その後のPismo

 早いもので、Power Book G3 400MHzの2000年モデルを使用して実に5年目に入った。2004年の夏を過ぎた頃から、液晶がおかしくなったことと、マザーボードのトラックパッ ド取り付け部分が破損したため、様々な方法を考えては見たが、その時点では中古の1台を購入した方が得策と判断し、急遽英語モデル(オーストラリア向け) の中古を購入した。
 ところが、コイツのCPUが急遽ブッ飛んでしまい、再び元のCPUボードに差し替えを余儀なくされ、新しい筐体ナンバーに古い400MHzのCPUの組 み合わせ、つまり、心臓部は最初からのものとして使用ということで、事なきを得ている。
 一つまとめてみると、本体は英語版のPismoでCPUは最初からのもの。ハードディスクは東芝の3GB、メモリーは256MB、内蔵ドライブはLG電 子から松下製のDVDドライブに交換した後、TAXSANのコンボモデルを使用している。バッテリーは純正からITIに変更している。
 OSは9.0から始まって、現在は10.3になっている。Appleの発表では10.3の最終バージョン10.3.6になっている。
 使用状況と言えば、通常は職場に置いていて、職員団体の用務、仕事上の僕自身が作業するものなどに使っているところだ。ハードディスクは2つのパーティ ションを切って片方に9.2を入れているが、大半は10.3を使用している。最初のハードディスクを換装した頃に比べると格段の安定度を誇っているように 感じる。

 2004年11月も中旬になった頃、職員団体のeMacを10.3にアップし、ATOKも17にしたところだ。文章が主体で、四半期ごとの賃金計算に EXCELを使う程度だから、10.2でも不都合無かった。ちょうど、バルク品の10.3が手に入ったものだから、アップしたところ「ガツ〜ン」とやられ たのである。クロック数が変わらないのに、えらく処理速度が上がったように感じ始めたのだ。10.2が緩慢とした処理に感じられてしまった。
 職場へ戻ってPismoに向かって作業をすると、これまでのeMacと同じように感じられる。ことに頭に来るのは一番使用率が高いApple Worksである。羽根車が頻繁に出てきて、イライラしてしまうのに、最終印刷をするときにeMacで同じ作業をするとスイスイ処理してしまう。メモリー 数などPismoの方が多いのにもかかわらずだ。
 そろそろPismoもG4のPower Bookに換えないとならないかな、と感じたところであった。

 話を変えて、我が家ではPower Book PPC 540cが活躍している。ダイアルアップのプロバイダー側が288だし、思い画像などは時間がかかるが、ホームページでの日記をアップロードしたりするの に不都合はない。
 このマシンも5台ほどを使い込んで、PPC化された520c改造の540cを入手し、OS 8.1でようやく落ち着いて使用できている。
 途中、5300csに替わったりしたが、やはり使い心地からすると、僕自身には5XXシリーズの方が性に合っているように感じるところだ。
 その理由はどうしてもスタイルというか、常に「使いたい」とか「使っている」という気分になってくるし、別の機種を使っていると「僕のならな〜」という 気分になってくるのである。それほどのものがあるのではないか... 、と感じるところである。

 その気分で、仮にPower Book G4を持ち込んで使うとなると、妙に空々しい気分になってくる。今はそうでもないが、以前の15インチでは周囲のスペースが間抜け気味に感じたものだ。 従って一番安定しているように感じている867MHzのチタンモデルもこの部分が好きになれずに見送っているところである。
 そう、12インチも即購入の直前までいったが、発熱の関係で見送った。Power Bookの熱対策は完全に遅れてしまっている。このことはiBookにしても同様であり、ことにG4になったモデルは発熱が大きい。
 もう一つはカラーだ。当初Power Bookはグレーに統一されていた。どうしてかの理由は「汚れ目が目立たないから」というものであったが、まさにそのとおりであった。550cからグラ ファイトカラーになって、Pismoと同じ筐体ではエボニーになった。

 そんなこんなでG4のPower Bookの導入を見送っていたところである。

 それでは、ここで現在のPismoのG4化を見てみると、およそ3社がそのアップグレード化を行ってくれているようだ。一つはNewerTec、 PowerLogics、それにFastMac。いずれもアメリカへの本体(CPUカード)を送付しての改造だ。費用は4万円内外。最初申し込みをしよう と画策していたが、どうしても本体なりCPUカードを送付して3〜4週間の期間が必要になってしまう。その間はPismoを使用できないのである。
 もう一点は、回ったのを確認できないほどのPismoの冷却ファンが回り続けるようになるらしい。とりもなおさず、発熱量が相当に上がることになるわけ である。
 この2点、特に後者の件は僕の一番嫌な点であって、PismoをリリースしたときにApple側の対応はG3のCPUで500MHzまでは発熱などの点 で補償しましょう、という気分で出したのではないだろうか、と考えるようになってしまった。

 このようなことから、未だに僕のPismoは400MHzのままなのである。

 最近になって、G5のapower Bookがリリースされる可能性が出てきた。内部構成などG4のCPUとはずいぶん異なっているのは事実だが、G5にしても省電力化は必須項目だし、発熱 の面でも改善の余地はある。
 G5のMacがリリースされたとき、しばらくはPower BookのG5化は無いと言ったきたAppleだけど、G4のiBookを出したわけだから、Power Book本体は、おそらくG5になるのは分かり切っているところである。

 そういった中、冒頭申し上げてきた状況での使用だが、少し引いて待ってみるか... 、というのが今の僕の気持ちである。
 本当に快調きわまりないPismoなので、このように状況報告でもしておかないと、ついつい普段の調子として見過ごしてしまうことになるところである。


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