壮
大なプロローグ
たかがパソコンの1台のことではありますが、私にとっては10年ぶりの
新機種です。これまでのPB
2000年モデルPismo同様の手応えを感じなければ、大きな出費になるわけですから、結構慎重なんです。
2009年3月末、Mac Fan誌に異様なものを見つけました。いえ、姿かたちは異様ではないのです。そのスペックが相当に異様であったのです。
実のところ、「これは〜!?」という気持ちに陥りました。この瞬間2つのことが思い浮かんだのです。ひとつはMacBookそのものの違和感が消えたこ
と。何しろ、次はMacBookのブラックを導入しようとしていたところでしたが、突然のAirのリリースに次いでユニボディーのMacBookのリリー
ス。ガクンときましたからね。
実際にユニボディーのMacBookを触ったりして、発熱量の少なさに、「次期Macはこれだ!」としていたところでした。
ほぼ同時にPowerBook
G4の12インチモデルがゲットできたのですが、ビスの数本が純正以外ということ以外、結構いいじゃないか、とも思っていました。が、時節柄、パームレス
トの発熱はいかんともしがたく、結局使わないままになってしまいました。
ふとした時にMac OS Xの10.5が結構いい状態で使えるので、時代はもうMacBookの時代になってしまっていると強く感じていました。
ともあれ、初期製品から少しばかり経過したものの方が好ましいだろう、ということと、キーボードのみのBTOパターンなので、アップルストアでのローン
に少々気をもんでいたことも、踏み出せない要因でもあります。
もう一点は、これまでのマックブックユーザーが怒り狂うのではないか、と思われるのが今回のホワイトモデルのリリースです。
かつてPowerBook
G3の特徴あるモデルがリリースされて、ほぼ仕様が同じなのに、相当に安くなってリリースされたものがあったからです。当時30万円以上でしたので、ロー
ン返済中に10万円近く安い上に性能差がないモデルがリリースされたのですから、ユーザーの怒りは相当なものがあったように聞き及んでいるところです。
その後、私は2000年の7月末にPowerBook G3
2000(通称Pismo)を購入しました。数年間は確実に使用できる、と踏んでです。当時の金額360,000円。これを、今は無きPowerLabの
BTOで購入しました。
これまで、基本としてのマザーボードとディスクプレーを交換しましたが、CPUカードは元のままが調子よく、数年前にFast Mac社のG4
550MHzのカードに交換し、現在まで何とか使用できていたわけです。
ところが、使い勝手が少しずつ悪くなってきたことを感じ始めたのです。一通りの各ドライブベイなどは充実しているのですが、そこへ入るドライブがどれが
どうなのだというと、結構相性があるようなのです。
TAXSANのコンボモデルは結構よかったのですが、全体が弱い。LGの純正DVDドライブはムラがある。松下(現パナソニック)はいいが、全体として
は古い。こんなような状態で、結局はDVDは純正のLG電子。CD-RはB.T.I社を使用していました。
通常使う分には何ら不都合がないのですが、根本の問題はG4
550MHzでは10.5が十分満足できるものにはならないのです。これはターゲットディスクモードで2回もインストールして実験した結果からです。
したがって、10.4では動いているものの、今のソフトウェアでは対応できるも緩慢な動作では、作業性に少し問題が出てきたところです。
これらのことから、ユニボディーのMacBookを導入しようとしていた矢先、2009年3月末のMac
Fan誌で心を動かされることになったのです。
いよいよ決行
2009年5月24日(日)、前日も松山出張で少し気分は重かったのですが、楽市楽座でそこそこのNECのラヴィが動いてました。こういったとき、
DOSのマシンは動作が軽いな、とも感じたのですが、こういったディスクプレーやるなら14インチも要らない。が12インチや9インチは役不足。やはり
MacBookのホワイトが手軽だし、比較的安価だ。退職まで2年と9か月しか残っていない。退職後も考えると5年は使えるだろうし、と思いつつ、アップ
ルストアへキーボードのみASCII配列のものを発注しました。貯金と夏のボーナスで支払うこととしました。
振り返るとPismoは10年目を迎える季節になるのですから、その前に発注できたことは良かったのかな、とも感じました。
メールでのこと
明けて25日の月曜日。さっそく確認メールが2通。多くは配送先と、支払方法でした。遅くなって、BTOマシンのうち、私の発注はキーボードが
ASCII配列ということからアメリカ本国から輸送されるようです。筐体自体から変更するものなどはアメリカ本国から入ってくるようです。
ところが、それから○日間、アップルストアからは一切連絡が入りません。もちろん、先のメールで、「入荷までは発送などの連絡はいたしません」と文面に
あるのはあるのですが、これがね、やはり不安でしょ。アップルストアでも...,、こういったことはあるのかな、と逆の感心もしたりしたものです。
Pismoは
この間はPismoが活躍です。PowerBook G4
12インチは使う気になりません。左のパームレストの暑さは左の掌の汗と垢が異常に付着するのですものね。
Pismoは相変わらずの状況です。ふと、OSが10.3の方がいいのではないかな、と思ったりもしましたが、重い作業でない限りは今まで通り10.4
で行こうと感じております。
仮に大半のものをMacBookに移行しても、Pismoそのものを使用するには10.3で動かした方が好ましいのではないか、とも思ったりしていると
ころです。
考え方ですが、対応が10.4以上なら10.5のMacBookで作業ができる。10.5以上は対応できないPismoなら、ひとつ下げて10.3にし
て使ってやる方がいいのではないかな、と思うところです。
おかしなメール
5月24日の発注以後、アップルストアからのメールは2通のみ。内容は先に記したとおりです。待っていたその間はアメリカからの商品送付ということから
連絡メールが遅れているのだな、と思っていたところです。
が、5月28日のメールを見てがく然としました。「愕然」というと悪い方に受け取られがちですが、実はうれしいメールでした。
内容としてはインテルのコア2デュオが2GBから2.13GBにアップ、ハードディスクが120GBが160GBにアップ。こういった仕様変更モデルが
リリースされたので、あなたへの発送商品も価格変更なしで、この仕様変更したものにした、との内容でした。
うれしかったのですが、内心はマザーボードなどの変更があるのではないか、その結果、初期製品にありがちな不具合などが...などなど、気をもむところ
でもあったわけです。
が、これだけ人気があるモデルなんだ、となれば、今回のアップモデルは素直に受け取った方がいいではないか。そう、今までどおり、さすがアップル、と思
いつつ、商品到着を待つこととしました。
到着して
といっても経緯はおもしろいんです。まずは中国から来るのです。Appleはアメリカ製です。私のはBTOでキーボードがASCII配列、つまり英語版
になっています。それゆえ、メールにもあったのですが、数日遅れる=一度アメリカ本国から送られてくる...
