その後の('00モデル用)P.T.Kについて
 www/Grid No.26でP.T.Kを交換ではなく新規に購入をしたい、として、その旨通知をしていたのだが、Power Labから5月19日の夕方、ペリカン便で交換品が送られてきた。交換云々の件をぶり返しても致し方ないので、Power Labさんの好意として、今回は指示に従った。
 前回のレポートで、旧タイプと新しいタイプでは、ここがこのように変更されている、などということは記載しないことにしているので、その点は守ることとしてご容赦いただきたい。

[ 印象について ]
 全体の印象からすると、以前のものとほとんど変更はない。いつもながらの心地よいタイプが出来る。夜、一杯やって気分の乗ったところでタイプしても、純正英語キーボードのように「しょっちゅう」が「しゅっちゅう」のようにならない。そういったタイプミスがほとんど無い。これは特筆に価する。このことだけでも購入する価値は十分である、と今でも信じている。

●材質に混入する着色剤の変更か、あるいは後述するパンタグラフが変更になったためか、上から見た場合、キートップの透明度が増したようだ。特によく使うリターンキーなどは、表面のエンボスが少し薄くなってしまっている旧タイプと比べると一層透明度が分かる。

●矢印(カーソル)キーはタッチ及び高さが改善されている。旧モデルのように指を寝かせて強くタイプする必要がない。

●キーストロークも変更がないようだが、若干キーのパンタグラフが強くなっているようだ。慣れない間はタイプするときの感覚が前モデルのi Bookのような感覚で、タイプする人にとっては違和感を感じるかもしれないが、PowerBook全体をトータルな運べる総合ポータブルマシン、ニア・デスクトップマシンとしての位置づけとして考えるなら、この方がタイピングにリズムが出てきて気分がいい。この気分良さは言葉でいくら就職してもダメで、実際に使ってみなければ分からない。もし、テンキーのパッドを使っていらっしゃる方なら、P.T.Kと並べて使ったとき、この感覚は十分理解できるはずだ。

[ 作動がおかしい時の注意 ]
 ここで、僕と同じくP.T.Kの発売と同時に購入されて異常なく使っていらっしゃる方で、以下に記すような症状が出た場合は、次のことを確認願いたい。

●まず、一度P.T.Kを本体からはずして、キーボードから出ているリボンケーブルの黒いシールドがしてあるところで、その内部にコネクターのようなものがある製品の場合は、Power Labさんへ連絡を取っていただきたい。

 新しいタイプでは、マザーボードへ取り付けるコネクターのあるリボンケーブルが、キーボードから出ているリボンケーブルとダイレクトに近い形で接続されているので、旧タイプにあったコネクターのようなものは無い。
 
◆新しいタイプ(キーボードの裏側の丸いシールにQ47の表示があるぐらい)のキーボードで、マザーボードと接続しようとしても、キーボードから出ているリボンケーブルが黒いシールテープでダンパーラバーの下側に止めてあるため、どんなに頑張ってもマザーボードと接続できないから、その場合はoptionキーの下側辺りになる部分のシールテープを、キー側へ5mmほどリボンケーブルをまたいで、ハサミでカットすればいいようだ。そうするとマザーボードとキーボードが上手く接続できるようになる。そのときリボンケーブルを切らないように注意すること。

■したがって、取扱説明書にある装着の順を変更して、
1.ステバンを先に装着しておく。
2.キーボードを取り付ける状況でコネクターをマザーボードに差し込む。
3.注意してキーボードを突起を合わせて本体に取り付ける。
のように取り付けることになる。

◆ステバンの上の白いダンパーは旧タイプと位置が違うので、取り付けに際しては、取扱説明書に掲載されている写真を参考にしてはならない。必ず本体よりはみ出している支え(足)の部分が「左側」(メモリーの放熱板の方)へ向くようにする。
 ステバンの両方の支え(足)はハードディスクの側面の隣になるように取り付けること。すぐそばの本体の補強板をまたいで取り付けてはならない。

●F4キーの隣にある、numlockのインジケーター共用の回転ロックは純正より動きが渋いので、マイナスドライバーの先を頭の溝に合わせて、注意して回転させること。下手をすると内部のランプを損傷する。

[その他 ]
 その後、担当のPower Lob藤田氏と電話で御礼方々連絡を取ったが、当分はこの状態での販売を続けるらしい。できれば、最初期モデルで問題になったリボンケーブルの部分を一層確実にしたい、という返答であった。
 僕にとっても当初送られてきたP.T.Kは最初期製品であったために起こった問題だろうが、今回の交換品を使用していて、気になっていたか所に対しては、ほぼ98%程度は改善されているように思える。PowerBook G3-400のキーボードをこのP.T.Kに変更して本当にタイピングが楽しくなってくる。問題はあったが、最初に感じた時と同様、心なしか文章が上手になったような気になって、ピズモ(PB2000モデル)を毎日のように、いい意味でこき使うことになる(爆)
 何度も言うが、日頃デスクトップ機のキーボードに慣れていて、最近のノートパソコンのキーボードにどことなく馴染めないPowerBookユーザーにはお勧めの製品である。
 現在のところ職場で家庭で毎日3時間程度使用しているが、初期モデルに出たような兆候は一切現れていない。非常に安定していることを報告して、この項を閉じることとする。

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