ノー マルプラグコード部分をテイラーに交換してみる

 さてさて、テイラーのコードにスプリットファイアを組み合わせてみると どうなるか?、という考えが盛り上がってきた。確たる理由はない。強いて言うと、ノーマルのカーボンサプレッサーのプラグコードとツインコアの組み合わせ より、スパイラル芯線のテイラーとの組み合わせの方が効果が大きいのではないか、と思いついたまでだ。とりあえずは、汎用の(プラグキャップ付き)テイ ラーのプラグコードを2本購入 して状況を確認した。
 ツインコアのプラグキャップの内部はスタンダードのプラグ端子である。テイラーは四輪と同じくアダプターを介して装着するものになっている。あいにく、 手持ちでデジタルテスターがないため、各々の抵抗値を測定することが出来なかった。測定は単独で行わないと、他の機器と導通関係になるので行わないことは 周知の事実だ。

 以前、NGKのプラグキャップで使用していた頃のテイラーのコードの残りを使うこととした。そいつをツインコアの指定である8cmに2本切り取る。
 取り付ける段になって、大いに弱る。まずはコイル側へ取り付けるための端子である。僕の場合は四輪車と同じ取り付けだ。幸い、PLOTがリリースしてい るハーレー用が2個1組で購入できるので、これを使うことにする。ジャンク関係で、自動車のディスビ部分が入手できれば、この部分のプラグコードから端子 部分を頂戴すれば再利用が出来るし、コイルへの収まりが良い。
 ダイレクトにインサート方式で取り付けが出来るのなら、外被を剥がして、熱収縮チューブで処理すれば外径が7mmになるために上手く装着できるはずだ。
 次に問題になるのは、スパイラル芯線を端子にどうやって絡ませるかである。カーボンコードならそのまま芯線を端子金具へハンダ付けすればOKだが、スパ イラル芯線ではそれが出来ない。この処理にずいぶんと悩んだ。
 一応の処置として、テレビアンテナ用の7C同軸ケーブルの芯線を4cmに切り、それを3本撚ったものをテイラーのコードへおよそ1cmねじ込む。
 接続端子のある穴の内側から通して、端子の頂点から折り曲げて、コードとともに圧着すればOKだ。(写真では)テスト段階のため、一周していない。)



 僕はハンダ付の必要は無いと思っている。理由は端子とともにスパイラル芯線を包み込んだだけでも導通が得られるからである。以前は、端子に芯線を巻き付 けるだけにしていたが、これでも十分に用をなした。

 さて、カーボンの一般コードからテイラーに交換したツインコアのプラグコードはどういった結果になったのだろう。
燃費が向上したのか?。本当にパワーは上がったのか?。
 いずれも、ずば抜けていい結果を得た、とは言い難かった。
 それなら、カーボンコードのままでもいいではないか?、という素朴な疑問が生じるだろう。実際に元に戻して実験を行った。
 ありゃ〜?、どうも違う。テイラーの方が一発ずつの爆発感覚というものがとらえやすい。この感覚は、コード交換から、元に戻した時わかるので、ぜひ実験 をしていただきたい。

 ということは、どういったことが燃焼室で起こっているのだろう?、という疑問が生じる。
 こればかりは予測だが、まずはコードの抵抗値が小さいので、電流が多く流れ、安定した電力を得やすい。その結果、強い火花が出る。最適な混合気が十 分に燃える=強い爆発が起きる。ここまでは理解できる。
 しかし、その結果出力が上がるという明白な結果は得られない。代わりに、安定したエンジン回転と若干の走行性のアップが得られた。
 こういったところのもの、特に電気という目に見えないものの変化はなかなか理解できないものである。これが、この分野での研究成果の賜であろうと思うけ ど、一般車両では、そこそこの点火コイル、カーボンサ プレッサーのコード、普通のプラグキャップ。これで初期の性能は出せるのだから、プラグコードのみをいいものに交換したところで、大変化は起きない。
 本来はACGから始まって、電気をつくり、導き、使い果たすまでの動作がトータルでイイ方向に変化しなければならないのだから、少なくとも、点火方式、 点火コイル、プラグコードぐらいはトータルとして考えなければならない。
 僕のT-140Vの場合は点火法式を変え、点火コルを変え、プラグコードを変えて少しだけ良い結果と なったが、プラグコードだけ交換しても、以上のような点火系を纏めなければ、普通のままでいいのである。
 思いっきりやっても、やっとこの程度のものしか感じ取られな い。
 
 どうしても変化を確認したい方は、芯線は普通のもので、外被をシリコンにしたプラグコードがあるので、それで実験されるとか、NGKのプラグコード付き プラグキャップをジョイントで結んで実験されるとかされれば、少しだけ変化が理解できるのではないだろうか。ただし、元に戻して実験できるだけの余力を もって臨んでほしい。
 それ以上になると、またぞろ、大きな出費になってしまい、元の木阿弥だから。

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