SRを本当に乗りよくしたい(2)
・・・  500ccのカブにでもにするか ・・・

その1マフラー交換とこれまでに施したこと

 2004年6月、ボーナスの内ソコソコの金額を投じてSRの車検を受け ることにしました。すでに7年の月日が経過しているのです。あえて、アルミの粉葺きなどはそのままにして処理は行いませんでした。マフラーはノーマルのタ イプに戻 しました。そこから再び何かが動き出したようです。全く普通の仕様になったのですが... 。
 その時の感覚は次のとおりでした。

 こんなこと記載したって誰も信じてくれやしないだろうな、と思います。 過去さんざんマフラー交換からキャブレターの調整まで... 。結局のところ、専用スーパートラップのスリップオンにして、漸く気付いたところです。と言っても実際はスポーツショップ・ヤジマの3インチロング管スー パートラップで1979年に経験していることなんですが、無いものを紹介しても、その時とはキャブレーションの変更になっているのですから、今当時のこと を報告しても始まりません。
 それ故、ホワイトブロスのスーパートラップでさんざん苦労したし、中古の専用スリップオンを装着して確認が出来たところです。基本はポン付けだって。そ の時、2000年までのSR500はキャブのニードルクリップを1段下げるだけでいい、と言い切ることが出来ました。すごくエポックメーキングなことで あった、と感じました。言い換えると、今まで何やってたんだ?、という気分が膨らんできて、SRなんてどうでもいいや、と少しばかり投げやりになったのも 事実です。

 2004年の5月から6月にかけてこのような気分が大きく支配したことと、T-140Vの方がSR500よりも遙かに走るし面白いことに有頂天になって いた後のこと、ようやくSRの異変、というか欠点に気付いたのです。もちろん、僕のライディングに対しての欠点ですから、SR固有の欠点ではないというこ とではあります。
 その僕が抱く欠点とは、疲れるのです。そう、ライディングしている内に疲れを感じてくるのです。音とか振動とか、そんなのではない、根本のライディング 自体に対して疲れを感じるようになったところです。このことは(1)で申し上げたとおりで、シート、ハンドルバーそれにステップ位置などが関連します。



 梅雨の期間、真面目な話、前述のライディングフォームのことを一生懸命考えていました。同時にT-140Vにあって、SRにないものを探し出そうとして いました。ことにエンジンに対して... 。そうなんです、そこしか思い当たるところがないんです。
 SRにスリップオンのスーパートラップを装着した時のことがレコードしてありますし、フィーリングは記憶に残っています。車検を受ける都合もあります し、排 気口は後方へ向いた方が車検も楽です。僕の年式ではガス検知は必要ありません。
 そういえばノーマルマフラー装着時でもキャブのセッティングをそのままとすると偉く薄いように感じていました。薄いながらも欠点はないんです。ヤマハが メーカーとして売れないSR500を過不足無くリリースする最低レベルでのキャブセッティングはこういったものだろうか、というものが最近になって解り始 めてきたところでした。
 考えと実際の一致というものは、およそこんな時に起きるのではないか、と感じられたわけです。
 つまり、ノーマルの状態でも、もう少しセッティングを煮詰めればもっと良くなるのではないか、というところが、おぼろげながら浮かんできました。
 「スリップオンのスーパートラップでのキャブセッティングのままで、ノーマルサイレンサーを取り付けてみるとなかなか巧くいくのではないか」、と感じた わけ です。

 2004年6月27日、ようやく晴れ間が見えてきたので、ノーマルのマフラーと交換をすることとしました。ヤフオクで落としたサブチャンバー部分にサビ が来てますが、程度のいいものをまた購入するとして、これを装着します。
 クランプ部分もそのままダイレクトに装着できますから、精度の良さなどに「純正」を感じます。
 昼食を摂った後、いつものコースへ入れます。いつもながらの... 、と感じたのもつかの間、いつになく1速で3500回転程度引っ張ってしまいます。乾式のクラッチが非常に快調に感じられます。
 エ〜ッ、こんなだった?。そう なんです、立ち上がりが妙にステキなんですね。反応のいいタコメーターですから、ほんのちょっとのアクセルワークの結果として回転数が手に取るように分か ります。
 通常ですと、ツーッと上がらないんです。どちらかというとグワーッと上がるんですよね。当然振動も伴いますから何というか、アクセルを開ける気になら ず、早め のシフトをやってたわけです。それが影を潜めているのがハッキリ分かりました。
 残念ながら頭打ちというか4000〜5000回転辺りに上がりが悪くなるので、この辺から一気に、というときに不利になってしまいます。通常はあまり使 わない 回転域ですからヨシとしましょうか。
 下りがまたまた大変化。500では"ババッババッ"と不整脈が出るんですね。先に出した1速で引っ張った後、アクセル戻すとババッと来ていたわけです。 それが 消えただけでも精神的には楽です。

