K&Nパワーフィルターのこと

 本来、バイクというものは防水性がある程度完璧で、特に吸気系は水が混入してはならない、と僕は決めていて、いまだにこの考え方は変わっていない。
 そこで、トライアンフにミクニのキャブレターを装着したときに、エアクリーナーをどうするか、になって、やむなくK&Nを装着した次第だ。決して良品なんかではない。むしろ得体の知れないモノとした方が正しい。最初に手にしたときは、はっきりいってそう感じた。どうして、K&Nにしたのか、という問いに対しては、後述するが、「専用のクリーニング剤」が輸入されるようになったからにほかならない。
 ところがだ、その得体の知れないフィルターを、英語の解説書を読みながら、実際に装着してみた時の感じを感じを思い出しながら、久々にロングツーリングとなった、徳島から帰った翌日に車体カバーをはずしてエアフィルターを確認をした。
 それは、どことなくくすんでいたり、フィルター自体のエレメントの白い色が見えていたりで、かなり酷使しているのではないか、と感じられた。
 そこで、清掃を試みる。つい数年前まで、専用クリーナーの内部成分に有毒物質が混入されていて、輸入ができなかった頃があったが、今ではそれもなくなってフィルターオイルともども廉価で入手可能となった。
 英語の解説書どおりに、最初にブラッシングしたが、ブラシが黒くなるばかりだ。ムム、これはかなり汚れている。クリーナーで洗浄してやった方がいい、と即座に感じた。
 それでは、と。スクィーズボトルに入ったフィルタークリーナーを散布してやる。それから10分放置をする。フィルター内部から水を軽くかけてやる。「あれよ、あれよ」という間に得も言われぬ色に水が変わる。これにはびっくりした。ぬるぬる感がなくなったら完了だ。それを自然乾燥させる。そしてオイルを塗布して20分後に再使用可能だ。フィルター自体にダメージがなければ半永久的に使用可能である。
 水濡れにも強い。こういったことから、僕はK&Nフィルターの信奉者になってしまった次第だ。
 蛇足だが、このSudocoのミクニキャブに付属していたエアフィルターにもK&Nのオイルを塗布してやったところ、唖然とした。性能が向上している。もちろん感覚からの判断だが、最初に取り付けていたときとはまるで違うのである。
 こういったことから僕はK&Nのエアフィルターをお勧めするものである。次回はできればSicken SRで確認したい。

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