280cは、やはりいいな〜
 PPC Duo 280cを使用し始めて1月が過ぎた。少々いやらしいディスプレーの色合いも使用するに従って非常にクールに感じて来だした。電気が適当に回りだした証拠であろう。オーディオの世界ではエージングというのだが、コンピューターはこれがなかなか難しいようだ。
 思うに、このDuoにしても、元のオーナーがどのような使い方をしていたかは定かではない。そして、新機種の導入になって、しばらくお蔵入りしたものが中古として僕の元に来た、となれば...。
 その予想はハードディスクの中身と、キーボードの綺麗さから出てきたからだ。加えると、ドッキングさせて、サーバーマシン的に使われていたのかもしれない。
 折しも、540cが昇天してしまったので、本当にタイミング良くこのPPC Duo 280cを使うことになったのだが、2300cの時とは全く違う使用感にびっくりしているところだ。これは今後の検証を待たないとならないが、現実には、そこそこのもので使ってやることを前提にして、必要にして十分な、そういった使い方をするには2300cでは少しばかり弱いように感じてならない。僕の予想だが、DuoをPPC化する最初のものはどうやらアメリカからキットパーツの供給を受けて行われた。古い関係雑誌を紐解いてみると、このPPC化は高価ではあったが効果が非常に大きいことが解る。2300cにするためのキットパーツではなく、あくまで使用感覚も280までのDuoであり、当時とすればCPUのスピードをトラックボールDuoのままの形でユーザーに与えようとしたものではなかったのだろうか、と感じてしまう。表現は難しいが、本体は特別版の2300cなのである。そのために、基板交換だけでなく、ボトムケースからの交換になるし、ACアダプターももう1台付属していたのである。ちょうどIIciをQuadra700にするアップグレードしたときのように。
 したがって、このアップグレードのDuoはPowerPCのマークが無くても、筐体の上半分より下半分のカラーが微妙に新しいと感じるはずだ。
 キーボードのことは前回申し上げた。ところが使う毎におかしいことになってきだした。Type-Eのキーそのものの動きはType-Fよりもメカニカルな感じがして良好なのだが、どこかにおかしい動きがする。「どこかに」と記載したのは時として動きのおかしいキーが移動するのだ。これの原因が全く分からなかった。
 たまたまP-RAMのクリアーをやって、その後タイピングして確定でリターンキーを押したときに片側が沈み込み、片側がホルダーからはずれた。
 何と何と、綿棒か爪楊枝の折れたものが金属のホールドピンと平行に、ベースに留まっていた。今まで動きのおかしい位置が変わるのは折れ端がホールドピンの無いキーでは上下左右自由に移動できていたからだった。それ以来不調は無くなった。
 Type-Eのキーボードは僕のように叩くようなタイピングのユーザーには好評のはずだ。Type-Fでは少しグニュっとした感じがつきまとう。Appleキーボードの1型と2型の違いぐらいだろうか。
 さて、数年前に運命的な出会いから始まったDuoの関係だが、古いタイプのPowerBookとしては、やはり僕に取っては一番相応しいマシンのように思う。

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