プリンターを買う
 ナ〜ンダ、と思ってはいけない。そう、2002年12月18日、この日一日かかって、USB接続のプリンターを購入したわけです。
 機種はキャノンのピクサス320 i というもので、どこかで聞いたような、と思われる方は自動車のツー、しかもドイツ車の、ということになります。一時期「六本木のカローラ」と称されたBMWの普通車です。ハルトゲチューンのモデルなんかもありましたね。
 余談が過ぎましたが、以前のシリアルプリンターとしてはキャノンのエンジンであるApple純正のカラースタイルライター2200を愛用していました。難点はプリンターのヘッドがインクタンクベッドに直接付いているものですから、これが不調になると、相当の出費を強いられることぐらいでした。古いタイプのマシンでは現在でもHPとともに活躍してくれてますし、ここに至るまで、まぁ活躍してくれたところです。Quadra950と2200などという、とんでもない組み合わせでも、結構いけるものだったように思います。A4サイズの普通紙などへのプリントアウトは快調ですが、カラーの複雑なものはMacの古さ以上に印刷に時間がかかるものでした。加えて小さい筐体ですから、作動音も結構勇ましく、なかなかおもしろいものがあったように思っています。現在でも、ほとんど同じ筐体でスキャナーにもなるUSB接続のプリンターがキャノンからリリースされていることでも、人気の高さがお分かりでしょう。
 世が世であれば、そのままアダプターを使用して使っているところですが、すでに大半の機器がUSB接続になっていますし、この際だから1台USB接続のモデルを購入しておいてもいい、と感じていたところでした。で、機種選定に相当苦労したところです。私の要望は、速い、まぁ、いいプリントアウト、安い、それにコンパクト、という4点です。我が家は特にコンパクトさが相当に要求されます。このことがあってスタイルライターも2400に決定していたところですから。
 というところで見回してみますと、帯に短し、襷に長しの状態で、いいものが見つかりません。松山出張の折も、商店街の電気店でパソコンコーナーを調べてみるのですが、どうもいいものがない。唯一確認できたのは、プリントアウトそのものは、写真をやったときの差が、ヤヤ目立つぐらいかな、という感じでした。値段は20,000円代かな、という感覚でしたが、どうしても機種決定には至りませんでした。職員団体で使用しているものもキャノンのBJ-530でしたが、安い割に結構いい発色でプリントアウトできていましたし、ディスコンのため格安で購入できていました。ただ、大きさがどうしても受け入れられない。こういった状態で今一歩、決定までに踏み出せなかった次第です。
 12月16日、Mac Fan誌を購入しました。キャノンのピクサス320 i が製品批評の中に結構いい評価で出ていたのです。ただしMac OS 10.2対応のドライバーはダウンロード、ということでしたが、そんなのは気にしなくてもいい。それ以上にうれしかったのは、給紙の背もたれがパタンとたためて収納できること、排紙のトレーが使わないときは本体に収納できること、価格が1万円台であることでした。これなら我が家でも大丈夫だ、と判断したところでした。実は松山のデオデオでこの製品を目にしていたのですが、使う状態での展示でしたから、私の方が、これは不細工と決めつけていたのですね。
 こういったことで、12月18日を迎えることになるわけです。年末で多忙な日々が続いていたのですが、どうしても、ここで小休止入れないと、私としては悶々が続きそうで、思い切って1日休暇を取りました。もちろん、お歳暮の選定、年賀状の購入も含めてでのことです。
 結論から申しますと、何やってんだか!?、という状態でした。電気のダイナマイトはエプソンが主で、NEC、キャノンの目指す品はありませんでした。ピクサス550 i が候補に上げられましたが、やはり大きい。で、断念しました。
 次はいつもお世話になっているMt.Mouthさんですが、プリンターだけでなく、少し相談事があっての訪問でしたが、閉まっていました。残念。時間が時間なので、デオデオまでは足を延ばしませんでした。
 帰り道、どうせ無いだろう、という大先入観を持ってマツヤデンキ宇和島店に入ったところ、何と棚のトップに堂々と320 i が展示してあるではないですか。金額は13,800円。雑誌の表示金額に偽りなし。すぐさま購入しました。
 商品持参で持ち帰って、早速OS 10.2用のドライバーをダウンロードして快調に作動している、といった状態です。
 

 少し画質が悪いのですが、右のインクタンクが動くレールなど、パイプじゃなくって鉄のプレートなんですから驚きです。
 そういえば、関係雑誌などでプリンターの製品紹介するとき、内部の状態などあまり出しませんよね。

 どうして、近所なのにマツヤデンキへ先に行かなかったのか、このことが悔やまれます。プリンターの調子がいいから気にもしていませんが、実は12月18日の移動は全て徒歩でやったわけですから、全行程がいかなるものかはお分かりになったと思います。
 今時のプリンターとしては相当にコンパクトです。持ち運びも掛け軸の箱程度で申し分ありません。
内部も相当にコストパフォーマンスが図られています。その代わり、擦れ合う部分などは良質のグリスが十分に塗布されていたり、工場があるタイで現地の方々によって組み立てられた製品ですし、久々に「これ!」といった感覚で購入したものですから、しばらくは使い続けることになるはずです。
 Mac Fanでの記事でも分かりますが、iBookなどに好適のプリンターではないでしょうか。個人としてはお勧め品です。

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