には最小限のオイルしかこぼしていないため、オイルパンには入っていないことは明確。一体何処に?。
久々に糊の解けたガムテープ、油汚れで廃棄したパンツ(トランクス)のウエス...、と先に捨ててしまっているゴミ袋をあさったところ、フロントフェン
ダーへのオイル飛散防止用に貼り付けていた段ボールの上にありましたよ。おそらくゴミ袋の中で、乾式クラッチ周りに敷いていた新聞紙から段ボールの上へ落
ちてオイルでへばり
ついていたものと推察しました。ひとまず安心。(汗)
一応、2リッターを給油して、エンジンを始動します。すぐさま、シリンダー最下部に在るロッカーアームへいくデリバリーパイプのバンジョーボルトを緩め
てオイルが来ているか確認します。
エンジンをストップし、その漏れたオイルを拭いたり、タンクキャップを閉めたり、各ドレンボルトを確認しておきます。
廃油の残りか、オイル漏れか判断が出来なくなる恐れがあるため、オイルのドレンボルト、供給確認後のバンジョー部分などをクリーナーなどできれいにして
おきます。
先ほど申しましたように今回もSTPを添加していますので、これが溶け合うまでには少しばかり時間がかかりますが、若干長めの5分程度アイドリングを行
います。
一度エンジンをストップし、数分置いてレベルゲージでオイルタンク内のオイル量の確認します。ゲージの中間から少し上を示せば、オイル量は十分です。下
側になると200cc程度加えればOKだろうと思います。
SRはオイルタンクを別に持っているため、シリンダー、クランクケース内のオイルが下がる分がオイルタンクの残量に加わるため、オイルレベルゲージの上
限までオイルを補給する必要はありません。
再度エンジン始動をして、若干の距離を走ります。今回はいつものテストコースです。何とも感じませんし、オイルも適度に...、という気分のまま。
ところがですよ、来ましたね。急激に回転がスーッとスムースになるんです。同時に若干粘るような、そんな気分が感じられるようになったんです。そうなん
ですね、STPの効果が出敵始めたわけです。
こういった調子なので、いつになく気持ちがおおらかになります。したがって、久しぶりに武田自販へ立ち寄ったりもしました。再始動も問題がなく、快調の
うちに帰宅したところです。
しばらくして考えたのですが、この快調さの大半は、マフラーのリアステップ部のサポート板の穴の拡張を行うことによって、エキパイとマフラーの合わせ目
を深くしたためであろう、と思います。
その上に、私の場合は乾式のクラッチに変更しているため、エンジン本体のレシプロエンジンとしての機能上は今のオイルがフィットしているのではないか、
と思います。同時に10W40ではなくて、15W50程度のオイルの方が好ましいようにも感じました。
そして、今回のオイル交換から合成油、鉱物油問わず2000kmごとに交換するほうが好ましいような感じがしました。このことは次に交換するのを
44000km走行時としますが、それ以降、交換タームが2000kmの方が良いと感じられれば、そのようにしたいと思います。
それにしても最近は自動車エンジンの組み立て精度が良くなったことと、自動車そのものが脚的な面も加わって、エンジン回して即発進でも異常が出にくく
なった。そういった使用方法でもネを上げないエンジンのコンディションを保つために5W50とか0Wが冬期の粘度指数のようなオイルが出ているのですけ
ど、こういったものをエンジンの基本設計が古いSRに使用すると、私はエンジンに対しては好ましくない、と思うのです。マルチグレードでの10Wは最低値
であると確信します。
そういった中でSRに相応しいオイル探しになると、1年中を通して使用するオイルとなると、今では10W50ぐらいしかありません。もちろん、オートバ
イ用ではありませんが、並列四気筒の250ccモデルならいざ知らず、キックスタートで簡単に始動できるSRなら冬場でも20W50でもいいのではない
か、とも感じられるところです。もっとも、北海道ででは、私の考え方は冬場では通用しませんが。
まずは、オイル交換のターム確認を2000km毎として、46000kmでのオイル交換時のオイルを15W50ぐらいにしてみたいと思うのですが、この
粘度指数のオイルが最近少ないのがタマにキズの状態です。
というところから、10Wの50も選択肢といえるかもしれませんね。
久しぶりにSRのオイルについて触れましたが、これをストーブリーグのNo.1とします。