Sick'n SR 特別編 --500ccオーナー達よ、奮起せよ--

 1999年の年末も押し迫った頃、ようやく僕のSick'n SRも回復の兆しが見えてきた。これまで、いろいろな方法を講じてきた。どれも安上がりを目指した。名実ともに云々のパーツとか方法論でSRに施したものは少ししかない。多くは経験とカンで行った。当然、SR500/400の発売当初のモデルに対して施したことが多いのはもっともたるところだし、それが現在のモデルに施したベースになっている。
 さて、僕のSRは吸排気系、点火系、走行性の三点にポイントを絞ったチューニングで回復の兆しが見え始めた。考えてみると、これは僕流のSRのチューニング方法であって、他の人はこういったことでは満足できないとされる方もいらっしゃるはずだ。
 僕としては、SR500の国内モデルは不満だらけである。今なら走行状態、排気音などからすぐに500か400か分かる。多くのモデルは400ccである。現状なら400ccモデルの方が完成度が高いし、コストパフォーマンスも高い。僕も認めるところであるが、400ccは非常に乗りやすい。500に較べるとバランスがとれているように思う。デイトナが一括販売しているBSA SRも400なのは、おそらくそこにポイントがあるのだろう。本来なら500ccで出しているはずだから。
 けれども、国内のライダー諸氏が常に口にするのは、500ccに乗ったとたんに、「やはりSRは500だ」と異口同音に言うのである。(本当は免許上の関係だけだから)僕はなだめるように、「400をさわった方がもっとおもしろいモデルになりますよ」と応えている。でも、そこから大部分はよからぬ方向に進むのが世の常だ。ムック本での紹介にしても、ここをこのようにした、で終わってしまうだけではないだろうか。ウインカーをはじめ、パーツの一つを取り上げても様々なバリエーションのサードパーティー、アフターマーケットのパーツが存在するのだろうし、実際それがよく売れる。
 それを取り付けた場合どうなるのかの報告を、スプリットファイアーのホームページとか、僕のようにレポートをこういったムック本などに記すことにすれば、と思うが、これは各々が行うことだからできないのかもしれない。
 根本は400ccと500ccは全く違うバイクなんだ、ということだし、それを認識する必要がある。免許取得制度の改正で大型自動二輪の免許取得は簡単になった。しかし、多くのライダーは1リッターモデルなどに飛びついてしまうのが常だ。SR400に乗っていたライダーはSR500に乗り換えはしない。ここに不満の一つは起因する。日本国内では絶対数が少ない500cc所有者はもっと奮起する必要がある。
 SR500の国内モデルには不満が多いが、僕としてはストック状態でも500の方が400より自由度が大きいように思う。もちろんガサゴソ感も多いし、振動も多い。それでも絶対的な排気量の差はもとより、乗っている喜びは雲泥の差があるはずだ。その喜びが何であるか、各々の想像を巡らせて、気の付いたところからよりよい方向へ進めていただいたらいい。しかし、400に対して行われていることをそのまま当てはめて実施しても前述のことが出てきて、元の木阿弥であろう。
 そういったことで、僕は僕流に「Sick'n SRを何とかする」ことを申し述べてきた。今後も手を入れることには変わり無いし、そのリサーチなども含めての報告をするつもりである。125、250、400、500のSRオーナーで僕の考えのように行っていらっしゃる方、ここをこうしたらこうなった、っていう方法論のようなものを持ってらっしゃる方など、蘊蓄をメールにして通知をしていただきたい。ことにSR500には入れ込みをお願いしたい。

---日本のSR500オーナー達よ、決起せよ!---
 

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