ことえりを使ってみる
2004年の11月、PismoにひょんなことからOS
Xを再インストールすることとなった。その後、ATOK17の表示が全くできなくなってしまったので、少しばかり慌てたのだが、日本語キーボードで使用し
ていたとき、若干の面を除いて、「ことえり」も結構使えるものだ、と確信が持てていたのを思い出して、少し使ってみるか、としたわけだ。
さてと、実際のところはどうなんだろう?、と感じながら使っていると、これまたテスト期間をずっと延長しているP.T.Kにおいてもキータイプが確実、
という感じがしてきだした。
ここん所は若干表現が難しいのだが、変換効率もさることながら、キーのうち込みと画面表示のキビキビしたところが少しばかりATOKよりも好ましい気分
になってくる、この気分である。純正のASCII配列の英語版よりはP.T.Kが若干キートップの左右のガタも少ないし、反発も強い、というメカニカルな
タッチがいっそう強調されるようになる。この気分が僕にとっては好ましいのである。
Mac
Fanの12月号において、インプッドメソッドのことが書かれていたが、ATOK17もいいのはいいのだが、ことえりも捨てたものじゃない。むしろ、諭吉
君を1枚ほど出してサードパーティーのインプットメソッドに頼る必要もないのではないだろうか、と感じ始めたのだ。
これまで、OS 9の時代までも結構使いやすくはなっていたが、やはり、革新的な「ことえり」の大変化はOS
Xになってからだ、と僕は思っている。これほどまでになっているとはツイツイ見逃しやすい。僕としても、もう少しことえりと対峙しておくべきだったかもし
れない。
このことをひとまず考慮して、実際にことえりを使ってみたところ、最初に感じたことになったところだ。次なる手段は、シェアウェアの辞書をつかってみる
こと。現時点では、この方法しかないし、こちらの努力として、ATOKと同様の方法で、単語登録のファイルをテキスト形式で作ることができるかどうか。僕
もやったことがあるが、相当に大変な作業である。僕の住むところの町の名前をテキスト形式にするだけでも丸1日か買ってしまった。
そこで、山椒辞書のお試し版を使ってみる。
お試し版とはいえ、なかなか快調に変更できる。これはなかなか侮れないぞ。変換効率はもとより、言葉が多くなっているから、結構快調にタイピングがはか
どるのである。
もう一つは以前からある強化辞書である。これもフリーウェアの方を使ってみることとする。
まず、両者ともOS X
10.3で使える。かなりの変換効率アップになっているのは事実だ。若干一発目の変換、たとえば、一行上の「事実」というのをタイプするとき、二回目に比
べると、若干ディレーがかかったような変換を行う。これだけである。その他は完全に、ここでも「その他」と「完全」がディレーを感じる。他は本当に一発変
換できるのである。仮に「その他は完全に」とタイプすると、後からタイプする方が速い変換をするのである。不思議なことだが本当である。
一瞬我が目を疑った。とこのタイピングissyunnwagamewoutagattaとやると、一瞬があとにんが付いたりすることもあるが、総じて非
常に気分がいいのである。もっと言わせていただくと、ATOKのようにスムースさはないが、かといって「状況」などのタイピングは、ATOKは17でも
「女王強」になるのだが、jyoukyouとタイプしても、ことえりでは一度たりともならなかった。
もはやスバラシイの一言につきるように感じるのである。はっきり言って、ATOKの持つ機能面ではそんなに必要とするものは今のところ感じられないのが
事実だ。できる限りシンプルで、変換効率が高く、辞書の機能が豊富なら、漢字の検索は辞書を引いてもいいし、タブで表示されるもので十分だ。分かる、解
る、判るの使い方程度だから、ついつい多用するという機能などはほとんど無い。
辞書はシェアウェアのものを使えば大半はまかなえることから、ここしばらくは画面の変換がパパッといくことえりを使ってみることにしたい。
僕も改めて...
、といった気分になったのだから、毛嫌いしている人がいらっしゃったら、キーの組み合わせがサードパーティー製のインプッドメソッドと少し違うだけだし、
それがあるにしろ、今のことえりはかなり優れたものになっていることが確信できたのだし、ぜひ使ってみてほしい、というところでおしまいにしたい。