Mac雑感

 現在のところ、かなり好調な結果をAppleは出しているようだけど、スティーブ・ジョブスが最高責任者に就任してどうなるのだろうか。
 僕は今まで、いろいろな人から「Macか」とよくいわれてきた。返す言葉は「Macはいいですよ」である。後は使ってくれ、だ。ところが、最近はこの辺りでもチト違って来始めた。職場でも数台稼働している。○○陣営からも、家で子供にはMac(当然iMac)にしたい、と言われ始めている。職場で面白い現象は○○陣営のノートパソコンにソフトウエアをインストールするときである。本当に難しそうで、結局DOSを知らないと基本は動かせない、ということになっているのではないだろうか。特にN社は独特のようだ。このことがMacの優位性とかを云々いうつもりはない。
 さて、僕は古いMacをことさら愛しているいるように見えるが、そうではないのだ。現実に自分でもおかしいのだが、「行けるところまではこの機種で何とか行こう、そうしてやることが、この機種の一生としてふさわしい」という考え方からである。もう一点は「この機種にはこれをやらせるだけでいい」というMacの単独使用方法の実施である。
 が、最初のインパクトがない機種は僕が選ぶ範疇にない。これは最初に購入したSE/30の時がそうであった。周りにはClassic IIとかがSE/30にとって代わられるようにいわれていたが、そうではなかった。前者はアイテム自体がレアだけになってしまった。PowerMacになったときも、6100は天板が少し歪曲さしてあるし、あまりに場所をとるから遠慮した。8100に至っては分解が至難の業であった。そして、旧来のMacらしさからの変身の時代でもあった。
 もう一つは新しい機種に買い換えをできない経済事情による。8年ほど前のQuadra700、950なんかは夢のマシンだったし、両機種とも当時宇和島で持ってらっしゃる人を知っていた。そんなものだから、いつまでたってもこの時代のこれらフラッグシップ機が夢のマシンとして頭の隅から消えないのだ。それが最近になって、ようやく所有することが出来た。逆にコンピューターって実際のところ、古機種は二束三文なんだ、ということも分かった次第。
 が、先に申したように、こういった、お気に入りマシンを使い続けているということからすれば、これらは優れたマシンである。比較的簡単に、しかも確実にPowerPCに格上げできるからである。
 モデル自体はとりたてて問題視はしていない。しかし、そのモデルに対応するOSというものを僕は現在のところ疑問視している。マシンの使用環境によって、ひじょうに千差万別のものがあるので、どのOSがどのマシンに最適、という結論は出せない。けれども、最大公約数のような部分は確実にあるのだから、ソフトウェアが「OS○○以上、□□を推奨」などと記載しているように、Appleジャパンも自分ところのホームページで公開すればいい、とも感じている。
 OSの進む方向に理解できるようになったのは、漢字トーク7.5.1あたりからだ。しかしPowerPC搭載モデルが主になってからは、この面がユーザーの判断とAppleの判断とのギャップが広がったように思う。現に僕もさんざん試した挙げ句、Duo2300cに7.6.1をインストールした。まま、使える。ところが、PowerQuadra700は8.6が少し重いけれども、一番確実に感じる。本来ならPowerPC機種なら現行のOS9が行けるはずだし、PowerQuadra700にインストールして使用できる。残念なのはハードディスクと実搭載メモリーを多く要求してくる。これさえクリアーすれば、通常の使用はそれほど神経質になる必要はないのだが、最新機種にはどうも相性が良くない部分があるらしい。これは最新モデルを置いているMt.Mouthのマスターが言っていた。OS9がリリースされたとき、一部の専門雑誌に導入は考えた方がいいとか、落ちついてから導入した方が賢明だ、との考えが発表になり始めた。この点をもう少し前のバージョンでも出していてくれていたらもっとよかったのに、と残念でならないのである。すでにOS Xの発表がなされリリースされるであろうが、ここ1年、機種もソフトも一定落ちついていただくよう、Appleに意見したい、というところが僕の本音である。
 夜更けが近いのに、JIS配列になじめない僕は今夜もまたASCII配列のキーボードを打ち続けるのである。この配列はもう英語版しか存在しない、しかもUSBのものしかないのである。ADBの対応機種は最新モデルではすでにないのだ。

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