Pismoが急変!、そして...
その中身は意外なことから起こっていたのかも...

再びアレが出現し た
 2004年7月8日、旧Power LabからBTOで購入したPismoの液晶がおかしくなり始めました。13日にとうとう使用をあきらめてしまって、それから1か月後の8月19日に現在 のオーストラリア向けPismoをGetし、その1年後、G4 550MHzのファーストマック製のCPUカードを使用して、快調の内に仕様を続けていたところです。
 本当に、この調子のままでずっと動いてくれればな... 、と感じていたところだったのです。2006年6月27日、あの忌まわしい、黄土色のにじみが再びディスプレーの左から出てきたのです。
 まずは日記、私の憤懣やるせない気分をどうぞ。

2006年 6月 28日(水)小雨後くもり
 相当にマニアック、なおかつファナティックスよりの報告を今日は行わなければならない。再びやってきたか、と感じられる方は、僕のPismo情報を一読 なさっている方か、マジで真のエンスーかもしれない。
 そういったところで、昨日午後10時を大きく過ぎた頃、嫌〜な黄土色の縦帯が出現したからだ。やはりダメかな、と一瞬感じた。現実に前のPower LubでのBTOから今のオーストラリア向けの同機種。全く同じ状況が出ているではないか。僕自身は自分を疑ってしまった。
 もちろん、パワーマネージャーのリセットなどやった。が、どうしてもダメである。ところがOS 9では比較的影響がない。不思議なことだ。現実には、この手のPower Bookではハードディスクに二つのパーティションを切ってシステムを二つインストールするのは邪道かもしれない。仮に良しとしても、容量がもう少し必要 なように感じる。
 二つの方法が考えられる。まずは、Mac Bookを購入すること。これはOS Xでしか動かない。Mac OS 9で使うときはこのPismoを動かせる。その上で、完全動作するPismoを1台購入する。
 バカげているかもしれないが、日常業務にまでディスプレーの悪影響が出てくると、作業をどうするか、まで考えねばならない。
 ウ〜む、困ってしまった。

と記載しています。

 一つだけ安心感が漂います。それは、今なら、まだまだオークションでもPismoの動くのが出ていること。これを購入しておけば、最低でもOS Xの環境で使用できることになります。もっと端的に言うと、今のPismoから、メモリーとCPUカード、それにハードディスクを交換すれば、ハイ、元通 り!、となってしまうからです。シリアルナンバーがCPUカードと一致しないのは、G4のカードになっているから気にもなりません。気分はオートバイのレ ストアと同じで、真面目に「動いてこそPismoであり、今を生きるマシン」である、と確信しているからです。
 もう一点は、MacBookのブラックモデルがリリースされていることです。もちろん最新機種ですし、OS Xの環境だけでしかありません。が、Pismo購入時の1/2の金額にまで下がっているのです。
 もちろん、proが付くと付かないとでの違いが大きすぎるのではないか、と私も最初は「ダメ」と烙印を押していたのです。(それほどPismoに入れ込 んでいたのでしょうが)使ってやろう、という気が一切起こらなかったわけです。もちろん、MacBook Proが素晴らしいモデル、と言うわけではないんですよ。その発熱などを知っている私には、アルミの筐体は夏場は大変だ、というのをよく知っていますか ら... 。
 そんなところで、Mac Fan誌の特集記事なんて見向きもしなかったんです。ところがですね、今回の一件でしょ、再びMacBookに注目したわけです。
 CPUなどがマザーボードへ直接... 、なんてことはProモデルと違うところですが、現実の私のように、家庭と職場への移動を行う者としては... 、となれば、この黒いMacBookは13インチだし、薄いし、最適なんです。それに、すっかり忘れていましたが、iBookにないポートが、この MacBookには付いているのです。それはオーディオの入力ジャックです。ステレオの3Pミニプラグですが、これが真面目にステレオダイレクトの入力に なるんです。Pismoを選んだこと、iBookを最後まで購入しなかったことはそこにあります。
 もう一点忘れていました。本体のトッププレートがキーボードと一体になっている点です。おかしい、と感じられるでしょうが、このシステムは意外なところ で「得」をするのです。これは、もしもMacBookを購入したら申し上げますが、Duoでの不満なキーボード関係が一気に解決できることであろうと思い ます。

前回との比較と対処
 まるでMacBookを購入するかのような表現になってしまいましたが、Pismoがダメになった場合のサポートは2本立てで進めざるを得ない状況に なっていた、という次第です。
 そんなモヤモヤに輪をかけたもう一つの問題が横たわっていたのです。

 私の頭の中では、前マシンの不調になる寸前の良好なときのことを思い出していました。
 あの時は確か、アプリケーションの一部が作動不能に陥りました。OS 9に変更するとOKになる。それで、再びOS Xに戻してOK。
 ところが、暫くして、最初は赤の乱れからだったようです。全体に赤いかな、という状態で一段落した後に、ディスプレーの左からジワジワと黄土色の横帯が 出始めたのです。
 OS 9に戻して、しばらく後、Xに戻しました。その時にテントウムシのグリーンのデスクトップ画面に変更して、結構持ったんです。葉っぱの髭部分から色滲みも あるかな、と思いましたが大丈夫でした。
 が、数日後、再び色にじみが起こり、とうとう、マザーボードの一部を破損したため現在のマシンを導入せざるを得なかった、という顛末だったのでした。

