その後のPismo '09

 実のところ、MacBookに変更するまでの期間、ほぼ1か月でした が、ファンモーターがべらぼうに回転しはじめました。画像などを読みますと、これは確実に現れます。数分から10分程度です。もちろん、PowerPCの G4 550MHzにカードを変更してはいますが、そのとき(ほぼ2009年の6月)は確実にファンモーターは毎日回ってました。
 で、10月現在、少しばかりその原因を考えてみました。

 第一はヒートシンクです。私はPismoのお障り記事の中で、黒い合成樹脂製のヒートシンクをニュータイプと申し上げました。

 装着状態はこうなっています。



 ご覧のように、ヒートシンク本体は黒の合成樹脂で、導管はカッパー(銅製)になっていて、後で紹介しますが、この部分が長く取ってあります。

 しかし、これ(ヒートシンクの材質)は逆ではな かったのか?、と思えるようになったのです。
 2009年10月17日にオールメタルのヒートシンクに交換してみました。





 樹脂製に対してオールメタル(洋白銀製のようです)では、CPUに被さる部分は同型ですが、導管が短くしてあり、その分ヒートシンクそのものが大きく なって放熱フィンが数本切ってあります。

 ここでお断りですが、Pismoの再終編でP.T.Kは止めたと申し上げました。
 けれども、詳しくは申しませんが、その後の検証で使用に対して数カ所気をつければ不都合無いということが解ったので、保存用の一般タイプを使用していま す。おそらくですが、もう、このP.T.Kは美品が出ないものと判断していますから、キートップ関係は故障して保管しているモデルから移植して使 用することになります。
 記事の追加がお断りとなってしまいました。お許しください。純正の英語版ASCII配列のキーのガタがなければ... 、といつも思っているところです。

 セオリーどおり、良質シリコングリスを1ツブCPUに置いて、装着します。注意するのは、CPUへのネジを#8トルクスドライバーで締め込むとき、止 まったというところから、ドライバーの柄を親指、人指し指、中指でホールドして右へ少し回したらそこで止めることです。
 ヒートシンク本体の取付プラス頭のビスは、それより若干キツメに締めます。




 で、オールメタルのヒートシンクで使用してみます。室温は20℃を超えようとしています。10月も下旬になるのに不思議な現象です。
 タイプするのは、この記事です。どことなくPismoのことをPismoでタイプすることへの妙な感覚が支配するものの快適です。
 しばらく使用していないので、アップデートなどの確認とインストールを行っているとき、ことの異変を感じました。ナントP.T.Kが温かいのです。掌が 汗ばむぐらいになるでしょうか。
 急遽外していた、P.T.K附属のダンパーラバーを装着しました。そのかわりファンは一向に回る気配がありません。
 思い起こすと、この10年間樹脂のヒートシンク時代を除いて、Pismoのファンが動いたのはオールメタルのヒートシンクの時1度だけでした。(※1)

 このキーボードが暖かくなるのは何か別の要因があるのではないか?、とも考えました。これまた過去の記事でですが、あることをP.T.Kに施していたの を思い出します。
 まさか?、とは思いましたが、どうも間違いではないように思います。もっとも、これにはもう一つのことも含まれるようで、これを主に以前記載をしている ところです。(※ 2)

 ダンパーラバーを装着して、わずかにキーボードの温度が下がるのが確認でsきます。G3の400(500)MHzのモデルからG4の550MHzにアッ プ、いや、大アップしてもこの程度に熱発生を抑えていますから、開発元のFastMac社の技術陣はいいセンスを持っている、ということでしょう。
 熱発生は、これ以上(ロジテックのG4カードのよう)になると、マシンのスープアップを逸脱していると感じます。
 その中でもファンモーターが回らなかった、ということはオールメタルのヒートシンクの方が後期モデル用ではないか、と感じたのです。
 が、G3の500MHz用に... 、があるのですが、どうやら、Pismoの大半を占める後期モデルにはオールメタルのヒートシンクが使用されているのではないでしょうか。

