DELL Inspiron 2500のこと
・・・買い戻すことの難しさ・・・

プロローグ
 確か、本年の2月頃ではなかった、と思います。昨年2月に落札したDell Inspiron 2500は確かに息子の結婚祝いに手渡しました。それから数か月後、PCショップにそのマシンが展示されているのを見たときは、腑が煮えくりかえる気分を 味わったものでした。
 メモリーも十分なものを搭載していましたし、ディスプレーが12インチなのは、筐体に対して丈夫さからも十分なものがあるため好ましいものだったので す。真のクリーニングも施されていて、ストア出品としては本当にきれいなものだったのです。
 おまけにWindows XP とバンドルであったOfficeのホームエディションも製品版であり、凄まじい内容だったのです。
 が、Officeが取っ払われてOSのXPだけ付属の設定で60,000円程度で売りに出ている。その半分としても引き取り価格は40,000円ぐらい であったのだろうか、と考えました。
 言いたくはなかったのですが、あまりのことに息子に対してことの真意を確認したところですが、ゼニがないから売った、とのこと。私と違い、この子にとっ ての終生の思い出とか、あの世まで持っていくなどのものは無いのかもしれません。

 思い切って購入するか?。考えに考えたけれど、オフィスが無いのは再び購入しなくてはなりませんし、結局高いものになってしまうため、あきらめざるを得 なかったところです。
 このマシンも1週間もしないうちに店頭から姿を消しましたから、誰かの手に渡ってしまいました。落札したときの89,000円のローンは現在も僕が返済 中です。
 返す返す惜しい気分と腹立たしい気分がつきまとっていました。愛用のPismoと同様に、この辺からインスパイロン8000シリーズともども、中古価格 は高価になって来だしましたし、物もいいものが少なくなって来始めました。ラチチュードの600ぐらいでもいいではないか、とまで言われましたが、あの当 時のインスパイロンの形がどうしても好みでしたので、頭の中から消すことができなかったのです。

ヤフオクにて
 2005年7月中旬。ン?、と思うものをヤフオクで発見しました。少しばかり最初に落札したものよりは落ちますが、XPとoffice、しかも、いずれ もががPro。これらがインストールされたインスパイロン2500を見つけました。もちろんLANカードも付属しています。
 本体にライセンスナンバーもありますし、今のところは2000の方が好ましいと思っているので、これはこれとしてアップグレードすることはないためOK じゃないか、と考えたところです。

 落札は困難を極めました。いえいえ、すでに光通信になってますので、速度は問題ではないのです。問題は金額です。まず、これを逃すと当分見つからないだ ろうし、12月のボーナス時にならないと、今度は金の面で苦しいし、来年はオートバイの車検が待っているため、冬のボーナスの多くは遣えない。そのために 40,000円が攻防ラインか、と判断しました。
 というところで、一応34,000円で先に入札をしておきました。チッ、時間が10分ずつ延長されます。このパターンを繰り返すと頭に来ることが多いの ですが、相手が近似値よりわずかの金額しか入れないため、これを繰り返すことにします。ダイアルアップのときの経験からすると、3,000円単位で出せる かどうかが決まるようですので、40,000円に近いところで決定するはずだ、と踏んでました。33,000円からは私を含めて3人のやり合いになったと ころです。
 思った通り、35,000円になったとき36,000円を入れました。その時に一人が抜けたようです。すでに20分の延長を超えています。相手の動きが 500円単位でありました。ホホー、せこいな。こっちはスマートにやりたいため、終了3分前に40,000円を入札しました。
 相手もなけなしの36,500を入札したのでしょう、次の10分延長に入ったのですが、それ以来動きが無く、私が落札となったところです。

 送られてきたものを見て、ン、少し騙されたかな?、と感じました。ま、オークションということもありますし、当初のものと比べるのがいけないのかもしれ ませんが、いい意味で相当に使い込まれていることは理解できました。
 まずは、全般的なバラシと点検を行いましたが、使い込まれていることを除いては不具合は無いように感じました。1年と5か月、ようやく戻ってきました。 ゆっくりと使ってやるか... 、と思っていたのですが、2005年8月1日からの自治体合併後、このインスパイロンが職場で無くてはならないものになってしまうとは思いもよらなかった ところです。

