AirのSSDを増やす

 ... とはいえ、その前に今後のことを考えてSSDの交換になります。つまり、一般でいう内蔵のハードディス クを容量の多いものに換装することになります。言いたくはありませんが、このAirの最初に記載しましたが、当初のAirは買う気にならなかったのです。 その頃はポータブ ルタイプのMacは発熱量が素晴らしく気になっていましたし、MacBookをすでに購入することとしていたからです。また、周辺機器が必要になるのは必 須条件なのは、後々 のコストが増大することは目に見えていたからです。
 ところが、CPUのクロックアップとともに発熱量は増えるものと思っていたところ、PB G4 12で裏切られました。867MHzより1.3GHzの方が発熱量は大きいはず、と思ってたのですが、内部康応が違うことには気づかずだったのです。
 しかしながら、MacBookがPismoとは全く違うものだとは解っていましたが、PB G4 12とは組み付け方も近いし、値段が安く旧タイプマシンともFire Wire400で互換性があることからこれを購入していましたので、その時点で何も付いていないAirには興味が無かったのです。おまけに、Air Mac導入前でしたから、通信もそう重要視していなかったわけです。
 が、MacBookをOS 10.7にアップして以後、あまり調子がよくないことと、10.7では動作しないソフトを使っているもので、毎回毎回PB G4を起動してホームページなどを作るのは御免被りたいことと、モバイル環境にピッタリの12インチでしたが、やはり重いものは敬遠したいことから、 Core 2 Duoの11インチAirを購入していたのです。
 利用範囲は限定しているとはいいつつ、やはり、Microsoftのofficeのうち、エクセルとワードが必要なため、どうしてもそれらが必要にな り、純正の64GBのSSDでは容量不足になる、と思い、新たに256GBのSSDへの換装することを思いついたのです。本体とは別に外付けのハードディ スクを持参では何ともいただけません。
 ところが、当初のAir 11インチでは128GBがあった、と思いましたが、もうありません。となると、256GBとなります。OWCの製品も無いため、純正品を選ぶこととなり ました。このモジュールタイプも結構人気があるようです。
 今のところ実験はしていないものの、Mac OS 10.7で作動することは解ってますが、10.8で本当にイケルかどうかは判らないまでも、2012年の6月末現在では、容量として256GBは必要とし て交換することとしました。

 さて、このSSDは国内ですと秋葉館で購入ができますが、少々お高い。折しもThe Vitage Computer社が創業祭をやっていることと、MacBookのトップケースを発注する手前、こちらで購入することとしました。
 発注後8日間で到着。2012年6月28日に装着しました。内容物はこれだけ。いわゆるバルク品です。おまけに専用のドライバー(ネジ回し)も付属して います。(左のSSDは取り付け時の裏面側を示しています。)



 まずは、ペンタロープドライバーでAirの底板を外します。別枠で気づくのですが、この底板は航空機グレードのアルミのようですね。それに対して、ビス にステンレスを使用していないのは、熱によるアルミの伸びや、ファンのわずかな振動、そしてモバイルでのAirにかかる振動などからビスの緩みを考えて、 鉄にクロームメッキのものを使用しているのだろうと思いました。主要部のナット部分はシンチュウ製になっているのではないでしょうか。
 蛇足ですが、細かいビスの紛失を防ぐためにも磁石でキャッチできるためにも鉄のビスは必要です。Airでは後ろ側の2本のみ長いビスが使われています し、他は同じものなので、無くさないよう気をつければ、ボトムカバーの取り外しは簡単です。赤線で囲んだ部分を交換します。



 作業をやりながら懐かしいことを思い浮かべてしまいました。

オーイ、導通バ ンド持ってきてくれー、オレのズボンのベルトは外してるから立てないんだ...

 この日は雨は無かったのですが、通常のメモリー交換は以前ですと常識でしたよね。
 梅雨と何の関係があるの?、と言われるでしょうが、話を1990年代末に戻しますと、1MBシムが10,000円時代です。この時代は、乾燥による静電 気の発生が、メモリーに対して悪影響を及ぼすことから、保管と装着には細心の注意を払ったものです。
 2013年の今、こういったことは全く関係なく、しかも当時からすれば想像を絶するようなメモリーモジュールを安く、確実に装備できる世の中になったの ですから、私のような古い人間には驚きなのです。もしもですよ、途中、コンピューターの必要としない職場で10年程度過ごしていたら、浦島太郎であったの ではないか、と思うほどの大進歩になるわけですね。



 さて、Airへの装着はトルクスビスを外してスティック状のSSDを交換すればOKです。若干ソリがあるので、装着にはいろいろ検討しましたが、中心部 を抑え気味にしてビスで締め込むことでOKとなります。このソリはどうやら最初からのようで、想像ですが、取り付けビス側のモジュールがボード側のモ ジュールに干渉しないようにする対策かもしれません。
 ついでのもち、内部を軽く掃いて起きます。ブローしてもいいのですが絵画用の平筆で掃いてやるのがよろしいかと思います。バックプレート側は結構ホコリ が溜まっているものです。当面カバーを外すこともないですので、ゆっくりと気兼ねなく掃除すればよろしいかと思います。といっても、ものの5分程度です が。

 で、取り外した元の64GBのSSDは、これまた綺麗な外付けケースに装着しておきます。そのまま移行ですから外付けのブート可能なSSDになります。 USB3.0で、下位互換もOKですから、この方の性能も楽しみです。



 この後、何なりとSSDへ元の64GBのものを入れ替えすればいいわけです。私の場合は、純正の10.6のOSメモリーをインストールして、外付けにし た64GBのSSDから移動させました。
 もし、10.7で動かせるのなら、どうしても起動ディスクが必要になりますね。



 今回のケースはUSB3.0対応ですが、クリアのアクリル製で、作動はブルーのLEDがインジケーターになっていて、非常に綺麗です。モジュールタイプ のSSDが内蔵されているとともに、宇宙感覚になってしまいます。 

 さて、起動しますと、不思議な現象が起きました。メモリー数は当初の4GBです。純正の4倍の容量になったSSDですが、これは素晴らしいものがありま す。ストレージの状況は容量のみの違いで、他は全く同じなのに、この調子です。
 浅学な私の考えでは、操作環境と一時的なストレージとしての起動部分は128GBぐらいのSSDで、ストレージは大容量のハードディスク、という環境に なるのではないでしょうか。
 現在は2009年の環境で動かしているのですが、実際は3年間を一気に飛び越した環境にAirをワープさせたようにも思うのです。不思議な世界です。



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