クラムシェル・インディゴの巻

 ホトホト嫌になるのはタンジェリンのクラムシェルです。マジ、どうする ことも出来ません。計画倒れかもしれませんが、手立てはあるのですが、今のところ、そこへ至っておりません。
 2010年でしたか、一時期、このタイプのiBookのライムがVC社に出ました。あっという間に売れてしまいました。まさに、「Macは思い立ったら 買い時」が未だに生きているのだな〜、と思いました。
 巷ではすでに純正英語版のキーボードなどが無くなりつつあった頃です。当然ですが、トランスルーセント以外のクラムシェル機はよく売れているのですよ。 その 後のiBookにしても、年式によって微妙に違うし、MacBookとの関係から売れていないことはよく解ります。そういった意味で、後期のノン・トラン スルーセントタイプ、言い換えるとFireWireが装備されているモデルは結構売れているのだ、と感じます。その上に、売れている数が少ないので一層人 気が高い、とい うわけです。
 そうこうしているうちに、英語版のインディゴがヤフオクに出ました。2諭吉分まで行った落札価格に驚きながらも結構イケルのではないか、と感じたわけで す ね。
 同時に、グラファイトのことが頭を過ぎりました。しかし、この頃のG3 Mac、G4Macと同様に、材質上の何かがあって、グラファイトの若干トランスルーセント義気の筐体はヒビが入るものがあることの確認が取られていま す。
 そのため、数度この経験を味わっている私は少しばかり購入をためらっていたのは事実でした。もしもやるのなら、テレビにも出たことがあるインディゴが、 タンジェリン同様に、この地に相応しいので、やるのならこれだな、と思った次第です。以後、2014年の2月まで、ヤフオクにインディゴが出たことはない ように思います。

 モヤモヤはなかったので、「Macは思い立ったら買い時」を思いつつ、ある程度頭の中から消えていました。
 きっかけは思いもよらぬところからやってくるのですね。しかも不幸と相まってね。ますは不幸の始まりは、大見得切って購入したMacBook pro 17インチ。かなりの歪みや筐体の修正は手を出したのですが、機構上とMac OSとの関連がどうも上手くなく、内部を見て、妙なところがあるような、と思いつつ、右スピーカーとサブウーファーのコネクターを基板からベキッ、とヤッ テモータのです。
 以後、Appleのサービスで完全修正にはなったのですが、結構なお値段にはなったのですが、やはり、最高機種的なものはそれなりのものがある、と確認 したわけです。そのとき、修理代金が高ければ、もう1台を何とかしなくてはならない、と考えつつ、中古ショップを探していました。
 その時に、滋賀のパソコン倶楽部というところで、本当にたまたま、このインディゴを見つけたのです。そこからですね。頭の中急激に逆回転しましてね、気 付く とショッピングカートへプチッ、となってしまったのです。



 送られてきた物は、非常にていねいな梱包とクリーニングで、私、思わずオーッと声を上げましたね。インデペンデンスの時とはエライ違い。むしろ、修理完 了のAppleから返送された時に非常に近い仕上げで、ショップの意識が感じられました。
 各部を見回すと、マジ、表面に小傷はあるものの、私が使えば、この程度にはなるぞ、と感じたところです。

 ところが、バッテリーは後期モデルでもダメなんだろうな、と思いつつ、起動。ナールホドね。やはり同じだ。これだけは基板奈戸岡医療はなしだったのだろ う、と思いましたね。とりあえずは、これまで、として1か月間の放置、となってしまいました。

 その間、マジに私にとって使いづらい日本語キーボードをP.T.Kに換装しました。若干シリコンラバーの反発が強いのですが、これを使用し続けるとOK になるだろうと思います。何とか純正のASCIIキーボードをゲットしたいところです。一節によるとPowerBookのLombirdのものが装着出来 そうですが、カラーがいまいちなため、当面はP.T.Kでやることとします。



 まずもって、OSは9で行きます。通常でしたら9.2.1がディスクで入手可能かと思いますが、何とかして9.2.2にまで上げたいと思うところです。

 それでは使う段については、バッテリーの管理です。このバッテリーの管理こそがiBookを含めた全てのPowerBookクラムシェルに共通の大欠点 であろう、と思うのです。その判断を下したのは、そう、ユーザーのアナタです。
 で、バッテリーですが、数は少なくなったものの、巷にはまだまだあるようです。私の場合はPSEマークのあるものを第一とし、ロワ・ジャパンより購入し ました。



 一体どの程度残量があるのだろうか、と確認すると、ナント20%程度です。おそらく、これを下回ると、ダメなんだろうな、と感じたのですね。このまま放 置するか、と思ったのですが、やはり、ここはマジにフル充電し、以後、少し放置してどうなるかを確認してみたわけです。

 満充電したのが2月19日でした。以来、何もせずに放置しておりました。これには理由があって、どの程度バックアップバッテリー分として、メインバッテ リーが使用されるのだろうか?、という確認のためです

