とにかくご注意を

 2001年 8月15日の日記にはNUM(ノートンユーティリティー)のディスクドクターとスピードディスクをCDから作動させ、少しばかり処理が速くなった、と記載した。
 この時間が午後の8時前後。NHKテレビで戦争を知らない若者たちというスペシャル番組を行っていたところだ。その後、Yahooオークションに以前から確認していたいいものが出ていたので、いつものように、残り5分の時間に命を懸ける(爆)つもりで、ブラウザを立ち上げた。確かに速い。が、どのページも表示しない。デスクトップの再構築をやってもポインターがストップする。一度切って、再スタート。これでもダメ。ブラウザソフトを変更してもダメ。確かに「...Yahoo.co.jpに接続しています」は表示するが画面は一向に変化しないのである。
 勢い余って、OS Xに切り替えると、アレレ、見事に作動する。しかし、オークションの締め切り時間は、わずか5分オーバーでポシャッてしまっていた。
 その時、クラシック環境がOS Xのディスク中の9.1が立ち上がったために、「これはNUMが勝手に操作しているのではないか」とピ〜ンときたわけだ。過去Xのパブリックベータ版で散々泣かされたこと以上に、現在のNUMのバージョンでは「OS X上でNUMを走らせるな!」と言っておきながら、内部では勝手にXのディスク中の9.1方も触っているのではないか、と思わざるを得ない。
 最近はハードディスクも大容量化して、バックアップメディアもずいぶんと安価になってきたため、その都度のバックアップに腐心することはなくなった。昔は、ワープロなどテキストさえも段落の区切り毎にセーブしておかなければ、一瞬にして消えた作業に目も当てられないことになり、度々ぶっ飛んでしまうことが日常茶飯事であったため、万一を考えると「+Sキーでのセーブ」は必須作業でもあった。
 メモリー1MB10,000円の時代からすると、10年後の今(2001年)は信じられない世の中だ。現在は記憶装置も本当に安くなった。ハードディスクもクラッシュしようと、外付けの記憶メディアにバックアップを気軽にやっておけば、いとも簡単に復旧できる時代だし、僕が経験したようなことで心配するようなことは取るに足らないことになったのかもしれない。そういえば、最近ではNUMをはじめとしたディスクユーティリティーは流行らなくなった、というか、重視されなくなってきたように思う。
 決して悪く言うわけではないが、現在はNUMを手がけているシマンテックがシステムワークスを出した。ピーター・ノートン自身はあまり開発に携わっていないのが実情ではなかろうか。Norton Utility  1.0の、あの「これで救われた」という心に響くような単純な、ディスク管理とメンテナンスソフトでいいんだ。2.0になって、おかしなダイアログが出始める謔、になってきたときから、NUMには愛想を尽かし始めたのは僕だけではあるまい。
 今回の一件は、僕のようにOS 7.5以降で対応するソフトウエア、そのうち、アップデートが止まっていても作動させなければいけないものはハードディスクの中に入っていて、なおかつ、別のパーティションにOS Xもインストールしてあるという場合に限って発生することかもしれない。しかもOS 9に対応している現在のNUMでだ。
 パーティションを切って、OS 9とXが混在するハードディスクでNUMをCDから走らせる場合は、OS Xに対応するバージョンまで待った方がいい。ディスクドクター、スピードディスクでは要注意だ。ハードディスク内のNUMをOS 9.1に作動させる場合はこの限りではない、と思う。

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