本当に最終レポート

 2002年8月の半ば、ハードディスクのクラッシュから立ち直ってPower Book G3は快調に仕事をしてくれています。8月に入ってすぐさまP.T.Kに装着替えを行ったのですが、これも快調に僕のタイピングを助けてくれています。
 8月9日(金)NHK総合テレビの朝7時のニュースで思わぬものを見ました。パーソナルコンピューターが昨今の夏型の高い気温にイカレルのが多くなってきている、という報道でした。
 特にハードディスクのデータ復旧業者は搬入される膨大な量のデータ復旧を休日返上で作業に当たっているとのこと。特に(アルミの)ハードディスクが熱膨張のため、アクセスアームとのギャップが取れなくなり、ディスク面の傷つきが多く出てデータが読めなくなった、というものが多い様子でした。
 当然のようにマザーボードも熱にさらされる部分のチップなどは接点部分が焼けてしまっているものも出るのですから、総合して熱対策を十分取ってほしい、という内容でした。
 振り返って僕のPB G3はどうであったかというと、これに近い状況に陥りハードディスクが回るがアクセスしない、というのが最大の「故障」であったようです。もっともこの時点でIBMのハードディスクから東芝の製品に移しましたが、静粛性から始まって、発熱の問題などをクリアーできています。しかしながら、最初からのIBMでは完全にハードディスクを認識しなくなったのですから、東芝製のハードディスクに交換して「内部リセット」が業者によって行われ調子を取り戻しましたが、その以前にハードディスクそのものがダメになっていたのではないか、と感じているところです。ダメになった原因は熱であったと思わざるを得ません。
 で、どうしてこうなったか?。東芝のハードディスクに交換してからは全く気にもならなかったのですが、元のIBM製の16GBのハードディスクはおかしくなる前は音が少しばかり大きくなり、シューっていう音がし始めたかな?と感じられたように思います。ハードディスクのクラッシュは過去いっぱい経験しています。特に今回のPB G3の時のように、昨日まで動いていたものが今日は動かない、というものはザラです。しかし、Power Bookでも決してハードディスクが熱を持っている、といった経験は無かったのです。ことさら「心配することぁねーじゃねーかー」といわんばかりのことでした。
 ところがですよ、PB G3ではその周辺が熱くなるのです。特に僕の感じ方かもしれませんが動かしていないDVDドライブでさえ、ハードディスク側が熱を持つのです。まさか、と考えましたよ。当然、ハードディスクは保護面が上に来る正立で装着されてますし、筐体下部からは浮かせて装着されてます。「おかしい?」
 というところで、ハードディスクは通常基盤側に熱が集中し、マザーボードなどの熱とともにディスクに対して膨張の原因の「熱」に加担しているのではないか、と思われたのです。その証拠ではありませんが、iBook2もPower Book G4もハードディスクは倒立で設置され、特にPB G4では埃よけが主たる目的ですが、通風まで考慮したポリプロピレン製のハードディスクカバーが装着されます。
 一方PB G3に戻りますとハードディスク下部から発せられた熱は純正のキーボードなら上に逃げるようにできています。ところがPTKでは穴の開いたステバンを介してキーボードが装着されます。その上にシリコンラバーが一部穴をふさぎます。もしかして、これが原因でハードディスクからの熱がこもるのではないか、と考えたのです。
 これに付随する理由はもう一点存在します。というのは、純正の英語キーボードを使用しながら、ステバンからシリコンダンパーを取っ払ったものを装着して好結果を得ていたからです。もっとも、想像ですが純正のキーボードはアースを取るためでしょうか、キーボードのアルミ部分を本体のフレームに接するように、その部分は底の保護シールをはがしてありります。そのために純正の英語キーボードではステバンのダンパーをはずした次第です。アースというのは、テスターで導通確認が取れないから、あくまで推測ですよ。
 PTKでは微妙ですが、これをはずすと少しぐらつくように思います。そのためにダンパーは必要だな、と考えます。そうすると、PTKのステバンをそのまま使うにはどうするか、そうなんです、ステバンの穴に当たるところに打ち抜きパンチで穴を開けてやればいいわけです。茶色のダンパー部分にゴミがつかないようにして穴を開ける。たったこれだけのことで、と思われるかもしれませんが、これはお勧めです。
 ほんの些細なことではありますが、やってみられるとお分かりになるはずです。もう一つの抜本的な改造は未だ手がつけられれる状態ではありませんし、Power Book G3の改造になってしまいますので、いずれ報告させていただきたい、と思います。
 ずいぶんとP.T.Kのことを記載しましたが、些細なことではありましょうが、この辺で記載を終了したいと思います。末永くPISMOを愛用される方の一助となれば幸甚です。

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