PowerBook G3のP.T.Kキーボードを発注したはよかったが、一向にウンともスンとも連絡がない。昨年末の通知からは、「発売が遅れます」の通知ばかり。いい加減アタマに来そうになったのだが、届けられるメールの中に「テックパーツ」、「台湾の工場」の一文を見つけ、「期間が長くなっても、こいつは待たなければならない」と感じた。
理由は簡単、評判のいいPowerBook 1400もNewtonもいずれも台湾製だし、テックパーツのリプレースADBキーボードはなかなかの使い心地だったからだ。
年末から発売日の修正通知まで、時とともにP.T.Kの開発スタッフから送られてくるメールを読んでいると、最終の詰めに相当苦慮していらっしゃる様子が感じられて、設計段階と現物とのギャップはどうしても一致しない現実がよく理解できた。その上、本当に最後の最後で少しばかりコケタ一件など、国民性の違いなども垣間見らて、ようやく製品化に漕ぎ着けた、という感じを受けた。
発注して5か月後、2001年4月10日夕刻、ペリカン便でようやくP.T.Kが我が家に届いた。以下はPowerBookに装着して、Power
Labに送った最初のレポートだ。
夕刻、PowerLabよりオリジナルのPowerBook用のP.T.Kキーボードが届きました。実に5か月間の待ちぼうけだったのですが、そういったことを含め、ダイオードの色とかは全くアタマの中から消えてしまいました。それほど、箱から出したキーボード自体の「グニャグニャ感はあるがしっかりしている感じ」に最初びっくりした次第です。
早速装着したのですが、使ってみると、これがすさまじい!。どういった表現をすればいいのか分からないのですが、PowerBook(G3の400MHz-2000モデル)そのものが一つグレードが上がったように感じられてならないのです。こういったことを書くとホントカイナ?、と思われるのですが、分からない方に、これを文章で表現するのは非常な困難がつきまとうのと同じく、どういった総合評価をするか、文字にして表現するのは難しいのです。それほどの出来、と思っていただいて結構です。僕はそう確信します。
本当に、よくぞここまで纏め上げたものだ、と感心せざるを得ません。まるで、G3
PowerBookに、このキーボードが最初から装着されていたような感覚を感じるのです。僕のはPowerLabのBTOだから一層そう感じるのかもわかりませんが。
とにかく、キータッチなど純正とは比べものにならないほどなんです。しっかりしているとか、ストロークが云々の範囲を遙かに超えている、といっても過言ではありません。いくら酔っぱらっていても、キーボードをたたくと、キーの取りこぼしとかミスタッチが激減する予感がします。この文章も一杯やった後でタイプしてますが(爆)。
不思議なことですけど、自分の文章が今まで以上に優れたものに感じたりもしてしまうのです。まことにすばらしいキーボードです。
今回の最初のリリース分はかなり苦労された由、そのことは嫌というほど感じています。スタッフの皆様方の本当に産みの苦しみを察するのです。これほどすばらしいものなのですから、しばらく後、再度もう一基購入しておきたい、と感じてしまいました。それほどキーボード自体の持つ全てがすばらしいのです。
何度も言いますが、こればかりは、どうしても使用した者でないと「表現を理解してくれ!」とは言えない世界。これを無理強いするのは逆効果ですから、この程度にとどめて置きます(それでも長い)が...
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ASCII配列に慣れていらっしてローマ字入力をされている方で、PowerBook
G3をお持ちの方なら、絶対に購入すべきアイテムのように感じます。
スタッフのみなさんの苦労をお察しいたしますとともに、早い内から予約して、待つ価値は十分でしたし、これは間違いなくお勧め品であることを申し上げまして、感想といたします。
今後ともよりよいオリジナルアイテムの開発をお願いいたします。本当にすばらしいものありがとうございました。
が、問題点がないわけでもない。このことに対しては、別の項で報告したい。
いずれにしろ、待った甲斐ががあった製品であることには違いない。
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