バックアップバッテリーの交換とメインバッテリーメンテナンス

 Pismoの大改造をやって以来、故障らしい故障もなく快調に動いてい るところです。オカシイかもしれませんが、第一の原因はFastMac社のG4CPUカードを換装したことと、Mac OS 10.4が長期にわたってメインになっているからではないか、と感じているところです。

 こういったとき、意外な部分がおかしくなってしまうものです。2007年4月のはじめ、人事異動で職場が変わりPismoを数日動かさなかった時にコト は起こりました。
 Pismoがバッテリーで起動できなくなったんです。バッテリーで2時間程度使用できることは確認できていますから、メインバッテリーが原因ではない。 この手のメンテナンスは後ほど... 。
 一瞬、Pismoも限界かな、と感じつつ、AC電源で作動させると動くではないですか。当然バッテリー残量も100%を示しています。残念ながら、この 時は日時の設定が狂っていなかったんです。
 それじゃ、別の面がおかしくなったのではないか?。確かにそうでしょうね。私もそういったコトを疑いましたが何も変わっていないことから別段異常はな い、と判断したのです。2時間程度動かして終了としました。
 4月20・21日とPismoを作動させず、22日に作動させたんです。この時は最初からAC電源でした。難なく起動をしたのですが、日付がおかしい。 日曜日のはずなのに土曜日を記しています。時間も少し狂っている。どうして?。

 あ、そうか!。そう、バックアップバッテリーです。通常、毎日2時間程度AC電源で作動させていると、意外にバックアップバッテリーは機能します。ここ が落とし穴になるのですが、今回の経験で、「AC電源でも2日間も作動させず、バッ テリーで起動させようとすると起動しない場合は、確実にバックアップ バッテリーがダメになっている」ことが解りました。
 つまり最初の場合は、AC電源で数日間作動させていたため、バッテリーではダメ、とメモリーが判断したためです。直ちにAC電源に変更したため、バック アップバッテリーの電源で時計などの電源確保は出来ていた、というわけです。

 とすると、後者の場合からすれば、2日間動かさずにACで作動させると時計は狂ったことから、「2日間」という作動させなかった時間帯が発見でき ました。

 しかしながら、新品のバッテリーを使用するまでもない、と判断し、最初のPismoからバッテリーをはずし入れ替えをしました。



 交換は実に簡単。メインバッテリーをはずし、キーボードと右のベイのドライブをはずすとバックアップバッテリーが現れます。プリント板のコネクターをは ずすとバッテリーホルダーからジワリ〜っと抜くことが出来ます。
 交換バッテリーの4本の接続ラインを少し右回りへ撚ってケースに滑り込ませるように入れて、接続ラインをプリント板のコネクターに装着します。以後、ド ライブ、バッテリーを接続した後にACアダプターで起動さ せて、日時の設定を行えばOKです。
 その状態で2時間程作動させてください。
 翌日、バッテリーで起動できて日時が狂っていなければ、まずバックアップバッテリーはOKということになります。

 

 結構バックアップバッテリーの良否の判断は難しいものがあります。今回の私のレポートのような状態になれば、まずバックアップバッテリーを交換する必要 があ ります。

 もう一点、メインバッテリーのメンテナンスについて紹介します。
 まず、1時間程度は使えるバッテリーを用意してください。40分程度しか使用できないバッテリーは交換、またはリサイクルバッテリーに交換すべきです。
 メニューバーのバッテリー表示を%に変更した後、一度シャットダウンをして2時間程度充電します。
 その次にバッテリーのみで作動させます。作動させる一番良い方法は、DVDを見るなど、右のベイのドライブを作動させることです。作動しつつバッテリー の残量が20%に なるところで終了させます。
 その後、2時間程度充電をした後、いつもどおりAC電源で作動させます。
 このバッテリーのみで残量20%まで作動させる行為を2〜3か月に1回程度の割合でやればいいわけです。意外と思われるかもしれませんが、バッテリーで 作動させてやる ことこそラップトップ(古〜)というかノートパソコンの本来の姿なんですから。

 そして、バッテリーメンテナンスとしては、リチウム・イオンのバッテリー使用のモデルの大半にこの方法が適用できますので、お試しの程を。

 ただし、ノートパソコンに共通した使用上の間違いを犯しているユーザーが多いことが上げられます。つまり、ACアダプターをつないたままにして使用して いるユーザーが多い、ということなんです。
 もちろん、今のノートパソコンユーザーには否定されることかもしれません。しかし、この行為を1年以上続ければメインバッテリーは相当に劣化します。
 私のPismoのバッテリーはサードパーティーのB.T.I 製です。交換は2004年ですから、2007年の今、このバッテリーで2時間30分程度使用できますからまずまずの劣化でしょう。
 私は1日の作業を終えるときは必ずPismoからACアダプターをはずしています。それは、ニッカドバッテリー、ニッケル水素バッテリー時代から、どう すればバッテリーの消耗を押さえればいいか?、ということから、おそらくクセになっている行為かもしれません。
 最近になって、携帯電話のバッテリー消耗(劣化)を防ぐために、この点はよく言われています。「バッテリー残量が少ない場合以外、充電器(ACアダプ ター)に接続したままにしないでください」と。
 今のノートパソコンの主流であるリチウムイオンバッテリーでは影響が少ないかもしれませんが、ニッケル水素バッテリーの使用が多い携帯電話ではメモリー 効果が現れるためでしょう。
 こういった点からも、私としては、ACアダプターでノートパソコンを使用する場合、作業を終えるときはACアダプターをはずすことをお奨めします。






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