奇妙に感じるの巻
ウ〜、どうしてなかなか終わってくれないのだろうか。Norton
UtilityのFile Saverが浮輪をくるくる回し始める。こっちは既にシャットダウンをMacに命じている。今ならどうすればいいか、が分かっている。それをやると、エラーを抱え込んだままになる可能性は強い。
ちょうど、８年前に僕のSE/30でおかしなエラーが頻繁に出始め、相談する相手も一人しかいない状況だったんで、関係雑誌を読み漁ってこのNorton
Utilityがよろしい、と判断して購入した。バージョンは1.0。このバージョンの時代がすごく長くって、とうとう漢字トーク7.1の時代まで使った。2.0は不具合が出る経験もしたから。今でもPlusなどにはこのバージョン1.0を使った方が簡単でよろしい。
こういった中で現在までこのユーティリティーを使っているのだが、NUMに限らず、最近のソフトウェアは妙に高機能になって、重いものになってしまっているように感じてならない。もっとも、自分自身も便利さゆえの恩恵にあずかっているが、一日中コンピューターの前で仕事をしたりしているわけではなく、一日に２時間程度ワープロ打ったり、ゲームをしたり、インターネットに接続したりしてMacに接している人が多いのではないか。
どうも調子が悪い、なんてきとになると最近はMacの方でも調査してくれるようになってきている。その上に、最初に申し上げたシーンが出てきたりすると、すっかりユーティリティー様様なのである。でも、やはりこれはいいのかどうか、自分がMacを使っていて、より一層使いやすくするためにユーティリティーを使用しているのではないか。特にNUMではコントロールパネルなどで操作するものがついつい出しゃばるようでならないのだ。
マイクロソフト・エクセルにしてもそうである。はたしてあれだけ高機能にする必要があるかどうか、疑問に思う。ワープロソフトも同様、データベースのファイルメーカー・プロにしても同様である。もちろん一方では高機能ソフトはいい。しかし、家庭で使うのにこんなに高性能で、高機能のソフトウェアが必要かどうか。幸い、ワープロソフトのEGワードはピュアというのがあるし、パスカルライトっていうのもある。エクセルに対してはマリナーJというのもある。とうとう、フォトショップLEなんていうのが出たが、これはヒットもヒット、デジカメを持っているMacユーザーは必携かもしれない。このように機能をある程度絞ったソフトをどうしてリリースしないのだろう。ライト版でもいいではないか。
もっと言わしていただくと、ゲームソフトに至ってはMac版なんてあるのだろうか、というのも事実ではないだろうか。
最初の話にもどって、何がどうこうではないが、コンピューターを使うのに便利になるはずのソフトが一部では不便にしてしまう、こういったところが妙に不思議に思えてならないのである。
当然反論はある。G4のキカイとPPC601では処理の速度も大違いだし高容量のハードディスクを装備している。それゆえ、重いソフトも苦もなく動くのは事実であろう。しかし、先に申し上げたとおり、そのソフトウェアの持つ機能の大半を使用しているかどうか、ここに僕は注目していただきたいのである。それなら、簡単で軽い、機能はある程度絞り込まれる、というソフトがふさわしい、と考えるのだが、いかがだろう。
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