そこそ
この古いオートバイへの意識が在ればいいのですが、最近は、その意識を持たれている方の心持ちが違ってきているようにも感じます。 一面での旧車ブームではないと思いますが、この世界に入り込むのに、経済は未だ不振とはいえ、今の世の中ですから、お金を出せば購入 できるし、その上の長期ローンを組むことが一般化していることから、とりあえずの1台を難なく購入できることが、私をそう思わせる要因でしょうか。 ハー レーが60回払いで購入できる今の時代、一回目の車検を待たずに、残りのローンより安く売ってしまう若い人が多い事実。雑誌での購入をあおり立てるような 記 事。 旧車にしても、表面だけで、内容を掘り下げて紹介しない記事などなど、実際に旧車に乗ってみられるとお解りいただけると思いますが、おそらく今のオート バイと比較するでしょうから、旧車のネガティブなこと ばかりが浮き上がります。 そこから踏み込んで、どうすればいいかを考えつつ、手を入れるなどを行って頂ければいいのですが、それもかなわぬことが多いし、受け付けてくれるショッ プも少ない、というのが現実でしょう。その行く先は... 、止しましょう。 社会の状況からしても、今後、オートバ イを取り巻く環境は厳しいものになるように思われます。 その中で、過言ではないと思っておりますが、これら文化財保存的な意味をも込めて、古いオートバイも元気で生かし続けるに際しての諸 課題は次代 を担う方々に託さざるを得ません。 その伝統というか引き継ぎの橋渡し的なものを、私たち、実際に古いオートバイに乗って楽しんでいる者が行わねばならない義務があるのはもっともたるとこ ろです。 「それをやっていない」と言われると「そのとおり」と言うほかありませんが、少なくとも、私の場合なら、T-140Vを乗り続けることを通して、 このことをアピールし続けるのだ、という気持ちを持ち続けこととしております。 この両日に花園村で会した方々が2年後もやむを得ない理由を除いて来られるかどうか、大いに疑問であります。 |