Pismoが新しくなる
画面がおかしくなるの一件
快調にMac OS X
10.3で作動していたPismoなんですが、突如不調が襲いました。こんなことになるのは数回目です。このことは過去数回にわたって記載しているところ
ですが、今回は少し驚きました。それは何か。そう、液晶の左にいやらしい黄色成分が縦に走るのです。何度もリセットを繰り返しましたがダメでした。ことの
起こりは2004年の7月8日からでした。
原因が一切分からないんです。もちろん、以前にもこういった現象は起きていました。OS
9とXの環境では起動ディスクを換えてやっていると上手く作動していたのですが、今回ばかりはどうも違いました。シャドーがかかっているための色にじみの
ようなものではなく、完全に使い回した揚げ物の食用油のようなものが流れるのですから、気にならない程度のものではなかったのです。
シャットダウンしてしばらくすると元に戻るのですが、1〜2時間程度の間では再び出てきます。結局何が不調なのか分からないまま、2004年7月9日の
作業を終えました。参議院選挙のため、シャットダウンして、ディスプレーを閉じて、電源を外して帰宅したわけです。
次の12日、始業前のいつもの時間、電源をつなぎスタートしたのですが、いつになく画面が綺麗なのです。不思議なことだな、と思っていたところ、マザー
ボード側のキーボードコネクターがおかしいのは事実ですが、それでもいつもどおりに動いているのです。びっくりするぐらいきれいなまま、スリープする時間
を待って、キーを押して使える状態にしてみたのですが、別段異常なく使えています。
夏場で、使っている場所が冷房の少し谷間になっているところのためか、かなりの温度上昇は確認できるのですが、ファンは回りません。このことがどう言っ
たものなのか判断は出来ないところですが、通風を変更したというところもない状態です。
この状態で1日が終了しました。使用状況は普段どおりですから、とりたてて使用時間数が多かったというものではありません。BTI製のバッテリーに交換
して以来、Pismoの使い始めと同じように、業務終了後に電源を外して保管しています。その他、普段どおりなので、この黄色にじみの現象がどういったこ
とで発生するのか理解できなかったところです。
数日間、同じ状況が続きます。どこが不調だったのか全く不明。快調です。人間っていうのはおかしいもので、ちょうどP.T.Kを入手して、付属の液晶保
護シートBookmark
4を取り付けて7月7日、8日の両日はディスプレーを閉じて終っていたのです。別段影響がないもの、と考えていたのですが、日常業務で朝の8時前から夕方
の5時半まで通電しっぱなしの状況です。
ハタと気付いたのはキーボードのキートップ側から熱が逃げないままでいたのではないか、と考えがまわりました。およそ8時間通電しっぱなし、使用時間が
1日に1時間程度、それでディスプレーを閉じて帰宅、そして翌朝の繰り返し。この中でこのシートを持ってくると、ファンが回りませんから、かなり熱はこ
もったままになってしまうわけです。
たまたま9日の夕刻はBookmark
4を装着せずにシャットダウンしてディスプレーを閉じて帰宅したのです。ぞのためでしょうか、キーボードのキートップ側からも熱が逃げることが出来ていた
のでしょう。その後色にじみは起こっていません。
ところが、次に起こったのは忘れもしない7月13日。快調だったのですが、どうしても動かないファイルが出てきて、9.2に変更して作業をしました。再
びXに戻したとき、そのにじみが出てきたのです。そうか、ハタと気付きました。次のように対処して元に戻りました。
・OS 9.2にしてP-RAMのクリアを行う。
・OS 9.2のままでデスクトップの再構築を行う。この場合はXのパーティション分もやるかどうか訊ねてくるので、OKをクリックする。
・起動ディスクをXにして再起動する。
これで大丈夫になる、と今までは信じてました。ところが、これがダメなんです。
私のPismoはパーティションを二つに切って、10GBほどをOS 9.2に割り当てしています。OS X
10.3からはクラシック環境も別パーティションのこの9.2を使用するようになっています。
気付かなかったのですが、このクラシック環境はかつてのMacintosh