 結果としては何なのでしょうか?。ノーマルマフラーの優秀性?。キャブセッティング?。難しいところですね。細かいところですし、重箱の隅をつついてい るようなのですが、ノーマルエキパイとノーマルマフラーを取り付けると、SR500では8mm程度のエキパイのエンドから間隔を置いてマフラーが取り付き ます。400ではエキパイのエンドの段差がつくところまで一杯に入り込み、このようなことが起こりません。
 実際に、エキゾーストパイプの内径は400と500とでは異なります。このようなところからもリプレースマフラーで性能を簡単にアップさせることは 500では少々難しい、と感じるわけです。キャブレターも同じですが、内部パーツが若干異なります。各スクリウの戻し回転も異なります。あらためて500 と400は多くの点で異なっている、ということです。そのために400のセットをそのまま500に応用できないところも事実です。
 SR500をそのまま使うと若干ですが、ガスが薄い気分に陥ることがあります。このままでも乗れなくはありません。しかし、もう少しリッチでもいいの じゃないか、というのが僕の偽らざる気分です。
 この面は、スリップオンの例にならうことが瞬時に閃きました。それはニードルクリップを1段下げることで対応できます。信じられないかもしれませんが、 この面はかなり効きます。

 しかし、それでも何とも言えないのです。カンリンの重量フライホイールが装着されていますし、スプロケット、チェーンともよりよいものに交換し、タイヤ ま で異なります。その中で行ったキャブセッティングがフィットした、ということですから... 。
 キャブレターの薄いときの現象からは開放され、久々に落ち着いたSR500になりました。エンジン関係については、別の機会に述べるとして、こうやって SRというオートバイを見つめてみますと、まだまだ手を入れられるところはあるものだな、と感じ入るところです。
 僕が最初目指したSR500にはほど遠いものになってしまったが、それでも体面を保っているんです。よく走るのは走る。が、快調になりつつあるT- 140Vの フレキシブルさから比べると、乗りたくない気分になってきてしまう。SR命... 、なんて可笑しくってならない。そこまで力入れるオートバイとも思えないし、そこそこパーツを組み込んだところで、音が速いSRにしかならないのが平凡な カスタム化の範囲でしょう。
 反論をかうのは分かっているが、やったところで、楽しんで一日300kmも走って疲れを感じないなど言えるものではないオートバイだろう。ノーマル仕様 だと一般の日本人ならもっと疲れる... 、とね。



 そんなところで、一つ逆行するようで申し訳ないのですが、ごく自然な僕 流のSR500を再び目指したくなったんです。近所の買い物から、ロングツーリングまでこな す、そんなようなSR500があっても不思議ではないではないか、というわけです。ごく普通にオートバイを楽しむ人からすると、こういったところがポイン トなんだな、と いったところを連載してみたい、と感じ始めました。

 まずは、これまで乗ってきたところから、それに対処してきたところを出してみましょう。
1.ハンドルバー これはハーディーのロータイプを使用している。次のシートとの関 連で若干ポジションが悪い。
2.シート 純正のシートから、ヨーロッパモデルに交換している。上のハー ディーのハンドルバーとの兼ね合いがイマイチ。
3.クラッチ ダイシンの乾式クラッチに交換。非常に具合がいい。
4.フライホイール カンリンの重量フライホイールを装着。いいか悪いかは決定打がな い。
5.点火コイル スーパーサンダーにしているが、ま、いいかな〜という程度
6.クラッチワイヤー 純正のステンレス。伸びも少ないしオススメ。
7.テールランプ ドイツ仕様に近づけてある。ただし、リフレクターはナンバーの下 側へ一つにすること。
8.ヘッドランプ 古い凹面レンズにしているが、純正のKoito製がいいのではな いだろうか。
9.オイルクーラー ロックハートを装着。ノーマルでも500ccには夏場は必需品 だ。
10. タイヤ ダンロップの2回目の交換時TT-900に換装。なかなか具合が いい。
11. チェーン エキセルの428。これも丈夫でいい。オススメ。
12. スプロケット サンスターに交換。これもオススメ。
13. バックミラー 純正Z-2ミラー。スタイルだけかもしれない。4L1のミラーが 好適だが新品で入手不能だ。
14. 前後ショック ロイヤルパープルのハイパープロに交換。これは廉価でオススメ。

 さ〜て、以上の14点の内、SRで走るのに今一番必要なものは?、そう、ライディングポジションに関係のあるものです。SRの場合、突っ立ったメーター と少し高いヘッドラン プの位置から、スタイルを重視するとクリップオンハンドルが似合うのは必然です。しかし、せっかくクランプがあるのだし、ハンドルの種類を選ぶのもなかな か 楽しいものです。
 次はシートですね。ハンドルより、シート選びの方が苦労します。このシートが決まれば、自ずとハンドルは決定できるものです。
 純正バックステップとの関連から、この二つを選ぶとなるとどういったものになるのか?。なかなか楽しいものになってきました。当然、僕はクラウチングの スタ イルを通すし、なおかつ疲れず、僕が乗ってかっこいい人車一体となったスタイルを重視して選び出す必要があるようです。
 このことについてはそのうちに... 。

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