ツチノコのこと

 ツチノコったって未確認の蛇のことではないんですよね。ま、オートバイ の燃料に作用して燃焼を促進する。そのために燃費も向上する。というのが謳い文句です。
 メーカーサイドのCMからすると次のようになります。
この『ツ チノコ』は複合セラミック濾過材(トルマリン・麦飯石・竹炭・ 微量ラジウム含有鉱石)を使用することにより、マイナスイオン・遠赤外線等の電気的作用で燃料を燃焼しやすい状態に変化させ燃焼率をアップさせます。
これにより燃費向上・トルク向上・ノッキング低減・排気ガス低減・タンク内サビ防止に効果があります。

 九州のモト・ベースというところがリリースしているのですが、KTMを主としてオフロードが主体のショップです。
 私はヤフオクで購入しました。本来の目的はT-140Vに使うためでしたが、SR500にもOKだろうというところで、2個購入と相成った次第。代金は 3英世でした。



 プロローグはこの辺りにして、こういった燃料に補助的に効果を発揮させるとしての物質について、古くはモータロイというのがありました。これは鈴合金の 錠剤を直接燃料タンクに投入して、バルブなどのリセッションを防止するのが主たる目的ではなかったか、と思います。
 2006年で55歳の私が若い頃ですから、相当に昔のことです。10年位前にはあったようですが、どうやら、メーカー(アメリカの)が作っていないよう なので入手は不可能化と思います。

 このように、そのものに対して間接的に作用するものとしては、私自身は水を磁化するカップの磁化杯を使用したのがSR500を購入してしばらくした頃で した。結果として「なかなかいい」。つまり水 がおいしくなることがわかりましたが、磁石がフェライトかもしれませんけれど、1~2年で効果が落ちるように感じています。
 その頃、オレブルから磁石を燃料ホースに挟み込んで燃料を磁化して燃焼効率を高めるUマグというのがリリースされ、直ちに装着したところです。これが、 そんなに効果が出るとは感じられずに1年ほどして外しました。

 その後出てきたのは、現在も薀蓄が交わされていますが、トルマリンです。こいつに燃料を通すと相当に変化する、として自作された方もいらっしゃるでしょ うけど、トルマリン自体の質が関係あるらしく、自作は少し難ありの状況。
 現在も製品としてリリースされているし、燃料タンク内部へ直接入れ込むタイプも存在します。が、これが網の容器が薄くて、こんな微細なツブツブで効果が あるのかな?、と疑問が先に浮かびます。これにも電気的な影響を与えると効果が一層出るとして、その装置もリリースされているようです。どちらかという と、燃料ホースへ作用させる製品は、今でも「良い」とする方が少なくありま せん。
 この燃料関係へのトルマリン他で作用させるものは、私のオートバイには使っていないので不明ですが、唯一、頂き物ですが私の枕がトルマリン枕です。今ま で2年ほど使用してみて、そんなに変化があるとは感 じられませんので、今後も効果は期待できそうにもありません。やはり、トルマリン自体の質でしょうかね。

 ま、そんなことがあって、私はどうも眉唾物だ、とツチノコを見たとき感じたのですが、モータロイへ順に遡ると、最終は四エチル鉛、つまり、昔のハイオク ガソリンに混入されていたバルブ潤滑材にたどり着くのです。
 となると、平編み銅線のケースに入れられたものはダイレクトに燃料に接する。ところが、それは減少するものでもない。おまけに、平編み線は銅に錫メッキ ではありませんか。おまけに、一般に売られているような者とは比べものにならないほど、内部に詰められている物が大きいので、もしかして?... 、と感じて購入することとした次第です。

 気休めといえば気休めだが、それ以上の効果は... 。
 そういえば、私の体もアクアチタンのファイテンネックレスで凄まじい変化を体験しています。これらのことから、ツチノコの効能は、あながちウソではない のではないか、として購入し、実験してみることとしたのです。

 以下の表現は、オートバイ に乗られている方で、私のようにガソリンとの相性などがエンジンフィーリングなどで解る方は既に表現がお解りと思いますが、コトバで表現することの難しさ を感じてしまいます。理解できない方は、あしからずご了承ください。