 1999年松山のデオデオでロンバードを触りました。姿形は似ていますが、内容自体は確かにウォールストリートとは全くの別物と感じました。ところが、 パームレスト部分の熱が、私を購入から遠ざけてしまいました。
 翌年の4月でしたでしょうか、同じデオデオのブースにPismoがあり、触ってみて驚いたのを今でもはっきり憶えています。パームレストが暖かくないの です。
 それから数か月後の7月に、今は無きPowerRabのBTOでこのモデルを購入した、という次第です。直ちに英語のASCII配列キーボードに変更し ました。理由はJIS配列です。これによって、Macのノートではキーの余白が出来るのです。こおため、SE/30時代からのユーザーには PowerBookのキーボードでも、5XXシリーズ以降のモデルでは、Duoシリーズ以外は英語のキーボードにしていました。
 余談が過ぎましたが、PowerBookのキーボードは裏面がラフです。大半はベア(ハダカ)になっているようです。
 ところが、Pismoのキーボードの裏面はシールされているではありませんか。問題はそのシールにあるスリット状と、本体の勤続部分に触れる位置のカッ ト部分です。どうして地肌を出しているのだろう?。
 過去の記事で、私は電位差の解消と微少の電気のアースのためではなかったのか、と記載しP.T.Kにもその議事加工を施しました。結果はあまり変化無 し。以降、P.T.Kのリボンケーブルの破損まで違和感なく使用できていたので、気にしていなかった、とすべきかもしれません。
 が、今回オールメタルのヒートシンクに変更したことによってのP.T.Kの発熱から、少しばかりこのシートカットには少しばかり理由があることが解った のです。
 それは、「キーボードを放熱板にしている」ことにあるのではなか、と思ったのです。しかもPismoの熱発生源トータルでの放熱と熱還元化のためではな いだろうか、と考えたのです。
 早速、実験スタートです。純正ASCIIキーボードに交換して使用してみます。ヒートシンクはかなりの熱を持っています。
 わずか10分で結果が出ます。これまで、キーボードのヒンジ部分とパームレスト部分が結構暖かかったのですが、今度はパームレスト部分にまで暖かくなっ てきました。そして、キーボード全体が暖かくなってきます。
 このことからも、キーボードの裏面に明けられたスリットと、キートップescの下のカット部分と板バネ状のサブフレームを通じて熱拡散が行われているか らでしょう。

 では、当初のPismoにあった発熱の低さ、それはG3の400MHzというものに対しての格別の配慮であった、と思います。500MHzでは、どうだ ろうか?。おそらく、樹脂のヒートシンクモデルなら大丈夫であったろうと思います。その代わり、ファンの回転が始まることがある、ということになります。
 G4 550MHzではオールメタルのヒートシンクではこれが押さえられます。P.T.Kではヒートシンクのダンパーラバーが必要になります。

 しかし、何だかオカシイ。もちろん2009年の10月はおかしな気候というものも存在しました。10月の中旬でも冷房が入る有様でしたから。そういった 中での実験でした。このことは、夏場に近い条件の中でPismoが使用できたのと同等ではなかったか、とも考えられたので、ファーストマック社のG4 550MHzのCPUに交換している私のPismoでは、ヒートシンクそのものに問題があるのではないか、ということが再び持ち上がりました。

 再度ヒートシンクを見つつ、CPUと接するところに何かが存在することを発見しました。



 少し見づらいのですが、何かが存在します。メタルの方は何か接着剤のような物が付着し ていました。樹脂の方はどうもアルミ箔のようなものが着いています。個人的見解ですが、シリコングリスを使用する部分は、カンタイプのトランジスタをヒー トシンクに装着するときなどが多いのではないでしょうか。その際、絶縁物として「雲母板」が使用されます。カンタイプの金属ケーストランジスタをヒートシ ンクに装着する場合は、確かに熱に強い絶縁物が必要です。
 しかし、CPUの上面の金属部分とヒートシンクのメタル部分に絶縁が必要かというと、私は必要ないと思います。それよりも、シリコングリスの塗布のしす ぎの方が、万一の通電が起きるという怖いものがあるのではないか、と感じるのです。
 ファーストマック社はこの点を考慮して、ペーパー製ですが、CPUとヒートシンクが接する部分のカバーをプリント板に両面テープで貼り付けてあります し、あらかじめ熱伝導剤が塗布されていることから、この関係を熟知したエンジニアが作っている、とは私の考えすぎでしょうか。
 特に、樹脂製のヒートシンクはアルミ箔をゴムテープのようなもので貼り付けてありましたから、ダイレクトで大丈夫と判断して、この部分を清掃して、ダイ レクトでシリコングリスを塗布して装着することとしました。



 というところで、現在は再び樹脂製のヒートシンクを使用しています。中古市場でもあまり見かけなくなってきました。老年 期に入っている私には、本来なら、今のMacBookの15インチ以上でないと使いづらいかな、とも思います。
 何やらとりとめのないことになりましたが、Pismoは未だに健在です。長文のタイプはこのPismoの方が遙かに好ましいのが現実ですもの。


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