HDですから、おそらく、こいつらが、私の場合クラシック環境が写真などで立ち上がろうとします。ここを即座に押さえられればいいのですが、それも出来ま
せん。こういったときに、ある種の見えないコンフリクトのようなものがおきているのではないか?、と感じられるのです。
現実にはそんなことはない、と言われるのは解っているのですが、OS Xのみの作動でのクラシック環境用のOS 9とはとは全く異なるものなのです。
私の場合は本来OS
9.2.2そのものとアプリケーション、ユーティリティーなどを含んだ1コンピューターに1台のハードディスクで作動させる状態になっています。おそら
く、このことが原因として間違いがないと確信しているところでした。
終焉、そして新たな出発 [4年と1か月、遂にPismoが壊れる]
液晶のにじみに業を煮やしていたとき、リファービッシュのつもりで1台追加するか、など、憂鬱が絶えないでいたのですが、たまたまP.T.Kの装着がう
まく行ったので、少しは気が楽になっていたところです。が、よくないことは次々に起きるもので、ポインターの動きが妙におかしくなってきました。ニジミは
左の数ミリ幅から時間とともに幅が広がります。
原因がさっぱり分からないまま使っていたのですが、2004年のお盆も過ぎた頃、ポインターがまじめに動くときと動かない時が出始めました。特にスリー
プなどから立ち上がるときなど、何が原因だろうか?と思うほどポインターの動きがギクシャクしてしまうようになってきました。確かにクリックボタンにヒッ
カカリが出たりする作動状態などは経年変化に応じるものだろうと思っていたのですが、ポインターの動きはトラックパッド表面の摩滅ではないし、何やらさっ
ぱり判りません。ひとつ、コネクター部分を掃除してやった方がいいか、とマザーボードのコネクター部分からリボンケーブルをはずそうとしたその時「おかし
い」と感じたのです。
アッ!と声を出したが後の祭り。凹型のリボンケーブル部のコネクターにマザーボードの凸型コネクターがはさまったまま、マザーボードの導通パターンごと
ハンダを引っぱがして取れてしまいました。2004年8月15日、午後8時過ぎのことでした。
不思議と慌てることはありませんでした。次に考えたことは、この際だから新機種を導入するか、ということに至るのですが、今年一杯は少しばかり大きい出
費を控えなければならない時として、本体以外、多くのPismo用資産は手元にあるため、Pismoをもう1台入手しようと... 。
次に考えたことは、ディスプレーとマザーボードを中古で購入して再組み立てを行うところでしょうが、これがヤフオクなどで落札しても時間と労力、そして
送料に送金手数料などを含めると単品当たり1万円〜1万5千円程度になります。そこまでやるよりは、そこそこの中古のPismoを見つけた方が遙かに好ま
しいのは言うまでもありません。
リファービッシュの意味合いを込めていろいろピックアップしていたところ、金額的に「OK」を出せるPismoをDoー夢で発見。モノはUS(英語版)
仕様の400MHzでした。
事故(爆)から1日経過させて純正マウスを使用しての作業にあたるのですが、トラックパッドの操作に慣れた身からすると何かPismoとの一体感に欠け
る気分が大きいのです。振り返ると、僕にとってはやはり使いよいマシンなんだ、と、あらためて感じるし、実際にこれまで相当に活躍してくれた、と感じ入っ
てしまいました。
同日(8月16日)、Doー夢へ問い合わせ、送付日などを取り決めして発注しました。品番なども同じです。キーボードをはじめ、取扱説明書、OSディス
クなどが全て英語仕様になるわけです。この時点で数日後にM7630J/AからM7630にスイッチすることが決定しました。
新しいPismoを迎え入れる
別段急がず、慌てず、期待感もなくの3日間が過ぎた2004年8月19日の午後、US(今回はオーストラリア向け)仕様のPismoがお輿入れになりま
した。外観は相当に綺麗。これまでのJ/Aモデルには申し訳ありませんが、退役していただくということになりました。
早速、本体取扱説明書などを確認。常に感じるのは、どうしてUS仕様のマニュアルなどはかっこいいのだろうか。日本語表記のそれが薄っぺらなものに対し
て、USモデルでは相当に充実しているように感じられてなりません。こういったところからも「マックか〜...