実験1 T-140Vにエネオスのハイオクを入れて
 以前、私のT-140Vはモービルのハイオクが適している、と記載しました。当地では、隣の鬼北町へ行かないとこれが注油できません。昭和シェルは全く フィットしません。この中間ぐらいなものは、コスモぐらいでしょうか。ゼネラルが今一歩のところ。太陽石油は良いときと悪いときのムラが多すぎるように感 じます。比較的良いのがジョモです。
 じゃ、なぜエネオスなのか?。これには不思議な感覚が支配しているからです。
 もう、15〜6年前になるでしょうか、当時、出光を指定していた県警が日赤に変更した頃になるでしょうか。どうして出光であったのか、ということになり ますが、出光がの方が出力が大きいという結果からです。
 ところが、県警の方針が変わりましてね。一般にどこでも給油できる関係から日石に変更した、という話らしかったんですが、その前に、日本全国でそんなに 品質が変わらないものとしてのガソリンと指定したのでしょう。当然、その頃からレギュラーガソリン仕様の自動車が大半を占めるようになります。希薄燃焼シ ステムが一般化した時代で、3ナンバーでも税金は平気という状況には至っていない頃でした。
 その頃、私は出光を常用していました。時として外へ出るときはエッソがよかったことを憶えています。
 そんなこんなで今に至るのですが、おかしい表現ですが、日石(現エネオス)をT-140Vに入れると、とろみの付いた汁を飲んでいるような気分なんで す。ガソリンの粘度が大きいような、そんなエンジンの回り方をするのです。そこから、ガソリン選びが始まったところです。
 前書きが長くなりましたが、ガソリンの粘度(という表現しか思いつきません)が高いエネオスでテストすれば、結果はすぐにでも出てくるはずだ、と感じた からです。ちょうど、キャブのセットもなかなかのものになってきた頃ですので、好都合です。
 というところで、2006年11月3日に入れたエネオスハイオクガソリンが残っている燃料タンクへ入れたのが11月18日の夜。翌19日に再びエネオス を給油したところです。(パイロットジェットを#32.5〜#35に、インシュレーターホース40mm〜45mmに変更しておりますが... )
 早速、走ってみます。(この時のセッティング面でのことは、別項で記していますので、参照してください。)
 いつものテストコースへ入れるのですが、違いは務田の坂へさしかかる前にやってきました。ガソリンの銘柄などを変更すると、フロート室のガソリンが無く なる前に変化が解ります。しかしながら、この日はエネオスのハイオク同士です。それでもこれだけ変わるものだろうか?。そういった変化が出てきたのです。
 まずは、アクセルに対してドロリ〜っという反応で速度が上がる。振動もそこそこで、パワーが無いような気分ながら、それでも速度は出ている。こんな破綻 のない走り方をするのが、T-140Vでのエネオスの特徴でした。
 ところが、ドロリ〜っとした反応が消えているのです。チョイト甘みのある清酒にキレが出て、どのようなときでもイケル酒に変わったような気がしました。 これはなかなか素晴らしい反応です。少しばかり驚いたところです。

実験2 コスモのハイオクを入れてみて
 私の行事参加と天候不順が続いた2006年の12月の休日でしたが、シートも取り付いたし、キャブレターのセッティングも出てきたT-140Vを走らせ ることが出来たのは12月の30日でした。この日は今年の走り納めの意味もあって燃料を満タンにする必要があったので、実験ついでにコスモのハイオクを入 れることとしました。満タンといっても5リッターですが、T-140Vのタンクでは実質半分の容量となります。
 モービルを入れていた当時に戻ったような感じが支配しました。「赤ワインと白ワインを混ぜるとロゼになる」ことはないのですが、どちらかというとスムー スであったコスモですが、それに燃焼促進剤が加わったような、そんな感じが支配しました。
 この時はメインジェットが#180でしたが、どことなく天国気分のライディング感覚でしたが、アクセルオンのとき、ズズ〜っと回転が上がらない面が多く 出るようになってきました。
 31日にメインジェットを#175に変更して、走ってみましたが、なかなか素敵なものになってきました。
 と、これだけのことです。これじゃ、実験じゃないではないか、と言われそうですが、そうではないのです。最初に申し上げたとおり、コスモは比較的T- 140Vにフィットしていることが以前から確認できています。それに、ガソリンの銘柄が変わると変化はすぐに出てくるはずなんですが、これがない。つま り、「赤ワインと白ワインを混ぜるとロゼになる」が現実に起こっているのではないか、ということではないか、と感じるのです。

これまでのところ
 たしかに、エネオス+#180とコスモ+#175とでは少しばかり状況が異なりますが、走り方そのものがツチノコを入れる前と後とでは違うのです。私の 表現がまずい面もありますし、非情に曖昧な部分があるのは確かですが、比較的ガソリンの銘柄、質などがクリティカルに出てくることが言われている古い英車 でのことですから、あながち「違う」とは言い切れない。つまり、効果がある(のではないか)ということが確認できたのではないか、と確信しているところで す。
 以上で終わりか?、とはなりません。今は冬。しかも、たった2回のライディングで効果が出たとしても、まだまだ今後があります。少なくとも1年間のター ムは必要です。
 幸い、T-140VはSUDCO MIKUNIのキャブセッティングも出始めました。それに、SR500にもツチノコを入れています。マグラの油圧クラッチ装着に苦労したため、長い距離を 走っていません。
 としたところで、2007年の12月辺りまで、時にその効果を小誌に記していきたいと考えるところです。









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