 そして、今年... 。日記の状況=まさしく、2004年の時と同様の状態に陥ったわけです。

 前回のことを鮮明に覚えていましたから、即座にOS 9の環境にスイッチ、リスタートして、OS 9のテキストなどを入力し、異常のないことを確認。再びOS Xにスイッチして、どうなっているかを確認。
 やはり、色にじみは出ます。
 再びOS 9の環境にスイッチ。異常のないことを確認し、ひとまず電源を落として1日放置しました。


テストと対策
 明けて2006年6月29日(木)。この日はすごく蒸し暑い日、風も少ない。まずは、簡易なPismoの底板にあてがう置き台を用意します。実のところ 応急ですから、私のサイトにあるオートバイのSR500のオイルクーラーカバーを流用しました。 
 時に午後6時30分、OS 9でのPismoが立ち上がります。異常は全くありません。直ちにOS Xの環境にスイッチしたのです。
 「出るなよ!」と祈る気分で、OS Xの立ち上がりを待ちます。ログイン画面が出ます。バックはアクアのクラシック。ご存知のようにブルーです。
 ウッ、ATOKのベータ版が使用できないダイアログが出ます。
 またしても、アプリケーションの不具合が起こって再び... 、と思ったのですが、大丈夫でした。
 デスクトップの整列が終わり、直ちにシステム環境設定からテントウムシのデスクトップ画面に変更します。
 ブルーからグリーンになりますから、ドックの透明状況が慣れないせいか、少しばかりおかしい気分になります。日本語入力をベータ版からATOK 2005に変更します。
 嫌な滲みが一切出ないため、この時点で少しばかり安堵感が漂いました。

 NHK総合テレビの清水の次郎長を見ながら、ネット上で、オークションのこと、毎日の確認サイトの訪問などを行いつつ、連続使用での変化があるか無いか などを確認していました。
 その中で、一つ技術系のサイトでしたが、ディスプレーの赤色の帯から始まって、グリーンの不調などのことが記載されていましたが、モニター関係は異常が ない。結局マザーボードを交換して治った、とありました。

 ハッ!としたのはその時です。

 何だと思いますか?。そうなんです、「熱」です。
 このことは、以前の色にじみの時にウスウス解っていたことでもありました。どうして対処しなかったのか?。不思議なことでしょうが、その理由は Pismoのファンの作動にあります。
 DOS-Vノートなどを使用されている方がいらっしゃれば、よく冷却(内部排気)ファンが回ることを経験されていると思います。が、ことPismoでは 内部の熱が相当高くなってもファンが回らないのです。
 これまでファンが回ったのは、CPUがメインで作動するアプリケーションを動かしたときだけです。ノートン・アンチウイルスなどでハードディスクにダイ レクトに引っかかる作業でCPUを作動させなければならないからだろう、と思っています。

 したがって、Pismo全体が発する内部の熱を少しでも逃がすためにはどうすればいいか。ことにCPUの下側に位置するVLSIが熱に炙られるなどか ら、気温が25℃以上になると、どうしてもPismo本体を冷却する策を講じないとならないように感じます。
 今回は、アルミ板を曲げただけの本当に単純なオイルクーラーカバーですが、Pismoの底板と置き台との間に3cmの空間を確保することが出来ました し、バッテリー側から扇風機の風が流れます。「こんなのでいいの?」というものですが、効果は絶大なようでした。

 Pismoの発熱に対処しなければならないことが、アプリが動かなくなる、色にじみが起き始めるなどへの問題解決の1つです。しかしながら、以前にマシ ンが不調になった時を思い起こしてみますと、P.T.Kに交換したままPismoを使用していました。今回も同 様の状況で起こったことでした。
 一応、色にじみが出て1日放置した後に起動して滲みが出なかったのですから、今回は純正のASCII配列のキーボードに戻してテストすることとしまし た。

大丈夫のようだ
 ASCII配列の純正キーボードで、www/Grid 88の纏めの文章などをタイプしてみました。およそ2時間程度、ディスプレーの変調は起こりませんでした。まずは暫くの間使ってみることとしました。

 でば、Pismoを通常の使用で変調が出始めた時は次のように対処されると良いのではないか、と考えます。ただし、ディスプレーの変調が現れても、その まま使い続けると復帰は難しいかもしれませんし、変調の全てがこの原因に当てはまるわけではありませんが... 。

1.直ちに作業を中断してシャットダウンし、ACアダプターを外し3時間程度放置する。
2.メモリーリセットを行う。
3.Pismoの底板と、机などの置き台との間に空間を作って、なるべく空気の流れを確保する。

 これらの方法で、色にじみが止まらない場合は、おそらくマザーボードを主としたトラブルであろうと感じます。

 アプリのフリーズ気味になって、今回のディスプレーの変調など、私と同じような現象を経験された方への参考となれば幸いです。そろそろMacBookに 変更する時期になったのかもなったのかもしれません。2006年 7月、Pismoを使い始めて7年目の夏を迎えます。







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