 期待を込めての実験は1か月程度必要でした。結果は残念ながら、これは無関係に近いものでした。
考えられるのは、回路全体でいつでもバッテリーで作動できる状態にしてある回路設計のようです。ただし、キャパシターは搭載していないため、いくら充電済 みのばってりーであっても、外してしまうと、一気に時計などの通常表示の機能がデフォルトになってしまいます。
 このバッテリー関係のモロモロがiBookのクラムシェルが持つ大欠点の一つ、といわれるのですけど、本当にそうでしょうか。
 まずは、バックアップバッテリー分の消費は無視してかまわないことが解りました。

 で、問題はバッテリーで使う場合、アクセスするのにハードディスクを回したりする際に電力消費が起きるわけですね。その確認をするのは通常はできませ ん。使い方をはじめ、あらゆる可能性を考慮してのことなので、OS 9までで確認するのは難しい、としているわけです。
 ただ、唯一信頼できるソフトはシェアウェアであるのを確認しています。それが、ジェレミーズCSモジュール(古いな〜)なのです。これとて、今のレベル からするとアバウトですがね。



 そのジェレミーズCSモジュールで確認すると、5時間ほど使用できる、とわかります。
 が、これはアバウトですから、ハードディスクにアクセスする回数が増える、あるいはCDドライブを回したり、表計算などでCPUを動かしたりすると若干 の変化があると感じます。
 当然、IDEのSSDに変更したら、これはアクセスの負荷が減りますからおもしろいことになるのですが、これはPB2400での確認に回します。

 いずれにしても、とりあえずの使用時間は5時間前後で間違いがないでしょう。とすると、いたずらに、ACアダプターで動作させるのは、いかがなものか、 とも感じます。
 で、当時は、ここを考慮して、常にACアダプターを装着して使っていたわけです。これが、大失敗の始まりで、すぐにバッテリーがダメになる、と称されて きたわけです。加えて、バックアップバッテリーが最後までクラムシェルには搭載されなかったため、バッテリーがACアダプターの使用でダメになる、とは思 われていなかったからでしょう。

 しかし、アメリカでは、この辺はあまり問題になっていなかったようにも感じるのです。

 このマシンが開発された当時は、キッズに学校で使わせるためもあったので、学校でバッテリー管理をして、親御さんには残量20%、インジケーターの目盛 りが残り2つほど色が濃い状態になったら充電してください、を告げておけばいいのです(おそらく)
 もちろん、使用は英語ですから動作は2バイト圏の国々の半分以下になるでしょ。
で、児童生徒の中から「○○君のiBookがダメだよ、先生」、と来ると、学校保有のバッテリーに接続するか、iBookクラムシェルの裏面にある専用の 端子に接続してやることで対応できるシステムだったのでしょう。で、授業が終わると、先生から、「それでは、○○君、家で充電してね」と自分のバッテリー に交換して、保護者に時計などを合わせてほしい旨の書類を持たせて... 、コンピューターの授業を終えていたのではなかったのか、と思うのです。
 あくまで私の想像ですがね。



 そういったことから、我が国でも、iBookはバッテリーで使ってやることこそが、このマシンにとってふさわしいものではないか、と考えるのです

 なら、ACアダプターは別売りの方が...、と思うでしょう。ところが、ここは日本ですから、直ちにACアダプターを装着になるのです。
 で、「やはりバッテリーではダメだ」と決めてかかる。それゆえ、急激にバッテリーがイカレルこれが当時の現実だったのでしょう。
 ましてや、バッテリーがダメになると、時計などが全く動作しなくなる特徴を持ってますからね。
 それゆえ、万全を求めるため、ACアダプターにつなぎっぱなしで使う。いざバッテリーで使う段になって、あっという間に残量が... 、この繰り返しをやらかしていたと思うのです。

 もし、バッテリーがダメになっているiBookがあって、私のように動かせてみようかな、と考えていらっしゃるのなら、まず、バッテリーを新品にしま す。 装着後、フル充電して、しばらく放置。
 それ以後、通常の使用はバッテリーでやって、残量が20%になれば、充電するようにすれば、まず、かなりの時間バッテリーが持つのではないか、と考える の です。

 もう一つは、サウンドです。PB G4 12もかなりイイ音で音楽メディアを再生します。
 私、モノラルのスピーカーしか有していないiBookのこと、サウンドはダメだろう、と決めていましたが、あにはからんや、ヘッドフォンで聴くとステレ オで実にいけます。本当に信じられないようなサウンドなんです。ちょうどOS 9時台のiTunesもあるため、ファイルが新しくなければ、古いiPodのサウンドと相まって、かなりのパフォーマンスを示すはずです。
 ジジイの私がこのマシンを持つことをはばかりますが、女の子に音楽を聴かせると少々驚くのではないか、と思うのですよね。

 この二つのことが確認できたため、ますます旧Mac OSで使う場合はスタイル面からを含めて、インディゴを使用し続けるのではないかな、と想像するのですが、古いものばかり持っている私のエゴかもしれませ ん。

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