PowerBook100のハードディスク
 一応動くことが確認できるとして、ハードディスクが容量不足。特に20MBモデルでは、漢字トーク7ではOSそのものの構築さえ難しい状況になります。で、大きいものに交換となるのですが、ここが大変問題になってきます。
 とりあえず分解するわけですが、後ろ側のスイッチをOFFにして、バッテリーをはずします。液晶部分を閉じたまま裏返すと、3カ所の丸いラバーキャップがあります。それをはずして、プラスドライバーでほどいて、元の位置に戻して液晶を開くと、回転スタンド部分から向こう側へ全てはずれます。
 キーボードをずらし、トップカバーをはずすと左にハードディスクが見えるはずです。
 さて、見づらいのですが写真をごらんください。筐体の上端から2mmほど上にハードディスク部分が出ていますね。これが、ハードディスクの高さの上限なんです。おまけにSCSIの2.5インチですから、選択肢が限られています。
 少し前に、S社からSCSIアダプター付きのIDEのハードディスクがリリースされていましたが、僕も底板を削って装着を試みたり、いろいろやっては見たのですが、結局のところ満足に装着できなかった。とにかくトップカバーの合わせ目がまず壊れます。その上にトラックボール前側のボタンが効かなくなります。筐体のハードディスクサポート板の位置決めボッチを取り去って、左にグッと寄せても難しいように感じます。
 このポイントを押さえておかれて、ハードディスク選びを慎重に行っていただきたいのです。百メガ単位のものが新品であるかも分かりません。速度のことはこの際無視して、まず入手が先ですから、こまめに情報を集める必要があるのではないでしょうか。
 純正の20MB、40MBのコナーは僕の経験からすると、ある時を境にして壊れる可能性が強いように感じます。時間的にどの辺りが該当するのか分かりませんが、僕が使用したコナー製品の多くが回転はするが、アームが動かなくなるという同じ症状を起こしましたので、考えられることをまとめますと、純正のコナーが生きていれば、少なくとも一回の使用に1時間程度かけていただくようお願いいたします。
 もう一点は、ボードの違いがあります。様々なHP上で報告をされていると思いますが、確認できる点として、バッテリー接続スイッチノブの形状が平たいもの、各ポートの内部部分に透明フィルムの貼られていないもの、などは初期のモデルではないでしょうか。もう一つは、ボードの内部改造が施されています。VLSIから4本の抵抗が加えられています。これのないモノは初期型か、あるいは後期のモデルで最終の製品のように思いますが、工業製品の常として、ロットごとに変更があるのは否めません。事実、僕の最初のPB100のボードは後期のモデルで、抵抗など接続のないものでしたが、修理に出すと抵抗が追加されてきましたので。
 これらは、僕の持っているモデルから確認できることで、抵抗のないものはディスプレーの輝度調整が緩慢なように感じます。詳しくはPowerBook Armyのサイトに出ているのではないでしょうか。
 いずれにしても、SCSIの2.5インチで薄いタイプの500MBぐらいまでのを探し出すことです。
 次はバッテリーの実験なんですが、これはしばらく時間がかかりそうです。無改造ということにはなりません。MP130のような方向付けでは無理な気がするからです。
 
 

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