このことを念頭に置いてここで、関係ないNewtonのeMate 300のバッテリーチェックをしていたときのことを出す。現在は東芝のNi-MHの1600mAhなんだが、古い1200mAhのに交換して、バッテリーの良・不良を確認して元の1600mAhに戻したとき、充電完了のグリーンランプが点灯した。これが一切消えない。
　頭の中を整理して、マニュアルの中にリセットボタンを３〜５秒間押すショートリセットをやれ、というのを思い出した。Newton固有のことで何気なくやっているのだが、即座に問題は解消する。

　PowerBook150は実のところ、なかなか考えられたマシンであることを思い出した。「簡単Duo」といってもいい。もし、CPUにMC68040を使用していれば、かなりのマシンになっていたかもしれない、と感じる。あまりに機能限定（SCSIIとシリアルのポートだけしかない）のマシンとして見下げられているが、この一台で、周辺機器などを取っ替え引っ替えやれば、立派というか気分よく動くのだ。メモリーも20MB（一部の機種は24MB）まで搭載できる。ハードディスクもIDEなので、バカみたいだが、20GBぐらいまではリーズナブルといえる時代になって、本当に「これ一台」で仕事をこなす最低線レベルのPowerBookという希有なマシンなのである。現在でも傍らに置いて２週間に１度ぐらいで電源投入して、２か月に１度「スリープに入るぞ」までバッテリーで使ってやって、一晩充電する、この方法を採ればかなり「美味」なマシンである、と（入れ込みの強さから）感じている。
　Duoとの違いの最大のポイントは、バックアップバッテリーも充電タイプ、ということである。初期モデルでは少々このバッテリーがダメになるものも出たようだが、後期モデルでは安定していた。ここが悪くなると日時の表示などがうまく行かなくなる。

　再び調子の悪い（と思っている）元のPB150に戻って考えてみよう。このバックアップバッテリー部分とロジックボードはフラットケーブルで結ばれている。もしかして、そう、もしかして（爆）、このケーブルのコネクターを外してしまうと、再び接続してもデフォルト状態、というか、初期環境に戻ってしまうものがあるのではないか、と感じた。
　で、修正するにはどうするか。散々触ってみて得た結論は次のとおりだ。

●まずは充電を最低でも２時間。バックアップバッテリーの確認の意味もあるので、ダメになっているメインバッテリーでも充電を行うこと。（長期間使っていない場合はアダプターを接続した途端に起動音が鳴って動き出すので、起動後はシャットダウンしておく。）
いきなりの起動音でバックアップバッテリーがダメになった、といきなり決めつけてはならない。

◆Duoのバッテリーからのように急速充電は出来ないメインバッテリーのため、充電には時間がかかることをお忘れ無く。

●アダプターを接続したままにして起動する。コントロールパネルの日時の設定を行って、リセットボタンを押す。そして、リセットボタンを再度押してスタートさせる。

●起動した後、不良終了のダイアログが出るから、OKボタンをクリックした後、今度はメニューバーからリスタートする。
この時に（オブション、コマンド、Pキー、Rキーを同時に押すして起動音を２回ほど鳴らして、キーから指を離して）P-RAMをクリアーする。

　おそらくこれでいいはずだ。

バックアップバッテリーの良否確認について

●前の段階で起動しているので、シャットダウンする。
●ここで一度アダプターをはずす。
●15秒後、再度アダプターを接続して起動。
◆メニューバーの時間設定がへんてこりんになっていなければ、バックアップバッテリーは生きている、というわけだ。

　僕の見間違いかもしれないが、このPB150のバックアップバッテリーの単四Ni-MHのバッテリーに換装する方法が出ているが、バックアップバッテリーの足から塩が噴いていたりする場合はともかく、本当にバッテリーがイカレているのかどうかは、僕がやってような方法で確認をした方がいいように思う。
　その証拠に、Do-夢から購入したジャンクのPB150もメインバッテリーはイカレていたが、バックアップバッテリーは元気であった。

　またまたPowerBook 150を現役復帰させなければならなくなってきた。