」という、一つ見下げられたランクに位置づけられる一因があるのではないでしょうか。確かにWEB上で問い合わせもできるし、ディスカッションも盛んで
す。が、山間地域、離島などの通信回線がいまだに288とか、メールはやらないとかいった人々をMacへ関心づけるためには今のJ/Aマシンの同封書類の
ペラペラさでは無理なのではないか、と感じてしまいます。
とりあえず、システムプロファイラでこのMacを確認します。内部は以前のモデルと同じですからM7630の400MHzモデルに間違いありません。
ヒートシンクが銅パイプと樹脂製のものですから、後期モデルに近い時期の製造品でしょう。あるいは、発売後すぐさま、このヒートシンクに変更になったのか
もしれません。電源アダプターが僕の交換したものと同じですが、ケーブルは古いスケルトンの頃... 、などの状況判断です。
シャットダウンの後、昨日より用意していた#8のトルクスドライバー、中くらいのプラスドライバーで早速メモリーとヒートシンクを交換。ハードディス
ク、DVD-ROM、バッテリーを入れ替え、すぐさま起動させます。使用OSは10.3.5でいくこととしたのですが... 。
思いもよらぬことが発生しました。起動しない!。台風の関係で外は降ったり止んだりでムンムンしているし、室内はあまり効かせていない冷房だから、静電
気など心配する必要もないはずです。若干の堅さを感じてCPUカードがマザーボードに刺さって、メモリーを装着し、ヒートシンクを取り付けてOKのところ
ですがダメ。
この作業を数回繰り返してみてもダメだったので、結局は、これまでのPismoのCPUを搭載することとしました。
今回のモデルはQT0342A8HDRというシリアルですが、システムプロファイラで確認すると、これまでのCPUカードに交換したために、元の
QT0247NZHDRのままとなって、何かしら、やはり元のモデルを使っているんだ、という感覚になってきてしまいます。
そこで外観を見渡してみます。トラックパッド、キーボードのキートップのテカリはあまり見受けられません。残念ながら、ゴム足の一つが取れていましたの
で、これまた保存の1個を装着しました。キーボードはこれまで使用していたしていたものを使い、今回のものは綺麗なために、次に使うときまで保存しておく
こととします。
また、先に報告したとおり、久しぶりにP.T.Kの非常に綺麗な最初期型のものが入手できたので、テストとして使っているところです。
そんなこんなで、ここから新たなPismoとのつきあいが始まることになったところです。
どうしてPismoなのか?
この理由を探るために、Power Book 400の最初の一文を読み返しているところです。Quadra関係で知り合ったTM
HOUSEのMさんへは壊れるまで使い続けてやる!、と豪語したのを思い出します。
思えば、4年前の7月、暑い土曜夜市の人混みの中、Pismoを持って家路を急いだことをはじめとして、Mac OS 9.0.4から始まって、OS
Xのパブリックβ版のテストのこと、最初の大きい故障でハードディスクが昇天したことなどを思い出した。
結局4年の長きにわたってM7630J/Aのマシンを使い続けた次第です。
改めて今回のPismoを使っていると、パームレストも適当な広さがありますし、キーボードの両サイドに一定空間があるのが微妙に雰囲気がいいように感
じます。
機能面はすべからく本体側にあって、ディスプレーには液晶作動のケーブル、それにマイクとAir Macのアンテナ部分のみがあるだけです。
内部フレームはアルミであって、零式艦上戦闘機の骨格のごとく、それに多くの穴開けが施してあります。通風も比較的良好です。
DVD-ROM(LG電子製)の弱さ、起動直後のディスプレーの赤変、ディスプレーがキーボードに接触するなど、欠点もありますが、どことなく合成樹脂
と金属が協力しあう美しい筐体のミレニアムPower Bookとして、私の心から離れないのでしょう。
私にとっては「使いヤスイ」の一言に尽きます。ヤスイ=易いとしてもいいのですが、「つかいやすい」というひとまとめの表現の方がしっくり来ます。どう
してもこれぐらいの濃い色のモデルが必要なこともあるわけですから、何とか良品を数台確保して... 、などどと考えています。本当に妙なものです。
金額的にも今では当時の1/5程度のものでしかありません。G3マシンですから、重いアプリケーションなどは不向きでしょう。G4 Power
Bookの15インチモデルに対してもPismoのディスプレーでは、その対比からDVDを観賞するには一般のテレビジョン並みで少しばかり損でありま
す。
それでもいいんですネ。自画自賛だし、このまま堂々巡りをしてしまいますから止めますけれども、今のところは、いわゆるG3以前のPower
Bookとは違い、Pismoはメモリー、ハード
ディスクをはじめ、装着できるものはすでに完成の時期にありますので、酷使することなく業務遂行ができるものと確信している今日この頃です。
感傷に浸るわけではありませんが、おかしいもので、今回の(英語版)機種を使うと、J/Aの付いたこの機種が全く別物になったとはとても思えないので
す。前のPower LabのBTOでのPismoは、Power
Labが手を尽くして筐体を集めて、Appleの許可を得て自社でのBTOとしてリリースした、と聞き及びます。それでも36万円程度の出費は致し方な
かったのですから、金額的には現在のPower
Bookの状況と大差はないのでした。性能自体はPismoは今のiBookよりも劣るのは周知の事実です。
今後、どの程度、今回導入したPismoが活躍するか未知数ですが、通常の使用頻度であれば、結構いい状態で使えるのではないか、と期待をして使ってい
ま
す。
これまでの機種は廃棄ではなく、それ相応のパーツが入手できれば復活させることができるものとして丁寧に保管するところです。