僕流のヨーロッパもどき最終章

 SRにこんなこと書いたってだ〜れも相手にしない年代になってしまっ た。それほどSR400、そう、改めて言うまでもなく400。このSR400が相当に厳しい規制をクリアして立派に2003年モデルとして存在している。 SRそのものが誕生して2003年の今25周年になるのだから、XT-500からのことも含めて、とやかく言ったところでそんなに注目を集めるわけではな いんだ。
 しかし、僕にはどうしても'80年代後半から'90年台を通してのヨーロッパ、中でもドイツ仕様車がアタマの中から離れなかったのだ。旧内田自転車商会 でヤマハのパーツリストと車体呼称、それにパーツの価格表を何日間も見続けて、ピストン、左右のアルミ製リアステップホルダー、中空ラバーのステップ、 タックロールのダブルシート、内部がブラックのメーター、この程度は入手でることを確認きた。
 もちろん、XJ-750Eのパーツが揃うのなら200mm経のヘッドランプも入手できたが、すでにディスコンになっていた。同じくXZ-400、GX- 750IIのナンバープレートサポートも入手不可能であった。こういった中で僕の考えを一気に具現化するときが来た。
 それはデイトナがBSA-SRをリリースするという記事を雑誌で見つけてからだ。BSA-SRが造られているイギリスでは、テールランプステーからウイ ンカーが出ているにも関わらず、リアのリフレクターも国内仕様と同様にテールランプステーから出ているのか、と勝手な解釈で、作業した。
 簡単にテールランプステーに12mm経の穴をあければいい。紙で型紙を作り、一方のサイドにポンチで位置を出してドリルで穴開け。型紙を裏返して、もう 一方のサイドに穴開け。それに自作のスペーサーを加えてウインカーをとりつければ「モドキ」が完成する。
 これを2003年の5月頃まで使用していた。僕のホームページでお解りのとおりだ。(写真のアップロードが出来てなくって... ゴメン)

 この状態で数年間走ってきたのだが、後ろから来る四輪車にしばしば恐怖感のようなものを感じだした。「変なオートバイが前を走っている」と後ろの ドライバーは思っているのかしら?。そんなことはないはずだ、何しろ通常のSRでは規定より大きいリフレクターを2つも付けているのだから... 。
 どうも違う、と感じ始めた要因は、リフレクターの面積が大きいにも関わらず、反射角度が悪いようなのだ。その上に、改造後のウインカーの位置がテールラ ンプと同じ高さになる。その間にリフレクターが存在する。
 従って、昔の四輪車と同じようにテールがウインカーとストップランプを兼用していたときのように、オートバイの後部照明機器が集中 してしまって、特に日中は後ろのドライバーからは全ての光が見づらい位置にあるのではないか、と考え始めた。

 で、ヨーロッパの他のオートバイを見てみると、最近のオートバイではテールランプよりはるかに下側にリフレクターがとりつけてあるものが大部分だという ことが分かった。
 レイアウトは「テール・ウインカー・リフレクター」、「ウインカー・テール・リフレクター」の2種類の順を基本にして、ウインカーとリフレクター が同じ位置でテールランプはそれより上部に独立したもの、あるいはリフレクターが下に装着されているものが多いようだ。
 そういえば、四輪のアルファ・ロメオなどが皮 切りになったんかしら、バンパー部分の下の方に配置されているリフレクターは歩行者にもオートバイからでも、このタイプはよく反射することが分かる。

 トライアンフのディスクブレーキローターのスペーサーを作るついで、宇和のT君にこのことを申し出て3mm厚のアルミサッシを利用してステーを作っても らった。
 でも、「今のリフレクターをステーごと切り取らんとダメ?」と一番の難点を言うと、「バ〜カ、これは三か所のスポット溶接をドリルでモメばはずれるん よ」とのお達し。
 スポット溶接された元のリフレクターステーは、溶接部分に4mmのドリルを通せばアッという間にはずれた。

 15cmに切断したサッシ材をナンバープレートサポート板に穴開けして取り付ける。振動による取り付けナットのゆるみが心配だったので、少し長めの皿ビ スを使用した。この時点ではアルミのシルバー地のままだ。ナンバープレートサポート板が国内仕様では若干小さいからテール部分が若干間抜けに見えるが、ス テーをブラックにすればこのことは解決すると判断して帰路に着いた。
 帰路の道、走り始めてすぐさま異変に気づく。今までのように後ろから突っかけてこないのだ。吉田町御殿内の交差点前の渋滞でも、後続車との間隔がいつも より長い。わずかこれだけの改造なのに。
 後日、ブラックのカッティングシートでステーを覆ったものが写真だ。この改造以後、本当に後ろからの突っかけるような四輪車のそぶりは一切無くなった。



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