Triumph T-140V改変レポート
 さぁさぁお立ち会いのみなさん、1971年、今までのT-120Rから、ツェナーダイオードがフロントのロアーブリッジに取り付けてあった松ぼっくりを脱ぎ捨てて、タネだけになったモデルをお持ちの方、朗報だよ。以下は僕の140Vを例に出すけど、そんなに変わりはしないから、各自でやってみてください。
 T-140Vは右のエアクリーナーボックスにこのツェナーダイオードが装着されています。僕もそんなに通風の重要さは感じなかったんだけど、数年前にエンジンの腰上をバラして整備したとき、エアクリーナー本体のアルミダイカストに、ダイオードがシリコンの放熱グリスを塗られて取り付けてあったので、どうもこいつは熱くなり、エアクリーナーボックスが放熱板なのだ、ということを思い出しました。
 今回ミクニのキャブを取り付けたときに、サイドカバーが装着できなくって、このダイオードをシャシーのオイルタンク部分にある、元のエアクリーナーボックス装着ダボに取り付けたんです。当然、通風もいいから、大丈夫と思ってました。
 これが大失敗。「ダンナ、こりゃオイルの熱とダイオードの発熱との相乗悪影響ですゼ」と宇和のT君がいうものだから、ようやく気が付いた次第です。その上に「水のかかるところもよくない」という始末。幸い、僕は雨の日はシートの裂け目(早くなおせばいいものを)が気になって雨の日は乗らないことにしているからいいものの、熱の問題は気が付かなかったんです。
 そういえば、秋口の夏のような日にはダイオード自体は相当な熱を発生していたようで、触れないほどになっていたのを思い出しました。本来は完璧にカバーして放熱効果を高めた松ぼっくりが必要なのでしょうが、今のシート下の電送関係が集中している箇所に取り付けるのも捨てがたいものがあります。
 応急処置として、バッテリーケース取り付けダンパーのボルトを利用して、そこから90度角度変更するステーを出して、T君より恵贈の簡単なパワートランジスタの放熱板を利用して、ダイオードの取り付けをしました。
 この効果は抜群で、特に弱ったバッテリーなどの時はかなり効果があります。一度おためしください。

[もどる]



inserted by FC2 system