使ってみる
 当初はきれいなマシンと思っていましたが、現実にはそういったものではありませんでした。使ううちに少しずつ感じられて来始めました。キートップは想像 以上にテカリがありますし、Kのキーはトップが消えかけていました。実際、私がPismoを使う程度に使い込まれたものでした。
 しかし、決して損な買い物ではないのです。キーボード以外の各部は実際にきれいであり、擦り傷などほとんどない状態でしたから、マシンそのものはなかな かの状態であったわけです。
 ところが、いきなり職場で使い始めたものですから不具合が結構起きるもので、その都度アプリケーションとの兼ね合いを確認しながらの作業が続きました。 先に申しましたように最初からMicrosoftのOffice Proがインストールされていましたから、職場でも十分に使える状況でした。
 EXCELは文句なく快調です。これはなかなか行けます。が、Mac版の方が一部分、使いやすい事実も発見しました。
 ところが、Wordを使用する段になって大弱り。ポインターが良からぬところへ飛び回るのです。てっきりキーボードの使用頻度との兼ね合いかな、と感じ たのですが、どうもそうではないようでした。   
 幸い、Mac陣営で言うところのトラックパッド、窓派ではタッチパネルと呼ぶのですが、これが敏感なために起きることらしく、ここんとこを同僚に聞く と、USBに何かつなげば少しは解消できるとのことを聞きましたので、早速USBのマウスをつないでみたところ、少しばかり良くなった次第です。
 しからば、もっと簡単にいけるのではないか、と考え、プリンターケーブルだけを差し込んでみました。
 思ったとおりです。マウスよりもこれの方がいい。現実としてはInspiron 2500ではノートタイプですから利便性を考えるとテンキーを接続すればいいわけです。早速これを実行することとしました。
 皆さんマウスを使え、とおっしゃいますが、私はどうも好きにならない。何というかせっかくのノートとしての体裁をデスクトップ並にしてしまうのがイヤな んですね。それ故、私は何としてもタッチパネルを使いたいんです。

でも何かおかしい
 「Boneさん、これを職場のマシンと交換したいいのに」といわれるほどでした。職場の富士通のノートがXPのOSになったのですが、こともあろうか、 総合システムでは使用頻度の少ないアクセスがライセンスに含まれていないときていますから、私の2500をスタンドアローンとして使わざるを得ません。月 々の集計が年の集計となり、そこから逐次検索をかける、並べ替えをするなど、私の職場では必要不可欠なのです。もちろん「桐」もありますが、これとて、か つてのスタンドアローンとしてしか使えず、職場でも困難をきたしているいところもあります。
 MacでもおなじみのファイルメーカーのWindows版を使用しているところでは、個人の情報が主となりますから、アクセスよりは利便性が高いにもか かわらず、かつてのライセンスだから、今の総合システムのマシンにはインストールできない、といわれる始末です。
 しばらく快調だったのですが、ふたたびポインターの動きがおかしくなってきました。USBポートを埋めるとおかしい動きが少なくなりますが、やはりおか しいんです。
 8月の半ば、フトしたことに気づきました。

下手なワックスがけはダメ
 お盆も過ぎたのに、朝夕を除いて一向に涼しくなりません。日中の30℃以上は毎日のことです。午後の日差しが差し込んだとき、妙な汚れのようなものが本 体の表面に見受けられました。おかしいな?、と感じてウエットティシューを手にしてその部分をこすってみたところ、アッと叫びました。何と手垢の汚れが付 着しているではありませんか。
 パームレスト部分を先にやると、ムムッ、これには参りました。アルコール分が少し飛んだ頃、キートップを拭き取ります。きれいなはずのそこは汚れの塊を 広げたかのような汚れ方でした。
 長年、上から下へのタイピングだけに使われていたためでしょうか、ダンパーがおかしな動きを容認していたようで、私のタイピングは受け入れない状況に なっていたのでしょうね。クリーニング時にイートップの間を拭うとき、わずかですがキーの左右の動きが全キーにできて来始めました。タイピング時のパチパ チ感が一層小気味よくなってきました。手垢ともホコリともつかないような汚れが落ちた証拠ではないか、と感じました。Mac PB 5XXのようなキートップをバラしてWD40の塗布は必要ないと判断したところです。
 問題のタッチパネルは思った通りです。それは、ワックス分がタッチパネルに乗っかっているため、指圧の静電容量が完全に感知されない、あるいは残留とし て残るとかの理由でポインターのおかしい動きが生じていたのではないか、と結論づけたところです。
 結局ディスプレーも外装もクリーニングせざるを得ませんでした。

Inspiron 2500、8000を私が好きな点
 以下は写真で紹介しましょう。何といってもそのおかしげな筐体のディザインです。ところがこれを使うとおかしいところはありません。不思議ですね。トッ プのDELLのエンブレムもいいですね。



 クリックボタンの左右不均一なのも好感がもてます。特にMacを使うものからすると、タッチパネルを使用しながらクリックする者にとっては便利です、た だし、Win派の右クリックも結構使わざるを得ないため、ミスタッチが起きるのがたまにきずではあります。



 裏の秀逸部分はゴム足です。このことは後日、別の面で報告します。



 バックのポイントは2連のファンモーターです。これこそがInspiron 2500、8000のモノがぎっしり詰まった筐体をいかに平穏にしているかにあります。ラチチュードとか、他のインスパイロンでは排他式のメディアベイに なりますから、これは望めないモノになってしまいます。



 こんなところで、Mac愛用者がWinマシンを使うときの拘りとして、この項を終了したいと思います。





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