、な〜んで考えていたのですが、中国工場からダイレクトに日本に来るとは、しかも航空便でですよ。少々アゼンとしました。
クロネコの追跡でこの日には到着、といった日は6月2日に到着しました。
経緯は次のようになります。
- 5月30日 深セン支店受付
- 5月31日 上海支店へ(日本発送)
- 6月1日 ADSC営業所 受付・発送
- 6月2日 丸ノ内センター(宇和島)到着
そういった経緯で、我が家へ到着しました。
さっそく外箱を開けてみることとしました。当然の如く外箱の段ボールといえども保管することは確実です。
中身は、なんとも味気ないですな。まるで、そこら辺のディスカウントストアの中古マシン…
、いや違いますよ。強いて言えばアタッシェケースのカバー材という感じ。それほどの薄さです。
中身に至ると、これまたビックリ。テープの使用が最小限に抑えられています。それ以上に、緩衝材などの多くが紙なのです。まさに神がかりでした。
本体を取り出してみると、妙な冷たさの中にカッチリ感と柔らかさが同居しているような、なかなか気分がいいものです。
使用する前に、プラス頭のビスを増し締めします。多くは大丈夫でしたが、ディスプレーのヒンジ部分は内側の2本のみゆるくなっているようです。一応ギュ
ギュっと締め付けるまでではなく、トルクのかかるところから少し強く締めてOKとします。ともかくやりすぎは厳禁です。
これによって、ディスクプレーの開閉が若干スムースになるように思います。
さて、インストールするまでもなく、最新版のMac OS X
10.5がインストールされていますから、このまましばらく使用して、となりますが、やはり新品を手にした時のワクワク感を抑え込むことは困難です。
ターゲットディスクモードで必要不可欠のものPismoからインストールすることとします。
さっそく来ましたね。速いです。(この時点では)やはりユニボディーのMacBookにもFireWireは必要のものと思いました。
ところが、そのあとがマズカッタです。ATOKを使用して既定のタイプなどしているとうまくないんです。特にインターネット関係の設定はお手上げです。
すべての設定には「ことえり」でタイプすることが肝心のようです。
一応、インターネット関連のテストを先に終えて、一段落することとしました。およそ2時間程度でしたが、以上で私自身のマシンとして使える状態になってき
ました。
まじめに、この日はオヤスミしました。ふと、Pismoのときはシャカリキになって夜中の2時頃までやってたな〜、と笑っていました。OSとCPUの
チップが違うだけで、ともに第一線機種というのもおかしいものだ、と感じたところです。
明けて6月3日、仕事から帰ってただちにMacBookを。イエイエ、Hサイトではありませんよ。Pismoで不安定だった動画が動くかどうかのテスト
をしたわけです。
それば、スピットファイアとホーカー・ハリケーン、アブロ・ランカスターが同時に飛行するバトル・オブ・ブリテンの航空ショーのものです。Pismoで
は、これがどうしても途中で止まってしまっていたからです。
祈るような気持ちで横三角のプレイボタンをクリックすると、ものがメディアプレーヤーのようでして、「動画ファイルとして(リアルプレーヤーに置き換え
て)保管しますか?、ときましたよ。
OKをクリックして、いつも止まるランカスターの離陸シーンに祈るような気持ちで見ますと… 、お見事、全て良好です。軽々と動画を処理します。
この確認ができたので、後はDVDであります。「トラ・トラ・トラ」を再生し、ヘッドフォーンで音を確認。ディスプレーの対比には若干慣れないまでも、
全てにわたって状況はグッドです。
夜遅くなりましたが、様々なアプリの確認、ことに古めのアプリの確認をしつつ驚きました。AppleWorksなどPismoでストレスを感じていたも
のが、スイスイ行くではありませんか。これはいい。
ポータビリティーは
ポータビリティーのテストは6月25日の四国労金の通常総会へ出席するため、JRで松山までの間、座席で使いました。テーブルトレーからは若干はみ出し
ますが、ま、これは致し方ないでしょう。パームレストが少しばかり小さいので、掌の手首部分が痛くなりますが、私のような打鍵の強いタイプでも、タッチは
なかなかのものがあるように感じました。
文字のミスは「ことえり」では出なかったので、ATOK 2009のリリースまで待つこととします。
最初のまとめ
以上、最初のテストとしてのMacBookの報告を終わります。スノーレパードに対してはメモリーを4GBへアップする必要がありますが、それだけで今
のところの不自由さはないように感じます。
このマシンで、目論見であるこれからの5年間活躍をしてくれることを念じつつ、当初の報告を終えます。