Sicken SRに何とかする   タイヤ選定   
 ズルズルのメッツェラーのリアタイヤのままで走り回る。コーナーがつらい。特に右。滑っていたのが急にグリップし始める。ウォットット、なんじゃこれは。センターの溝が少なくって、サイドの溝が残っているから、滑っていたのが急にグリップするからだ。フロントは溝も十分なのだが、段付き磨耗をし始めている。
 ノーマルのメッツェラーもいいが、何とかリプレースタイヤを選びたいものだ。できれば、ダンロップで、とカタログを見るのだが、チューブタイプがない。ムー、困った。このタイヤがいい、と思っても、メトリックの表記が多くて、とてもじゃないが、簡単には行かない。
 特に現行のDIDのアルマイト処理のリムにチューブレスタイヤを入れる場合はずいぶんと気を使うのである。出来ないことはないのだが、リムに傷が付くのは避けられない。
 もう一点はリム幅が初期のSRは前後とも1.85で、一種のバルーンタイヤのようにトレッド全体を使うようにしていたのに、現在では、リアが2.15になっている。このことはタイヤのサイドウォールが弱いと、丸い断面のタイヤでは角形に減ってしまう。トライアンフではこのことがうまい具合に計算してあって、リアは2.0(インチ)幅のリムが持ってきてある。国内ではどうも2.0のリムはないようだ。で、現行のSRは2.15を使用している。おそらく、現在ではブラジル製造のメッツェラータイヤME-77で、非常にいいタイヤだが、リム幅からすると、やはりまずい。トライアンフで確認済みだ。
 それならリアタイヤに少しばかりオーバーサイズを装着すると、スイングアームには当たらないが、トルクロッドが当たる、という現実が待っている。どこかのパーツメーカーで17Sのアルミ材、あるいはハイテンション鋼などで、このトルクロッド(プレート)をリリースしてくれているところがあればいいのに、と思うのだが、今のところ(2000年)僕はこれを見つけていない。同様に、フロントにある程度扁平率が高いタイヤを装着すると、フロントフェンダーのステーに当たる。
 こういったところがあって、タイヤ選びは苦労をするのである。現在のところ、メトリックとして、フロントは100/90-18、リアは120/80-18辺りでチョイスすることが分かった。
 そして、SR500/400の基本中の基本、フロントは18インチならタイヤ幅は3.50、19インチなら3.25を選ばなければ、ストックのままなら操縦性が悪くなる定説が存在することである。この点は守った方がいい。同じようなことはツーサイクルのRZV500Rのフロントタイヤ径にも当てはまる。当時流行した16インチだが、実際は17インチに近づけてある。これを、まともなサイズの16インチにすると切れ込みが強くなりすぎる、というわけである。
 また、SRの前後の重量配分にも気を回す必要がある。フロントにディスクブレーキを装備していた時期とドラムブレーキの現在では、どうもリアに重みを置いて、フロントは方向付けを主として行う、という、ベースのXT-500とはかなり異なった完全なオンロードモデルの味付けになっていることである。
 こういったことを加味してタイヤチョイスを行った結果、ダンロップのアローマックスGT-501である。なかなかマッチしている。使用レポートは次回にゆずるとしよう。
 
 

     

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