PPC601にセカンドキャッシュを

 PowerBook400100が一度にやってきて、不思議な現象を感じている。通常僕が使用するソフトウェアは機種によって別段速いとも遅いとも感じないのである。これはひがみでも何でもない。キカイを動かす根本のOSによって、パフォーマンスが違うのだろうか、とも考えるが、一部分この考え方は合致している面もあるが、多くの面ではそうではないように感じる。
 というのも、Power Quadra700でメモリーを64MBにしているだけで、OS9.0を走らせて、軽いソフトを動かすと、まことに具合がいい。もちろん、全体の状況は芳しくないが、初心者には変換の様子も感じられて好ましいような面も出てくる。
 PowerBook100ではOS7.5.5まで動くらしい。僕は7.5.1で止めたが、これもなかなかよかった。職場のQudra IIciも7.5.5で非常に快調だ。
 こういった状況から、最初に申し上げた不思議な現象が感じとられるのだ。どうしてだろう、と思いながら、そのままにしておいたのだが、最近になって、Power Quadra700用に2次キャッシュを購入して取り付けた。その結果、思わぬことが起こったんだ。
 速いの何のって(ノーマルの7100/66と比べてのことで、誤解の無きよう)キャッシュのあるのと無いのとではこんなに違うものか、と感じてしまった。この現象はどこかで経験したような、そうそう、職場のIIciにキャッシュ付きの40のアクセラレータを装着して、30のままで使用したときと同じだ。僕のPPC601はクロックが66MHzだから発熱の心配もあまり心配はしていないし、このキャッシュだけでこういった変わり方をするのか、本当に不思議でならない。現実としては、G3においてもバックサイドキャッシュがなければ、パフォーマンスは激減する、というのはこういったことにあるのではないだろうか。
 残念ながら、このボードを使用した7100というモデルはディザイン上で酷評を受けた。そりゃ、IIciまでの筐体からすると相手陣営の筐体のような格好だし、絶対に反発をかうのは分かり切ったことだ。しかし、MC68030最後期モデルにCD-ROMドライブを搭載して過去の筐体とほぼ同一サイズにするためには、こういったディザインも必要だったんだろうし、後々7500からG3-DTまで大きさだけ変わってこのディザインは踏襲されたんだから、決して悪いものではなかったはずだ。僕は7500などの筐体より、7100の、この筐体の方がコンパクトで好きだし、今でも原型保存のため7100を持っているところだ。
 さて、こういった状態だったんで、またぞろPower Quadra700が動き出した。今度は完全に立場はPowerBook400と逆転してしまったが、そこそこ速いために、ついつい改造した愛着のあるマシンで生かしてやろう、と判断した次第だ。
 同時に、Quadra950にWGS9150のロジックボードを入れるPPC化は断念した。理由は、ロジックボードが製造のロットによって作動が不確実なため、どれもこれもQuadra950の筐体にジャストフィットでも作動はイマイチ、ということを発売元から聞いたからだ。web上の記事を見ても120MHzのものはまだしも、80MHzのものでもCPUにファンがいるということ自体おかしい、と考える。機械的に何らかの処置を加えている、というのは別にして、僕は僕なりにQuadra 700の時とは違ってこの改造は簡単にいくが、改造後の安定性は良くないような気がし始めたからだ。それよりは、プレストのPPC601カードを背負わせた方がよほどいいものになるのではないか、OSも無理に上げずに7.6.1あたりでいけるはずだ。
 再びPower Quadra700の電源を入れる。作業開始以後快調だ。本多旗店PowerMac7100/80が速いのは何か加えたか?との問いに、何もしていない、とHご当主が言う。実は最初からこの2次キャッシュが搭載されていたからだろう。
Power Quadra700--Quadra700の筐体を改造して、Power Mac7100のロジックボードを装着したマシン
Quadra IIci--IIciの筐体を改造してQuadra700のロジックボードを装着したマシン

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