僕の
SR500にはカンリンの重量フライホイールが装着されている。
軽いタイプのため、重いロングストローク用のトルクフルなものとは一線を画すが、力強
さとスムースな中高回転域を確保している。最初はこの重量フライホイールの関係からスロットルのオン・オフの時の応力が少しキツイため、これはキャブの
セッティングがダメな
のかな、と思っていたが、そうではなかった。 そもそもは2J2時代の吸入側のセッティングなり、それ対応の排気側パーツでは1JNのセッティングには対応が出来ないようである。 最大の違いは何あろう、ブローバイガス還元装置の変更だ。2J2の時はブローバイガスにクランクケースのオイルが混じり、それがダイレクトに燃焼室内部 に入り込む状況だったのが、1JNではオイルキャッチがXT500以来久々に装着された。ブローバイガスはかなり速い空気の流速でキャブレターに吸い込ま れていくから、以前のように濃けりゃ濃いままでのセッティングではダメになった。 事実、1JNではブローバイガス自体は非常にクリアーであり、本来なら大気中に放出してもいいぐらいに薄いセッティングに感じる。メーカーでも吸入効率 を上げるためにエアクリーナーボックスの改善、クリーナーエレメントの変更などが行われ、充填効率を高くしているように感じたのである。 したがって1JNのSR500の場合、排気を変更すると、確実にキャブレターを変更しないとダメである。ノーマルのBSTの負圧キャブではいかように改 造しても吸入が追いつかないのである。 このことはキャブレターセッティングを含め吸入側をノーマルのままにして、ノーマルのマフラーで走らせてもガスが薄い、と感じてしまうのである。事実、 もう少し濃くしておかないと、エンジンの温度が非常に高くなる。 そのことから、もう一点申し上げたいのは、SR500は標準で5段コア程度のオイルクーラーを装備すべきである。これはノーマルでも必要なアイテムだ。 |