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PowerBook G4 12インチモデルのバッテリー

製品のチョイス
　2010年の１月頃、そろそろ、この機種のバッテリーを、と思いつつ、アメリカのヴィンテージコンピューター社のサイトを見たとき、ブツがないのを発見しました。
　かつて、そこには廉価ですが高性能のファーストマック社のバッテリーがあったのです。巷では「最近、この12インチモデルのバッテリーが少なくなってきている」との報があったのを思い出して、もう少し早く購入しておくべきだった、と思いつつ...。
　ファーストマック社というのは、どういったメーカーか不明なのですが、結構やるメーカーのようで、私のPismoのG4カード以来気に入ったメーカーになっていたので、次回の入荷を、と思っていたのですが、それがなかったのです。

　としたところで、ヴィンテージコンピュータ社のサイトを覗いたのが２月。ありました。Vpower社のもの。解説は純製と同等とあります。バッテリーに特別な細工は施されていないようです。価格は最低線といってもいいような8,800円です。
　いずれにしても、この面ではここでしか購入できないので、iPodのバッテリー（これはファーストマック社製）とともに発注しました。

　２営業日で届いたのは届いたのですが、中身がiBookのもの。ガックリ。気を落とすことなく、メールのやり取りと返送で、結局、一週間ほどかかりましたが無事に到着しました。

製品の内容は
　届いたものと純製との最大の違いはバッテリー本体の取り付けでした。私も不振に思っていたのですが、純正はシリコンラバーを蓋部分の間に入れて、その浮を利用してフックで蓋部分の突起に引っかけるタイプでしたので、現実には本体との接点部分、およびバッテリー本体の部分がうまく接していないような感覚になるのです。
　これに対して、Ｖパワー社のものはダイレクトに蓋の部分に接着されています。私の考え方かもしれませんが、この方が好ましいものと考えるのです。
　その考え方というのは、バッテリーそのもののケースは樹脂で覆われていますし、ケースの蓋の部分はケース本体に接着されていていますから、一体と見ていいのではないでしょうか。
　したがって、アルミの部分が本体にロックされるのですから、一体化してバッテリーが作動するのは確実である、としています。
　純製の取り付け方法で、バッテリーの発火事件と充電不良の一部には、このバッテリーの蓋（アルミカバー）への取り付けに問題があったのではないか、とも感じているところです。

左が純正で、右が今回購入したVパワー社

　というところで、装着してみます。容量は70%でしたので、そのまま使用できるのは解っていますが、そうやってダメになったのが、純製の少しばかり容量が残っていたバッテリーのときでした。
　この原因が不明のままでしたので、改めて、この部分から充電して、97％（これ以上上がらないから満タン）で使用してみることとしました。
　さらに、機種ごとにバッテリーの相性があるのかもしれない、と判断して充電を行ってから使用することとしたのです。

　もう一点、この機種はバックアップバッテリーがケミカルコンデンサーで代用されています。メインバッテリーを外すと、即座に時計などがリセットされます。ケミコンといってもどれだけのファラッド数か不明ですので、メインバッテリーは確認以外外さないのが基本のようです。

　しばらくは、ACアダプター装着で使用しました。快調です。ただし、MacBookを使っていますと、左右に余白のないPB12のキーに慣れるのに時間がかかります。

確　認
　３月７日、JRの列車内で使用してみました。やはりいいですね。トレーにすっぽり入りますから。２時間の使用で75%残量ですから、公証の４時間程度は十分に使用できることが分かりました。
　続いて　日、バッテリーで20%の残量になるまで使用してシャットダウンし、充電をすることとしました。
　時間はおよそ３時間弱。充電量は100%を示しますが、Appleの公証では97%でも大丈夫とのことですから、ほぼ満足のいく性能かと思います。

　この充電以降、アダプターを使用して使ってますが、数日放置しても残量が急激に減ることは一切ありませんので、今回のバッテリーはお買い得品であった、といえます。
　で、Pismoに装着しているバッテリーもサードパーティー製です。これまたなかなかの性能を保持しています。
　で、どうしても純正品ということになると、一つの「過不足ない」が優先されて、何かしら、安心して使用できる、となるように感じてしまうのです。これがいいかどうかということになるのですが、Appleの基準に満たなければ...。そこん所の明確なものが無いため、純製バッテリーの製造が古いものであると、性能差に少しばかり差が出てくるのではないか、などと憶測してしまうのです。

　難しい問題ですが、こと、Appleのノートのバッテリーは高性能な物を要求します。そういったことからすると、純正は万能ですが、全て良いとは限らない、ということでしょうか。