まだ間に合うか
 先日Mt.MouthさんでiBookを少し使用させていただいた。非常に快適だ。モンクの付け所はないように感じた。筐体のディザインと手の入れようで所持している僕のPowerQuadra700と比べるとレシプロとジェット機の違いが感じられる。
 僕もずいぶんと気にはなっていたが、結局のところ、家庭で使うには現在のディザインになったG4までの7500シリーズ、Quadra800の筐体などは、はっきりいって家庭では大きすぎるように感じていたために、機器のポテンシャルがよくって、いくら機能がすぐれていても手を出さなかった次第だ。たとえば、G3の直前モデルはIIciの1.5倍ほどの大きさだし、17インチモニターを加えると事務机1台のスペースは必要になってくる。当然のように現在のG4も同様のスペースは必要だ。そのディザイン上、本体自体を机の下には置きはしない。
 それなら、PowerBookとなるところだが、これの大きさと発熱には少々うんざりする。初期モデルが出たときは本当に欲しいと思ったが、実際にさわったときのこと、以後の度重なるモデルチェンジには、はっきりいってジョブスのAppleがやるべきことではない。考えようによってはアッという間にパーツ類がなくなり、買い換え時に負担する金額とすれば大損をすることにも成りかねない。もう、こういったリスクはアップグレードをほとんど行わなくなった今のAppleに気をまわすことができないからである。
 ま、そういった理由も含めて、僕は以前のモデルをしつこく使っている。フェティシズムでも何でもない。
 その上に、拡張システムそのものが大きく変わってしまった。ADBのポートもなくなった。SCSIの端子もないからカードなりを装着しないとならない。当然、キーボードもマウスも、プリンターも変更になってしまう。今までの資産を有効に活用する云々はもはや死語の世界に等しい。ADB-USBの変換アダプターなんて売ってるのかしら。内部のスロットなどは気にならないのだが、拡張システム自体に対して、僕の場合はリスクが大きい。
 今のモデルは、今からのユーザーにがんばっていただくようになるかもしれない。専門雑誌にしても以前のようにモデル数が多くないし、モデルチェンジが一瞬にして起きるし、web上でネタは入るし、で、その製品に対しての紹介とか入れ込みとか雑誌社が勧めるなんてものはほとんどなくなった。したがって、コンピューター関係の雑誌はどれも似たようなものになってしまっていて、つまらない。数カ月前のMAC LIFE誌など、漢字トーク6.0.7がMC68040のCPUで動くがごとく、まことしやかに述べてあるのを見ると、情けなくなってしまった。
 こういったところで、今のG3、G4のMacには「まだ間に合う」と確信して、今日もせっせとPowerQuadra700に向かって仕事(?)をしているところである。でも、一つだけ気がかりがある。一人に一台のiBookだけは今の所欲しいんだ。

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